JR石川町駅(根岸線・京浜東北線)の改札前に、気になるボックスがありました。
電話ボックスより二回りほど大きなそれは、どうやら1人用のレンタルスペース。駅ナカ×シェアオフィス=ステーションワークとのこと。
移動中のパソコン作業や休憩スペースなどとしての活用が想定されているようです。
価格は15分で275円。決済は交通系ICカードをはじめ、電子マネー限定とのこと。
「スペースにおカネを払うなんてもったいない」と考える方がいるかも知れません。
しかし一方で「時間を有効に使いたい」「出先でも、集中して作業できるならおカネを払う価値がある」と考える方もいるでしょう。
また、考え方しだいでは「おカネを払うからこそ、それを無駄にすまいと集中できる」とも言えます。
そこで今回、モノは試しと利用してみたので、そのレビューを紹介したいと思います。
入室から退室まで、中の様子や設備など
まずは液晶画面で会員・非会員(一般)を選択。ノマドワーカーなどちょくちょく利用する方は、会員になるのもお得かも知れませんね。
そして利用する時間を選択。15分単位で前払いですが、既に予約が入っている場合もあるので、長時間の利用は注意が必要です。
今回はお試しで15分、支払いはSuicaにしました。スマートフォンの電子マネーでもいけます。
前払いが済むとボックスが解錠されるので、さっそく中へ入ってみましょう。
中は大人1人が座り、カバンを置くのが精一杯というコンパクトな空間になっています。
こじんまりとした空間が好きな方にはたまらない一方、閉所恐怖症の方にはちょっと耐えられないかも知れませんね。
あとエアコンを設置している都合上、足元は狭いため、太った方は出入りが大変かと思われます。ご注意下さい。
子供1人(〜未就学児程度)なら追加で入れそうですから、どうしても疲れてぐずってしまった時の一時避難先にもなりそうです。
中は照明とエアコン、USBやコンセントの差し込み、そしてパソコンとつなぐなどして使うモニターが備えつけてあります。
ノートパソコンを置いたり、A4サイズの書類を広げたりする程度の机があるので、ちょっとした作業なら十分に可能。
ここで買ってきたお弁当なども広げたくなりますが、残念ながら中での食事は禁止(飲酒や喫煙もダメです)。必要であれば、一時退室して下さい。
夏は熱中症が心配になりますが、水分補給のみはOK。またエアコンも完備してあるので大丈夫でしょう。
一時退室の際は前払いに使用した電子マネー(カード、スマートフォン等)が再入室の鍵となるため、忘れずに持ち出して下さい。
あと、個室でプライバシーは確保されているものの、防犯カメラで録画されていることはくれぐれも忘れない方がいいでしょう。
(もちろん個人情報は保護されるでしょうが、悪いことをしていれば、その証拠は警察などに提出される可能性が大です)
さて、そうこうしていると終了5分前に放送が鳴ります。時間内に退出できるよう、余裕をもって準備するのがおすすめです。
せっかくおカネを払ったのだから……とギリギリまで粘りたい気持ちも分からないではありませんが、いざその場でもたついた場合、追加料金が発生してしまう可能性があります。
(筆者は性格的に、そういうのが苦手です。少しでも余裕を持って次の方に譲れるのが望ましいです)
退出の時はそのまま出てしまい、ほっとけば大丈夫(出たゴミなどは持ち帰りましょう)。自動的に施錠されて、次の方がいればバトンタッチとなります。
お疲れ様でした。有意義な時間を過ごせたでしょうか。
まとめ・メリットとデメリット
以上、ステーションワークの利用レビューを紹介きてきました。
最後に、利用する上でのメリットとデメリットをまとめておきます。
ステーションワークのメリット
- 静かなので、周囲の目があまり気にならない(のぞき込む人がいれば別ですが……)
- 聞かれたくない通話なども安心
- おカネを払うことで、緊張感が生まれる
- 駅ナカ(あるいはごく直近)なので、作業が終わったらすぐ移動できる
- 電車の待ち時間が長い時(15分以上待つ場合)など、快適な空間でリラックスできるのはいいですね。
ステーションワークのデメリット
- おカネがかかる
- 予約が入っている時は使えない(必ずしもいつでも使える訳じゃない)
- 設置してある駅は限られている
- 中での食事はできない(水分補給はOK、飲酒喫煙はダメ)
- 狭さが苦手な人には不向き
ざっとこんなところでしょうか。
また、ごく一部には2名用ブースもあるので商談や聞かれたくない会話などにも使えそうです。
タイプ別にブース(軽事務向き)/デスク(シェアオフィス)/ホテルシェアオフィス(宿泊しながら)などあるので、使い分けることで仕事の効率を高められるかも知れません。
※非会員(一般利用者)はブースの利用のみ可能。
全国に478拠点(令和4・2022年3月現在)が稼働しているとのことなので、もし見つけたら、利用してみるのもいいでしょう。
※参考:
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