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なぜ日本は台湾を統治するようになったのか 「本当に親日家が多いのか?」

台湾に住んでいると町のあちらこちらに日本統治時代の名残が残っているのを目にする。建物や産業、台湾語の中にも日本語の発音にそっくりの単語が多くある。

なぜ日本は台湾を統治するようになったのか

※日清戦争 日本軍歩兵の一斉射撃

なぜ日本は台湾を統治することになったのか?それは日清戦争が関係している。

日清戦争の結果、下関条約によって台湾が清朝(現在の中国)から日本に割譲された。これは1895年の事である。それから第二次世界大戦、日本が降伏するまでの1945年までの期間、日本は台湾を植民地としていた。

台湾はこれまでにも色々な国によって植民地化されていた。

教育

まずは、日本は台湾でどのような教育方針を推し進めていったのであろうか。

現在、85歳以上の高齢者では日本語教育を受けて日本語が話せる人たちが多くいる。彼らの話す日本語は、もはや外国人が外国語を話すレベルのものではない。まるで母語のように日本語を話す。

例えば今年90歳になる女性は小学校から8年間日本語教育を受けた。彼女はとても流暢で美しい日本語を話す。長い間使っていなかったにもかかわらずだ。使えるだけでなく聞き取り、理解し話している。

当時の日本語教育がいかに身についているかを窺わせる。

なぜ日本は台湾を統治するようになったのか

日本統治時代の小学校

日本は台湾を統治するにあたり、まず教育制度整備に着手した。

その計画は台湾に公学校を設置し、日本内地でも実施されていなかった義務教育制度の施行を建議した。そして、台湾の就学率を上げていった。
初等中等教育を行う公学校、小学校、国民学校を設立していった。

中等学校では教育普及に必要な教員確保のために、公費による師範学校制度を採用師、台北師範学校、台南師範学校などが設立された。また教育以外でも職業訓練校などの学校も次々と開設されていった。

日本の教育制度が持ち込まれたので初等教育を中心に国語として日本語教育が行われた、初等教育の就学率は日本統治時代終了直前には70%に達していたという。

産業

日本統治時代に盛んだった産業の跡地は至る所で見られる。

台糖」と呼ばれる国営の会社があった。砂糖生産が台湾の基盤産業へと発展したのは日本統治時代のことである。これはサトウキビから砂糖を作る技術であり、多くの農家がサトウキビ作りを生業とした。台湾の気候がサトウキビ生育の環境に適していることから、国の一大産業となったのである。

その他、筆者の住む街にはサトウキビの繊維から「」が作られていた。

サトウキビを加工する建物や、町の至る所にサトウキビを運ぶためのトロッコ跡が今も残されている。

なぜ日本は台湾を統治するようになったのか

製紙工場 ※筆者撮影 屏東

鉄道

日本は台湾植民地化後、まずは日本陸軍が使う臨時台湾鉄道隊、台北と基隆の運行を再開した。

そこから徐々に整備が進められ、1899年には総統府の交通局に鉄道部が設けられて鉄道経営の基礎が確立された。また台湾東部にも台東線を整備し、台湾の近代化と地域開発の原動力となった。台湾総督府鉄道の営業収入の過半数は、貨物輸送によるものであった。

主要な貨物は、砂糖、米、石炭、木材などであった。交通局鉄道部の他にも営林所による阿里山線や製糖会社の専用線や私鉄線なども存在していた。

阿里山森林鉄路は今でも保存されており、現役で観光客を楽しませている。

なぜ日本は台湾を統治するようになったのか

阿里山線 赤いボディが印象的 ※筆者撮影

なぜ日本は台湾を統治するようになったのか

阿里山線の切符

台湾は本当に親日家が多いのか?

台湾人の対日感情が今のように良くなったのは、1990年代の民主化前後での日本文化の浸透と人的交流の拡大が大きい。戦後直後から対日感情が良かったわけではないのである。言語を奪われ、強制的に日本の文化や制度を押し付けられたのだから当然と言えば当然である。

筆者が台湾に来てからも実際に色々な話を聞いた。
ある空き地を通りかかったとき、50代の男性がこう言った。

この空き地には昔何があったと思う?拘置場だよ。日本統治時代、日本人は規律を重んじてとても厳しかった。例えばある人が窃盗の罪を犯したとする。その人に対しての罰は何だと思う?直接手を切り落とすんだよ。その抑制力によって犯罪は急激に減った。だからこの空き地くらいの拘置状で事足りたんだ。

その男性はさらに言った。

今は犯罪者が多すぎて、台湾は新しくもっと大きな拘置場を建てざるを得なかったんだ。

他にも、日本軍が台湾人にした残酷な行為についても耳にした。

筆者が大陸にいた時もそうだが、そういった出来事を体験していない世代は「歴史」として受け入れることができる。大陸にも多くの親日家はいるのである。
だが、自分の上一代が関わっていたとなると話は別だ。反日感情を持っていてもごく当然なことと思う。

台湾については、植民地支配を受けていた時代にも日本は多くの産業や制度を持ち込んだ。その面では多くの台湾人は日本に感謝している。

「歴史」とは数奇なもので、過去になってしまうと変えることができず、「もしも」を語りだすとキリが無く、そしてそれもまた虚しい。

では「歴史」を私たちはどう捉えるべきか。真実と向き合い、そこから学び、次の世代へつなげていくことしかできない。

 

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草の実堂編集部

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草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
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コメント

    • 名無しさん
    • 2022年 1月 24日 12:34pm

    手を切り落とした?江戸時代にもそんな刑罰ないよ。中華にはあるよ。
    中学生の感想文じゃないんだから、ちゃんと検証しろよ

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