日本で一番標高が高い場所は、誰もが知る富士山である。
標高の高さは注目されがちだが、低い場所ももちろん存在する。
では、日本で一番標高が低い場所はどこなのだろうか?
秋田県大潟村(八郎潟)
八郎潟は秋田県にある湖で、かつては湖沼面積では琵琶湖に次ぐ第2位であった。現在は大部分の水域が干拓によって陸地化され、陸地部分が大潟村(おおがたむら)となっている。
大潟村は、かつて湖だった場所を干拓したせいか海抜が低く、大半の土地が海抜マイナス3メートルほどであり、深いところだとマイナス5メートルの場所もある。
干拓地としては日本最大であり、1957年から八郎潟で干拓事業が始まり、1964年に大潟村が発足した。
開村時の人口は6世帯わずか14人であったが、2020年時点での人口は2,909人となっている。長らくコンビニがなかったが2017年にセブンイレブンが開店している。
干拓はしているが「自然に出来た海抜の低さ」という意味では現在日本一の低さである。
人工的に作られた日本一標高の低い場所
次は、人工的に作られた日本一標高の低い場所を紹介する。
それは青森県八戸市の「八戸鉱山」である。
ここは石灰石を採掘する露天掘りの鉱山で、現在でも操業中である。
最も深い場所だとマイナス170メートル以上にも達している。地元民からは「八戸キャニオン」と呼ばれており、展望台も設置されている。
現在も採掘が続いているので、今後も低標高記録はどんどん更新されていくことになる。2050年にはマイナス210メートルに達することが予測されている。
人工的なものも含めれば「八戸鉱山」が、現在日本で最も標高が低い場所ということになる。
※局地的に言えば、北海道を本州を鉄道で結ぶ青函トンネル内にはマイナス240メートルに達する場所がある。ただしトンネル内の一部であるので例外とする。
ちなみに世界で一番標高が低い場所は、死海(−418 m)である。
参考文献 : 地理の話大全
この記事へのコメントはありません。