火星に地球外知的生命体「エイリアン」の基地が存在するというのは多くの陰謀論者が語ることだ。
実際、火星の探査は困難を極めているため、1960年代以降、多くの人工衛星や探査機が送り込まれているが、我々が知る情報は少ない。しかし、近い将来、この赤茶けた惑星に人類が到達するのだとすれば、今のうちに覚悟をしないといけないかもしれない。
なぜなら、NASAも火星にエイリアンの存在を感じ始めているからだ。
クリセ・エイリアンの謎
2005年1月26日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー」が撮影したという一枚の写真が今になって話題となっている。
それは、ナスカの地上絵の如く火星の地表にハッキリと残された地形が「グレイ」と呼ばれるエイリアンの頭部と非常によく似た形状をしていたからだ。
【※NASAがクリセ・エイリアンと名付けた謎の地上絵。NASAのHPより引用】
しかも、NASAでは「Chryse Alien(クリセ・エイリアン)」と名前を付けて画像公開している。
なぜ10年以上前の画像が今になって話題になったかというと、UFOハンターのスコット・C・ワーリング氏が膨大なNASAの資料画像のなかからこの画像を発見し、それを発表したためだ。すぐさまこの画像はネットで拡散し、数々のニュースポータルサイトで話題となった。
火星の呪い
【※2006年11月に通信を断った火星探査機・マーズ・グローバル・サーベイヤー】
ちょっとここで火星の探査について話をしよう。
1960年代以降、純粋な調査目的で行われて行われてきた火星探査だが、近年になってその目的に新しく「人類移民計画」という大構想を前提とした探査も行われている。
「火星の地下に氷となって閉じ込められた水がないか」というのはよく知られた調査目的のひとつだが、火星に水が存在すればそこに生命の痕跡がある可能性が高まると共に、人類が移住した際に水には困らなくなる。
だが、一方で火星探査は失敗例が多い。
ソ連・ロシアが打ち上げた計17機の火星探査機で完全な成功を収めたものは1機もなく、世界すべての探査機のうち、約3分の2が何かしらのトラブルに見舞われているのだ。それも「原因不明な失敗や消失」などもあり、研究者の間ではジョークで「地球〜火星のバミューダ・トライアングル」「探査機を食い物にする大いなる宇宙の悪霊」の仕業といい、「火星の呪い」としても有名である。
鮮明なクリセ・エイリアン
さて、話を戻そう。
冗談なのか本気なのか、NASAがクリセ・エイリアンと名付けた画像は、顔の大きさが約300〜400m、そして目の部分はひとつ約250mもある。そして、両目の部分ともサイズがほぼ同じなのだ。しかも、このような形状の地形は独特のものであり、ワーリング氏も今まで同じような地形は見たことがないという。
火星の有名な地形としては「人面岩」があるが、これは見る角度によって、たまたまそう見えてしまうだけで、別の角度から見ればただの岩にしか見えないという指摘がある。
【※火星の人面岩】
だが、クリセ・エイリアンはハッキリとエイリアンの顔の形を見せていて、角度や光の当たり方は関係ない。
一方、これが自然のクレーターが作り出した偶然に過ぎないと考えることもできる。しかし、火星にエイリアンが存在する、もしくは存在したという可能性は、我々人類の誕生にも関わってくる。
人類は地球外からやってきた
アメリカの生態学者エリス・シルバー博士の研究によると、人間は地球外で進化した可能性があるという。博士は自身の著書「Humans are not from Earth(人類は地球外からやっきた)」で、人間は地球に生息する他の生物とはあまりに違いがありすぎると指摘。その結果、人間は地球外で進化し、地球に送り込まれたというのだ。
まず、人間は長時間太陽の下にいることで熱中症や脱水症状を起こしてしまう。紫外線の影響も強く受けてしまうことから、太陽から離れた環境にいたのではないかという。
そして、背中の痛みを訴える人間がいることは、人類が地球よりも重力の弱い惑星で進化してきた証であると語っている。
さらに人間は他の生物に比べて多くの病原菌や病気などに弱いため、これも地球の環境に完全に順応してない理由としている。
だとすれば、火星こそが人類が進化した場所に相応しいのではないだろうか?
ナスカの地上絵の目的こそが謎
現在の火星は荒涼とした台地が広がり、重力は地球の約40%ほどしかない。大気は希薄で地球の平均値の約0.75%と、ほぼないに等しい。
大気の組成は約95%が二酸化炭素となっていて、とても人間が生身で生きれる環境ではないのだ。
【※地平線の上に見える火星の薄い大気】
しかし、それは現在の話であって、太古においては今の地球に似た環境だったという天文学者もいる。アメリカ・ペンシルバニア州立大学のジェイソン・ライト准教授もその一人で、数十億年前にはエイリアンが地球や火星だけでなく、金星にまで居住していたと考えるひとりである。
これらの話をまとめると、人類は太古の時代にエイリアンによって火星で生み出され、地球に移されてから現在のような進化を遂げたのではないだろうか。
そして、巨大な地上絵を作成する文化を継承し、ナスカの地上絵を完成させたと考えることができる。
火星にエイリアンがいたのならば、クリセ・エイリアンが描かれたことも納得できる。しかし、本当の謎はその絵が描かれた目的である。
今後の研究に期待しよう。
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