君は“つけ麺大王”を知っているか?
つけ麺(つけめん)とは、麺をつゆにつけて食べる麺類で、今や、ラーメンの一種というよりも、同格に扱われるほどになってますね。
その特徴は茹で上げた麺のヌメリを冷水で取り、締めてから皿やざるに盛り、別の器のスープに漬けながら、食べるのが一般的です。
スープはふつうラーメンのものよりも、濃くする場合が多くなります。(もりそばとかけそばの関係)
また店により、酸味を効かせたもの、甘味を効かせたもの、魚粉を効かせたものなど多種多様です。
そして、麺を食べた後に、豚骨や鶏がら風味のスープをさらに足し、つけだれをスープ割りにするのが一般的です。これも蕎麦屋の“そば湯”とおなじですね。
麺の重要度は、スープに重きを置く事の多いラーメンとは対照的で、その量は普通盛りで通常のラーメン(100-150グラム)に対して、つけ麺は2倍程度(200-300グラム)多くなるのが普通です。
またその形態もさまざまで、冷水できっちり締めろ場合や、さらに一旦締めた麺を温めた状態で提供する「あつもり」などお客様の“こだわり”に対応しています。
これは讃岐うどん店などの、“ひやあつ”、“ぶっかけ”などのバリエーションに影響を受けた結果なのではないでしょうか。
つけ麺のルーツ1
日本のつけ麺には諸説ありますが、昭和30年に東京都中野区の大勝軒にて山岸一雄さんが生み出したというのが定説となっています。
山岸が修行時代、残ってしまった麺を、スープと醤油を湯のみ茶碗に入れ食していたまかない食がそのルーツです。
ある時。それを見ていた客が関心をよせ、試食してもらうと好評価を得たことから「これをメニューにしたら売れるかもしれない」と感じたそうです。
そして様々な試行錯誤の末、冷やし中華の甘酸っぱさを酢と砂糖で調味し、麺の量をラーメンの3割増しにして、「もりそば」として完成させました。
山岸さんは、昭和36年、豊島区東池袋に「大勝軒」として独立した後、この「もりそば」は甘酸っぱいつけだれと弾力ある麺の食感とボリュームで大人気を博しました。
昔の池袋大勝軒
つけ麺のルーツ2
つけ麺の名前が世の中に登場したのは、1973年(昭和48年)頃『元祖つけ麺大王』によるものとされています。
1970年代後半にはつけ麺ブームが発生しました。今から考えれば“第一次”ってことでしょう。麺をスープにつけて食べるというスタイルを世に知らしめた、一大フランチャイズチェーンの誕生でした。
しかし最盛期には都内を中心に、最盛期は1日1店舗ペースで展開するほどでしたが。なぜか、時代の流れとともにいつしか街角から姿を消していくことに。
そのつけ麺大王の今を調べました
つけ麺ブームの立役者「つけ麺大王」総本店は、栄枯盛衰を乗り越え今なお独自に進化していた
中華つけ麺大王 大王つけ麺と半チャーハン
かつて一世をしたつけ麺の立役者は今どうなっているのだろうか。残った店舗は各店舗独自に定食メニューなどを充実させ、街の中華店的に営業を続けています。
しかし、今も総本店を名乗る自由が丘店は、炒め物以外につけ麺も、他の「つけ麺大王」とは一線を画す独自進化を遂げています。
三代目が入社した当時は、もうつけ麺が下火になってきていて、炒め物などでなんとか売上が成り立っていた状態だったそうです。
ただ、藁をもつかむ思いで、昔父親から聞いていた「中野 大勝軒」に実際に行って食べてみた太い麺に衝撃を受けました。
とにかく麺類の目玉商品を作りたい一心で開発したのが、あの太麺に合う、和風焦がしつけ麺なんです。
大井町の自社工場自慢の太麺に、スープは特製魚介油を鍋で醤油ダレと共に合わせ、火を入れることで焦がし醤油スープが完成しました。
つけ汁がかなり濃いめですが、最初から割りスープが付いていて、自分で調整して好きな濃度で味わえるアイデアも取り入れました。
見た目にも彩り美しい、1,000円。爽やかなアクセントとなる柚子が、冷凍技術にその香りが通年変わらないのもうれしい心配りです。
製麺所の皮を使った大ぶりの餃子もおいしくて。。ランチタイムは3個の半ぎょうざが200円で付けられるのはうれしいですね。
うまいもマズイも接客次第、接客がものすごくいいのも特筆できます。
「つけ麺大王」という昔からの固着したイメージを持ってる方もたくさんいると思います。さらに名前しか知らず、なんとなく敬遠されている方も多いでしょう。
これを期に、今「つけ麺大王」はこうなってるんだゼ、自由が丘のお店はここまで目配り気配りしていいもん作ってるんだゼ、というのを一人でも多くの方に知ってもらいたくて、今回取り上げさせて頂いた。
できることなら是非足を運んで、この味を体感頂きたい。
お店情報
元祖中華つけ麺大王 総本店住所:東京都目黒区自由が丘1-12-4
電話番号:03-3723-9145
営業時間:11:30〜17:00(LO 16:45)、18:00〜0:00(LO 23:45 土曜日・日曜日・祝日LO 23:30)
定休日:無休
第二次つけ麺ブーム
平成に入り“東池袋大勝軒”で修業後に、のれん分けで独立した店主がつけ麺を広めていったことから関東圏、特に東京都内にはつけ麺を提供する店が増えていきました。
またそのころ、川越市の“頑者”の「自家製極太麺」「魚粉」「濃厚つけだれ」を使用した個性的なつけ麺が登場
2000年代中盤頃から再度、つけ麺ブームのはじまりとなりました。
「濃厚魚介豚骨系」「魚介豚骨系」「豚骨魚介系」や「極太つけ麺」と称されたつけ麺は、インパクトの強さやスープにからみやすい極太麺の食感が受けたことで、東京圏では濃厚魚介豚骨系の店舗は増加してゆき、九州や北海道などの地方にも広がります。
東池袋大勝軒
2000年代後期から、定番化した大勝軒系や濃厚魚介豚骨系以外にも、店主の創意工夫により新たな味を模索する動きがあり、エスニック風のカレー風味やトマトや乳製品を使ったイタリアン風などのメニューが生み出され、味の多様化が進んでいます。
2009年10月・11月、日本初のつけ麺博覧会「大つけ麺博」が東京・日比谷で開催され、以降も全国各地で毎年さまざまなイベントが開催されています。
もはや、つけ麺は、単なるブームではなく日本の「食文化」して確立したと言えるのではないでしょうか。
さあ、今回は東京都内で、こだわりのつけ麺を出すお店を紹介します。
「東京のつけ麺」10選
つけ麺 えん寺 吉祥寺総本店/吉祥寺
野菜のペーストをベースに、豚骨、魚介をブレンドして煮込んだ濃厚な「ベジポタスープ」は、意外とさっぱりしています。。
つけ麺 えん寺 吉祥寺総本店
吉祥寺No.1のつけ麺店再訪!結局すごい美味かった【えん寺】
六厘舎/東京駅
第二次つけ麺ブームをけん引した“六厘舎”。
大崎の本店はあまりの行列に近隣住民の苦情が殺到、移転を余儀なくされた伝説の店です。
東京ラーメンストリートで再出発した後も屈指の人気店です。
豚骨や鶏がらをベースに、煮干や鰹節などの食材を形がなくなるまで煮込み、味が凝縮されたスープが特徴です。超濃厚スープが特徴の「つけ麺」。
チャーシューをほぐした「豚ほぐし」をトッピングすれば、さらに麺とからみ合い、やみつきになる美味しさです。
昼間は行列必須ですが、名物“朝つけ”はいかがですか、朝(笑)は比較的すぐ入れます。
六厘舎の得製つけめん Tsukemen of Rokurinsya Tokyo Station.
TETSU/千駄木本店
昼と夜とで味も麺も異なり、昼は濃厚な豚骨魚介スープと極太麺、夜はあっさりとした鶏ベースに魚介を加えたスープと細いストレート麺に変わります。
ひやもりとあつもりの2種類を食べ比べできる、本店限定「つけあつ」も楽しめます。
つけめんTETSU 千駄木本店 – 地域情報動画サイト 街ログ
道/亀有
東京の数あるつけ麺店からも高い評価を受けるお店。亀有の北口の路地に構える小さなカウンターのみのお店です。行列ですぐわかりますけど。
豚骨と魚介からとったスープは濃厚ながら、甘みもありまろやか、特製極太麺の味わいにぴったりです。
チャーシュー、塩チャーシュー、味玉、メンマ、角肉、のり、ネギなど、トッピングがたっぷりの「特製つけ麺」一押し、大満足の一品です。
【つけ麺名店】亀有 つけ麺 道で絶品クリームブリュレも食べてきた!
つけ麺 銀座 朧月
香り高いマー油にほろ苦い玉ねぎの食感と、豚骨と魚介の出汁が効いたスープ。
ボリュームたっぷりの中太の麺に、チャーシューや煮卵のトッピングを付けた「特製つけ麺」がおすすめです。
【行列ラーメン】つけ麺 銀座 朧月 Tokyo Ramen GINZA OBORODUKI
BASSO ドリルマン/練馬
化学調味料を一切使わない「つけそば」は、国産小麦を使用した自家製太麺が楽しめます。
豚骨魚介ベースのスープは以外とあっさり。辛いがお好みでしたら、是非ガーリックチップと玉ねぎの辛さ、コク、食感を堪能できる一杯「HOT BASSO」を!
ドリルマンNERIMA (東京・練馬) 味玉ABURASSO + PREMIUM MALT’S 〜ラーメン食べて詠います
勢得(せいとく)/千歳船橋
店主が朝早くからパン用の小麦粉を使って仕込む麺が名物。
一番人気の「つけめん」は弾力があり引き締まった中太麺、スープは煮干や鰹節ベースに鶏がら入り。香り高いエビの油がアクセントを加えています。
材料が無くなり次第、営業終了です。来店はお早めに!
第15回TRYラーメン大賞の【名店部門】つけ麺 太麺 第2位「勢得」にて at.千歳船橋 Seitoku [けつがバター醤油]【IKKO’S FILMS】
大勝軒/東池袋
上記で詳しくかいてますので、とくに書きません。
ボリュームたっぷりの「特製もりそば」。酸味が効いたさわやかなスープで、飽きずに最後まで食べることができます。
東池袋大勝軒
らあめん 満来(まんらい)/新宿西口
「ざるラーメン」という名のつけ麺はボリュームたっぷりですが、酸味のあるさっぱりしたスープが食欲をそそります。
インスタ映えする大人気は厚切りのチャーシュー山盛りのつけめん「チャーざる」。
お試しください(笑)。
ラーメン【ドデカチャーシュー】新宿 らあめん 満来
無鉄砲つけ麺無極(むきょく)/野方
京都のつけ麺店が、東京に出店して人気店に。京都ラーメンは“天下一品”のイメージがどうしても強いのですが、こちらの豚骨のスープは濃厚ですが思いのほかあっさり系で自家製の極太ストレート麺にぴったりです。
魚粉、高菜、ニンニク醤油、すりゴマなどのトッピングも豊富で楽しめます。
【つけ麺 無極】超濃厚豚骨つけ麺に食らいつく!【無鉄砲】【環七沿い】
麺屋 一燈(いっとう)/新小岩
知る人ぞ知る筑波産の“茜鶏”や塩と醤油にもこだわったスープがすばらしい。。
鶏と豚2種類のチャーシュー、煮卵、肉団子などのトッピングの“特製濃厚魚介つけ麺“が自慢の一品です。
【麺屋一燈】の特製濃厚魚介つけ麺 Tsukemen of chicken and seafood broth soup of Menya Itto.【飯動画】【Just eating】
麺屋 翔/西新宿
女性に一番人気なのは「鶏白湯つけ麺」。ポタージュを思い起こす鶏白湯はクリーミーで上品な味わい。添えられるバジルソースと細めの特注麺がぴったりです。
行列のできる新宿人気№1のラーメン店『麵屋 翔』テレビで紹介されたとおりの美味しさ!塩ラーメン、つけ麺とも最高!東京・新宿
煮干鰮らーめん 圓(えん)/八王子
煮干の出汁がすべての特徴です。スープの深みがすごいです。麺は国産小麦使用の自家製麺。
煮干しの風味がぎゅっと詰まった「煮干つけ麺」。最後のスープ割りで再び感じることになります。
日本人のDNAが呼び起こされる瞬間です。
煮干鰮らーめん 圓の、煮干しらーめん(^-^)
味噌麺処 花道/野方
東京一の味噌ラーメンとの 評価が高いお店です。
そしてつけ麺党には“味噌つけ麺”という絶滅危惧種(というかいままであった?(笑))なのです!
もう直行でいかなければいけない存在感がありすぎるなの店です。
ピリ辛ほぐし豚やフライドガーリックなどのトッピングも豊富で、ピリ辛が好きなら辛味噌つけ麺もおすすめです!
Miso-men-dokoro Hanamichi 味噌麺処 花道@野方
アジトイズム/大井町
ajito時代から好評のピザソバと〆のリゾットも健在です。ピザソバの原形となる「つけ麺ロッソ」のスープはピリ辛トマトスープは絶対味わい価値があります。
#59 大井町「ajito ism」凛華せら
五ノ神製作所/新宿三丁目
ここはとにかく、海老の出汁が有名ですね。
太麺の「海老トマトつけ麺」が一番人気。自家製全粒粉のもちもちした麺をスープに絡めて食べた後は、焼きチーズ飯をスープに合わせる“裏メニュー”もお試しを。
【大盛】新宿の行列のできるラーメン店!【つけ麺五ノ神製作所】「エビ肉玉子つけ麺(大盛)(全部のせ)」を食べた!美味しかった~!東京・新宿
つけ麺はラーメンの麺とスープが別々に出されるだけ!と思ったら大間違いです。いつのまにか独り立ちして、独自の世界を築いています。
トッピングや香辛料、スープ割りを足したり、さまざまなつけ麺の味の変化を楽しんでみてください!
毎日食べたい東京のつけ麺ランキングTOP7!
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