海外旅行で昔から人気のベトナム。訪れたことのある人も多いだろう。
そんな人気のベトナムだが、名前に「グエン」(Nguyễn)姓が多いことをご存知だろうか?
なんと国民の40%がグエン姓で、世界でも4番目に多い姓なのである。
一体なぜそうなってしまったのだろうか?
グエン朝が由来だった
グエン朝(阮朝)は、1802年から1945年にかけて存在したベトナムの王朝である。
しかし1887年、フランス領インドシナの一部として全土がフランスの支配下となってしまった。
結局1945年の王朝の終焉まで支配下に置かれてしまったのだが、グエン朝政府はある日、国民に対して「王と同じ姓を名乗っても良い」と布告を出したのである。
理由としては、「国民の愛国心を高めるため」「支配され続けている王朝に対する反感を減らすため」だったとされている。
こうしてベトナムでは「グエン」姓を名乗る人たちが圧倒的に多くなってしまったのである。
不便ではないのか?
例えば日本であれば、国民の名字の4割が「鈴木さん」であれば大変不便である。
しかしベトナムでは、互いに名前で呼び合う習慣が根付いているという。
こうなってしまったのも「グエン」の他に、かつて存在した王朝の姓「チャン(陳朝)、レ(黎朝)、リー(李朝)」の方が多く、昔から不便だったせいかもしれない。
もし日本で同じことが起こったら、国民の4割が「徳川さん」だったのであろうか。
参考文献 : 地理の話大全
姓と性をきちんと使い分けて下さい。
ちょっとしたことで、記事の信頼性が落ちて残念です。
記事自体は興味深かったので少し残念
修正いたしました。
ご指摘誠にありがとうございますm(_ _)m