城,神社寺巡り

小田原城に観光に行ってみた【歴史、オススメの見どころ】

常盤木門

銅門を通過して、石段を登るといよいよ本丸の正門である「常盤木門(ときわぎもん)」をくぐることになる。

常盤木とは常緑樹のことで、門の傍らに植えられている松になぞらえ、小田原城がいつまでも繁栄するように名付けられたとされる。

構えも大きく、門の二階部分は貯蔵庫ながら、いざというときにはそこから矢を射るなどの防御ができたらしい。現在の二階部分は展示室となっている。

本丸広場

かつてはここに小さな市営動物園があったが、現在は小さなサル山が残るだけだ。

このときは春休みということもあり、多くの観光客で賑わっていた。画像の右手に見えるのが先ほどの常盤木門であり、本丸広場を抜けて振り返った辺りから撮影したものである。
誤解される人もいるようだが、城主が普段の生活や仕事をする場が本丸であり、城の心臓部であった。天守閣はあくまで見張り台や攻め込まれた際の避難場所である。しかし、象徴的なその姿から本丸は復元されなくても天守閣だけが復元されることは多い。それはこの小田原城でも変わらない。

天守閣

天守閣は全五階建てになっており、石垣を含めた高さは38.7mとビルの約10階ほどの高さである。その中には小田原城の歴史解説や展示品が数多くある。

リニューアルにより施設内は非常に綺麗で見やすくなっているが、天守閣のフロア自体がそう大きくないので過不足なく見て回れるくらいの情報量だろう。
そして、5階には江戸時代の天守にまつられていたとされる摩利支天像の安置空間が再現されていた。

秀吉により北条家が滅ぼされ、やがて徳川の天下になると小田原の城主は家康の腹心ともいえる大久保氏になった。

大坂城もそうだが、豊臣秀吉が天下人だった時代と徳川家康が征夷大将軍に任ぜられた時代では各地で城の様相が異なる。

家康は豊臣時代の建造物を破壊・縮小することにより豊臣の記憶を消そうとしたためだ。おかげで現在我々が目にすることの出来る史跡のなかには江戸時代とそれ以前のものが混在しているものも多い。

北条家の拠点としてPRしながらも、こうして江戸時代の像が再現されているなどが良い例だろう。ちなみに摩利支天は仏教において陽炎を神格化したものであり、陽炎は焼けず、濡れず、傷付かないということから日本では武士の間で信仰があったという。

天守閣の展望台

天守閣の最上階を取り囲むように展望デッキが設けられており、箱根から相模湾、そして、小田原の市街地などが一望できる。

デッキといっても幅が約1mほどしかなく、一方通行のため高いところが苦手な人には向かないかも知れないが、絶景だ。

何よりこの眺望からここに城を設けた理由が良く分かった。小田原近隣の市町村は小さな平野の中にあるため、この位置からなら遠くまでよく見渡せる。

熊本城への復興支援

天守閣を降りて出口に向かうと「くまモン」のイラストが。

何故かと思い返したら、2016年4月の熊本地震により被災した熊本城の復興支援を小田原城が行っていた。リニューアル後の入場料の一部を寄付しており、当時はニュースにもなった。そのおかげもあって来場者が増えたのかもしれない。

この時期は4月初旬だったが、直前に寒い日が続いたので全体的に桜はほとんど開花していなかった。小田原城址公園は地元でも有名な桜の名所だけに残念だったが、一部では青空に映える薄紅色と出会えた。

小田原での食事

関東でも温暖な気候とアクセスの良さで人気の観光地である小田原。新鮮な魚介も魅力的な土地だ。

日帰りでもいいが、箱根への旅行のついでに立ち寄ってみるのもいいだろう。

なお、食事については注意がある。駅前には地魚をウリにした海鮮丼などを提供する店が何軒もあるが、どこも基本的には割高だ。特に店の入り口に派手なメニューが貼られていたり、呼び込みをしている店が多い。本当に人気がある店ならそんなことをしなくても客は集まるはずだ。

食事については事前に情報を確認して利用したほうがいいだろう。

小田原城へのアクセス&料金

アクセス

電車:小田原駅から徒歩10分
車:小田原厚木道路「荻窪IC」から約10分
西湘バイパス「小田原IC」から約5分
東名高速道路「大井松田IC」から約40分

駐車場

無料駐車場がないため、周辺の有料駐車場を利用。土日や祝日などはどこも満車になるため公共交通機関の利用をすすめる。

天守閣入場料
一般:500円
小中学生:200円
障害者は障害者手帳提示で本人と付き添い1名まで無料(精神障害者手帳含む)

 

1

2

  • Xをフォロー
好きなカテゴリーの記事の新着をメールでお届けします。下のボタンからフォローください。

gunny

投稿者の記事一覧

gunny(ガニー)です。こちらでは主に歴史、軍事などについて調べています。その他、アニメ・ホビー・サブカルなど趣味だけなら幅広く活動中です。フリーでライティングを行っていますのでよろしくお願いします。
Twitter→@gunny_2017

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

草の実堂Audio で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 大友宗麟の「国難レベルの女遊び」をやめさせた、立花道雪の「天岩戸…
  2. 東郷重位とは 【新選組も恐れた示現流の流祖】
  3. 現地取材でリアルに描く『真田信繁戦記』 第4回・第二次上田合戦編…
  4. 大久保長安 【猿楽師から武田家~徳川家家臣に大出世した武将】
  5. 『歴史上最も大きな生物』 シロナガスクジラが来たぞ! ~屏東県国…
  6. 知られざる客室清掃業の仕事とは? 「客室の清潔さがホテルの信頼を…
  7. 武田信玄の病と死因 「ストレスによる胃潰瘍だった?」
  8. 塙団右衛門について調べてみた【大名になるため、あの手この手を尽く…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

日本人だけじゃない!米国・韓国・カナダ人も中国「反スパイ法」の餌食に

中国の「反スパイ法」は2014年の施行以来、外国人への監視と拘束を強化し、国際社会に波紋を広げてきた…

『この世の天国』 あしかがフラワーパーク「藤の花」が想像以上に凄かった!

栃木県の足利市にある「あしかがフラワーパーク」は、関東屈指の「藤の名所」として有名だ。…

【キラキラネームの先駆者】 森鴎外の子供たちの一風変わった名前とは

森鴎外(もりおうがい)といえば明治時代を代表する大文豪です。「文壇の神様」というあだ…

琉球王国と首里城の歴史について解説 ①

琉球王国とは琉球国とは、1429年から1879年の450年間、琉球諸島を中心に存在した王…

7000年前のヨーロッパの集団墓地で首なし遺体38体を発見 〜遺体に宿る魔力とは

死後、意図的に頭部切断、持ち去られた理由は?ドイツ・キール大学の考古学者のティル・キュール博…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP