飲食

なぜ「勝手に唐揚げレモン」は問題なのか?理由と対策を唐揚げライターが独自考察!

皆さんは、唐揚げにレモン果汁をかけますか?

筆者は基本的にかけませんが、試してみると美味しかったので、気が向いたらかける時もあります。

とまぁ、かけるもかけないも個人の自由ですが、他人にかけられると心穏やかではありません。

これがいわゆる「勝手に唐揚げレモン」問題ですが、今回はなぜ勝手にレモンをかけられるのが問題なのか、自称・唐揚げライターである筆者が独自に考察してみました。

「勝手に唐揚げレモン」が問題視される理由を考察

画像 : 「ちょっ、おま、何ということを……っ!」今日もどこかで無邪気にレモンがかけられる(イメージ)

呑み会などでたまに遭遇する「勝手に唐揚げレモン」問題。皆さんも、経験があるのではないでしょうか。

「あ、唐揚げにレモンかけといたから」

例えば、急な電話やお手洗いなどで席を外したスキにやられてしまい、悔しい思いをされた方も少なくないようです。

ここで「何お前勝手にレモンかけてんだよ!」などと、軽く抗議の一つもしてやりたいところですが、なかなかそうもいかないのが大人の辛いところ。

「あ……課長、ありがとうございます……」

本心では「ありがとう」どころか「コンニャロウ(この野郎)」案件ですが、ともあれ目下の立場では本音を呑み込むしかありません。

で、このモヤモヤは一体どんな感情で構成されているのか、大きくまとめてみましょう。

(1)自分の意思が軽んじられた

勝手に唐揚げレモンを問題視する理由として、最も大きなものが「自分の意思を軽んじられた憤り」です。

唐揚げにレモンをかけるか否か、自分の同意を得ずに行うことで、自分の意思が軽んじられたと感じる方は少なくないでしょう。

結果的に「かけてOK、むしろかけるつもり」だったとしても、やはり自分にも確認してほしいと思うのが人情というものです。

(2)かけるタイミングのこだわり

一口に「唐揚げにレモンをかける派」だと言っても、レモンのかけ方にこだわりを持っている方も少なくないでしょう。

例えば唐揚げを食べる直前にレモンをかけて、レモンの香りと衣の食感をダブルで味わいたい、という方がいます。
なのに勝手にレモンをかけられてしまうと、気分も衣もシナシナになってしまうかも知れません。

食べたいタイミングは人それぞれですから、やはり勝手に唐揚げレモンは残念な行為と認識されがちです。

(3)マナー違反と認識

マナーとして「唐揚げにレモンをかける時は、同席者(少なくともその唐揚げ皿に手が届く範囲の者)に許可をとるべし」などと認識されている方もいるでしょう。

なので勝手に唐揚げレモンは、そういう方からマナー違反と認識されてしまうリスクがあります。

(あの人は、勝手に唐揚げレモンなんかして、マナーがなってないな……)

なんて、内心でジャッジされてしまったら、残念でなりませんね。

(4)そもそもレモンや酸味が嫌い

唐揚げはそのまま食べたい、何か味をつけるにしても、レモンや酸っぱい味つけは嫌だ……という方も少なくないでしょう。

なのに勝手に唐揚げレモンなんかされた日には、テンションただ下がりは避けられません。

(あーあ、レモンかけられちゃった……せめて、レモンの影響が少ないものを選ぼう……)

そんなことを考えなくてはいけない状況で、何を楽しめと言うのでしょうか。

レモンの嫌いさ次第では、唐揚げ自体を諦めなければならないという、最悪の事態もあり得ないとは言い切れません。
そう考えると、勝手に唐揚げレモンの罪深さが実感できるのではないでしょうか。

唐揚げレモン問題の対策は?

「せめて、自分が食べる分だけにしてよ……」周囲に湧き起こる心の声(イメージ)

ここまで、勝手に唐揚げレモンが問題視される理由について考察してきました。

勝手に唐揚げレモンが原因で、せっかくの呑み会を台無しにしないよう、どのような対策が有効でしょうか。

(1)自分の食べる分だけかける

これが一番確実ですね。
まず自分が食べる分だけを確保して、それからレモンをかければ誰からも文句を言われません。

例外として、レモン果汁が不足してしまって「お前自分のだけかけ過ぎだろ」と言われるくらいでしょうか。

だからみんなの分も公平にレモンをかけてあげて、残ったレモンを自分が心ゆくまでかけたい……という方がいるかも知れませんが、トラブルになるのでおすすめできません。

(2)みんなの同意を得てからかける

これは一見まっとうなようですが、同意を得る相手との力関係によっては「いえ、かけないでください」と言えない・言いにくい可能性があります。

つまり、相手が望まないのに唐揚げレモンをしてしまう、「唐ハラ(もしくはレモハラ)」になってしまうかも知れません。

(3)誰かがかけてくれるのをじっと待つ

自分からアクションを起こすのがためらわれる状況であれば、誰かが唐揚げにレモンをかけてくれるのを待つというのも一策でしょう。

ただし場合によっては「誰も唐揚げにレモンをかけてくれないまま、呑み会が終わってしまう」リスクもあります。

そのため、どうしても唐揚げにレモンをかけずにいられないのであれば、早めに行動を起こした方がよさそうです。

終わりに

レモンを制する者は唐揚げを制する?(イメージ)

今回は他人の唐揚げに無断でレモンをかけてしまう「勝手に唐揚げレモン」問題について考察してきました。

ある調査によると、およそ3人に1人が「勝手に唐揚げレモン」が許せないと思っているようです。

※参考:唐揚げレモン論争で飲み会分断の危機も……宴会での「許せない」マナーをアンケート調査してみた

唐揚げに レモンをかける 手を止めて まずは一声 「かけていいかな?」(一首)

今回の考察が、唐揚げレモンをこよなく愛する皆さんのご参考になれば幸いです。

文 / 角田晶生(つのだ あきお) 校正 / 草の実堂編集部

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角田晶生(つのだ あきお)

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コメント

    • 孤独のグルメの醍醐味
    • 2025年 12月 24日 9:12am

    おもしろい考察、拝読致しました。長いものには巻かれろ的軟弱さが面白いですね。他人と会食する時は、気を使うものです。自分が食べたいものより、相手の好みを優先します。相手が刺身好きなら、さして食べたくなくとも注文に同意する、むしろ率先して注文する。社交としての会食と、食を堪能する食事とは、別物と割り切っています。他人と会話などしていては、その料理の本質を味わうことが疎かになります。自分の資金で思い通りの食を堪能するには、ひとりでの食事が最適です。
    コース料理の中に唐揚げが組み込まれているとわかっている、また誰かが注文した時点で料理がテーブルに並ぶ前に、レモンの件は伝えておきましょう。それが会食のマナーに反することはないと思います。何度も、勝手にレモンの場に遭遇した筆者様には、お気づきになっていないかもしれませんが、自分の意思をきちんと相手に伝える力量があるかないの問題だと思います。細かいことにこだわる面倒な奴と認識されるのもあながち悪いことではありません。

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