エンタメ

有馬記念の昭和から令和まで全64回の成績を振り返る【昭和編】

有馬記念(3歳以上オープン 国際・指定 定量 2500m芝・右)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で毎年12月最終週に施行する重賞競走(GⅠ)である。

1年の総決算であり、このレースを引退レースとする馬も多い。

この記事は創設からの昭和のレースを、一言エピソードで振り返る。

【昭和30年代】

第1回(1956年)

ファン投票1位: キタノオー(牡3) 2着
優勝馬: メイヂヒカリ(牡4)

有馬記念の昭和から令和まで全64回に振り返る【昭和編】

メイヂヒカリ

中山グランプリの半年前に馬主が逝去。葬儀に参列して長時間身動きしなかったという。

第2回(1957年)

ファン投票1位: ハクチカラ(牡4) 1着
優勝馬: ハクチカラ(牡4)
単勝1.0倍、単勝支持率76.1%で有馬記念史上唯一の元返しとなった

第3回(1958年)

ファン投票1位: カツラシユウホウ(牡3) 不出走
優勝馬: オンワードゼア(牡4)
種牡馬になったのち競走馬に復帰、5戦2勝をあげる。

第4回(1959年)

ファン投票1位: ハククラマ(牡3) 12着
優勝馬: ガーネツト(牝4)
前走の天皇賞秋に続き、初の牝馬の勝利。

第5回(1960年)

ファン投票1位: コダマ(牡3) 6着
優勝馬: スターロツチ(牝3)
その年のオークスに優勝。有馬記念を制覇した唯一の3歳牝馬

第6回(1961年)

ファン投票1位: シーザー(牡4) 4着
優勝馬: ホマレボシ(牡4)
高松三太騎手はスターロツチに続き有馬記念初連覇

第7回(1962年)

ファン投票1位: オンスロート(牡5) 1着
優勝馬: オンスロート(牡5)
地方競馬からの転厩馬が1、2着

第8回(1963年)

ファン投票1位: メイズイ(牡3) 2着
優勝馬: リユウフオーレル(牡4)
関西馬の初勝利

第9回(1964年)

ファン投票1位: メイズイ(牡4) 3着
優勝馬: ヤマトキヨウダイ(牡4)
天皇賞秋から3連勝

【昭和40年代】

第10回(1965年)

ファン投票1位: シンザン(牡4) 1着
優勝馬: シンザン(牡4)

有馬記念の昭和から令和まで全64回に振り返る【昭和編】

谷川牧場で繋養される最晩年のシンザン

テレビカメラの死角の外ラチ沿いを走ったため実況が「シンザンが消えた」と叫んだ

第11回(1966年)

ファン投票1位: ナスノコトブキ(牡3) 5着
優勝馬: コレヒデ(牡4)
天皇賞秋と連勝。寺山修司を「こうとなってはコレヒデをたたえないわけにはいかない」と言わしめた。

第12回(1967年)

ファン投票1位: スピードシンボリ(牡4) 4着
優勝馬: カブトシロー(牡5)
「人気薄だと好走、人気になると凡走」4番人気なので爆走した。

第13回(1968年)

ファン投票1位: アサカオー(牡3) 6着
優勝馬: リュウズキ(牡4)
不良馬場巧者の圧勝。

第14回(1969年)

ファン投票1位: マーチス(牡4) 10着
優勝馬: スピードシンボリ(牡6)
4回目の挑戦でアカネテンリュウに「ハナ差」で勝つ

第15回(1970年)

ファン投票1位: アカネテンリュウ(牡4) 2着
優勝馬: スピードシンボリ(牡7)
引退レース。アカネテンリュウに「クビ差」で勝ち、宝塚記念との春秋グランプリ制覇を果たす。

第16回(1971年)

ファン投票1位: アカネテンリュウ(牡5) 出走取消
優勝馬: トウメイ(牝5)
馬インフルエンザが流行して大混乱。天皇賞秋と有馬記念に勝った2頭目の牝馬。

第17回(1972年)

ファン投票1位: イシノヒカル(牡3) 1着
優勝馬: イシノヒカル(牡3)
3歳牡馬初勝利、ファン投票1位が1番人気で優勝するのは第10回シンザン以来。

第18回(1973年)

ファン投票1位: ハイセイコー(牡3) 3着
優勝馬: ストロングエイト(牡4)
牽制し合う1番人気ハイセイコーと2番人気タニノチカラを制して枠番連勝13,300円の大波乱。

第19回(1974年)

ファン投票1位: ハイセイコー(牡4) 2着
優勝馬: タニノチカラ(牡5)
どちらも引退レースのハイセイコーとタケホープを制してやっと優勝。

【昭和50年代】

第20回(1975年)

ファン投票1位: キタノカチドキ(牡4) 8着
優勝馬: イシノアラシ(牡3)
3歳牡馬の勝利は同じ馬主の第17回イシノヒカル以来。

第21回(1976年)

ファン投票1位: トウショウボーイ(牡3) 1着
優勝馬: トウショウボーイ(牡3)
ファン投票1位。スピードシンボリのレースレコードを破って優勝。

第22回(1977年)

ファン投票1位: テンポイント(牡4) 1着
優勝馬: テンポイント(牡4)
TTGことテンポイント・トウショウボーイ・グリーングラスの最後の直接勝負。有馬記念の名勝負に挙げる人も多い。

第23回(1978年)

ファン投票1位: プレストウコウ(牡4) 12着
優勝馬: カネミノブ(牡4)
9番人気ながらレコードタイムで勝利

第24回(1979年)

ファン投票1位: サクラショウリ(牡4) 6着
優勝馬: グリーングラス(牡6)
TTGの最後の1頭、引退レースでやっと優勝

第25回(1980年)

ファン投票1位: カツラノハイセイコ(牡4) 2着
優勝馬: ホウヨウボーイ(牡5)
ファン投票1位のカツラノハイセイコをハナ差(1cm)で制する

第26回(1981年)

ファン投票1位: ホウヨウボーイ(牡6) 2着
優勝馬: アンバーシャダイ(牡4)
引退レースとしていた前年の覇者で同厩のホウヨウボーイを下す。

第27回(1982年)

ファン投票1位: モンテプリンス(牡5) 11着
優勝馬: ヒカリデユール(牡5)
地方競馬からの転厩馬の優勝は第7回オンスロート以来で、この年サラ系で初の年度代表馬に選ばれる。

第28回(1983年)

ファン投票1位: アンバーシャダイ(牡6) 3着
優勝馬: リードホーユー(牡3)
最初で唯一の重賞制覇が有馬記念。レース後故障が判明して引退。

第29回(1984年)

ファン投票1位: ミスターシービー(牡4) 3着
優勝馬: シンボリルドルフ(牡3)
三冠馬。前年の三冠馬のミスターシービーと、日本馬初のジャパンカップ(GⅠ)制覇のカツラギエースとの三強対決を制す。

【昭和60年代】

第30回(1985年)

ファン投票1位: シンボリルドルフ(牡4) 1着

有馬記念の昭和から令和まで全64回に振り返る【昭和編】

シンボリルドルフ wiki c Cake6

優勝馬: シンボリルドルフ(牡4)
海外遠征に向けての壮行レース。史上初の「七冠馬」となる。

第31回(1986年)

ファン投票1位: ミホシンザン(牡4) 3着
優勝馬: ダイナガリバー(牡3)
同じ馬主のギャロップダイナが2着。表彰式では馬主の社台グループ総裁の吉田善哉が2頭の手綱を持った。

第32回(1987年)

ファン投票1位: サクラスターオー(牡3) 競走中止
優勝馬: メジロデュレン(牡4)
1番人気サクラスターオーと3番人気メリーナイスが競走中止で大波乱に。

第33回(1988年)

ファン投票1位: タマモクロス(牡4) 2着
優勝馬: オグリキャップ(牡3)
サッカーボーイと引退レースのタマモクロスとの三強対決を制す。「昭和最後の名勝負」といわれる。

有馬記念の昭和から令和まで全64回の成績を振り返る 【平成・令和編】

 

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 悪をバッサリ快刀乱麻!巴御前が木曽義高を救出、大立ち回りを演じる…
  2. 飯テロドラマ「テレビ東京・BSテレ東の深夜」をひもとく
  3. 【RRR】 インド独立の英雄コムラム・ビーム 「その生涯をたどる…
  4. 金のために祖国を売ったCIA職員・オルドリッチ・エイムズ 【日曜…
  5. 名作になれなかった迷作 『エガオノダイカ』
  6. 日本人と「あのスポーツ」との出会いとは? 【野球、サッカー、バス…
  7. 【三笘の超絶ゴラッソ!】 ブライトンの第2節のおさらいと第3節の…
  8. 渋野日向子選手の全英女子オープン優勝をやさしく解説

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

盛岡藩士が弘前藩主の暗殺事件を画策した 「相馬大作事件」

相馬大作事件とは「相馬大作事件(そうまだいさくじけん)」とは、文政4年(1821年)に盛岡藩士の…

【IQ180の天才少女】母に高速道路に捨てられ、父からは売春強要『シーラという子』

男児を木に縛り、火をつけた少女1979年6月、カリフォルニア州メアリスヴィルでシーラ・リ…

【米軍の残飯シチューに大行列】 闇市(ヤミ市)とは

第二次世界大戦の敗戦後、非公式のルートから入手したものなどを売買していたという 闇市(やみいち)。…

『三國志ゲームボーイ版』をクリアしてみた

人気ゲームシリーズ『三國志』三国志を題材にしたゲームの代表格といえば、コーエーテクモゲー…

幕末、徳川の女性たちはどのように生きたのか【篤姫、和宮、一条美賀子】

徳川の女性たち幕末期、それまで200年にわたり政権を握ってきた徳川家は、変わりゆく時代の波に翻弄…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(週間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP