健康

日傘の歴史について調べてみた【男性こそ使うべき!】

最近の日本は「もしかして熱帯地方?」と思うほど夏が暑いのは皆さんもご存知の通り。
「猛暑」という言葉が可愛く思えるほどの「酷暑」の日が続くようになりました。

そこで最近になって再び?三度?注目されているのが「日傘」です。

日傘なんて女性の持ち物でしょ」なんて思っているそこのあなた、むしろ男性にこそ日傘をさしていただきたい。

なぜ男性こそ日傘をさすべきなのか?

そこらへんも踏まえつつ今回は「日傘」について調べてみました。

日傘の歴史

日傘の歴史

日傘の歴史には雨傘の歴史よりも、遥かに古いものがあります。

紀元前550年頃~紀元前330年頃に栄えた古代アケメネス朝ペルシアの時代の壁画には、すでに多くの日傘が確認されています。

その後13世紀になるとイタリアで開閉式の日傘が開発され、16世紀にはフランスでおしゃれ用の小物として日傘は人気を集めました。

しかし欧州では紫外線予防の関心が薄く日傘の愛用率という意味では、日本が世界の中で断トツです。

ちなみに雨傘が本格的に人々の間に広がったのは18世紀に入ってからといいますから、日傘の歴史が雨傘に比べるとどれほど長いかがわかりますね。

日傘の効果と選び方

冒頭でも述べましたが、本当に最近の暑さは異常ですよね。
熱中症で救急搬送された人のニュースを聞かない日はないくらいです。

そこで熱中症対策の有効な手段として日傘の効果が注目されています。

ところで日傘の効果とは、どんなところにあると思いますか?
日傘をさすと涼しいところでしょうか?それとも紫外線を防ぐところ?

実は両方ともが日傘の利点であり日傘を選ぶ際のキーワードでもあります。

日傘の商品説明には必ずといっていいほど「遮光率」と「UVカット率」という言葉がついています。

遮光率

遮光率とはUVカットとともに日差しをさえぎる機能のことで、炎天下でも日傘の内だけは涼しく感じます。
一般的には遮光率・UVカット率ともに99%以上の製品が「遮光」という表示をつけて販売できることになっています。

最近の日傘の中には体感温度が日傘の外と内では、10℃違うという高機能なものも登場しているので、真夏にさすのなら遮光率で選ぶといいかもしれません。

UVカット率

UVカット率とは日傘の生地がUVカットコーティングされていて、UVカット率が90%以上の日傘だけが「UVカット」と表示できます。

ただし中には正しいコーティングをしていないにも関わらず「UVカット」という表示をつけて販売されている製品もありますので、UVカットという表示だけではなく99%などと、具体的な数字が明記されているものを選ぶようにしましょう。

春先などの気温はそれほど高くないけれど、紫外線が強い時期にはUVカット率で日傘を選ぶといいですね。

そのほかの日傘を選ぶポイント

日傘を選ぶ際にはデザインもさることながら、生地の色にもこだわりましょう。

一般的にいうと濃い色ほど紫外線を吸収し白に近い色ほど、紫外線を反射します。
そのため濃い色は温度が高くなり白に近い色は、紫外線を反射するので温度はあがりにくくなります。

そうした点から考える理想的な日傘は、表地が白色で裏地が黒色という生地を二重仕立てにしたものということでしょうか。
頭上からの紫外線は白色が反射し、道路の照り返しによる日焼けは黒色が防ぐからです。

ところでUVカットコーティングされている日傘の生地ですが、そのUVカット効果が続くのは2~3年とされています。

普段から布・衣類用のUVカットスプレーなどでこまめにケアをしつつ大切に使い、時期が来たら取り替えましょう。

日傘が男性にもおすすめの理由

環境省では2011年にクールビズで日傘を使用すると、何もしないより熱ストレスが20%軽減できるという試算のもと「男女を問わず日傘の使用が好ましい」と公式に発表しています。

にもかかわらず、男性で日傘を使っている人をあまり見かけません。

「日傘は日焼けをしたくない女性が持つもの」とか「男がさすのは恥ずかしい」とか「面倒臭い」とか「帽子をかぶればいい」とかなんとかいっている男性の皆さまが多いようですが、いかがでしょう?

しかしですね、平均身長が高い男性の皆さまは女性よりも太陽に近いのです。

ということは当然頭頂部に浴びる紫外線の量も多いということです。(髪型的にいっても男性の短髪は紫外線を浴びやすいとされています)

そして頭頂部に紫外線を浴びると、頭皮が日焼けという名の炎症もしくは軽度のやけど状態になってしまいます。

すると毛穴がダメージを受けて抜け毛や薄毛の原因になるばかりか、髪の毛を黒くする細胞もダメージを受けて白髪が増えます。

とまぁ主に頭頂部関係のことばかりをずらずらと並べたてましたが、紫外線によって肌の老化やガンや白内障、そして熱中症の可能性も高くなるのですからあなどれないのです。

「じゃぁ帽子かぶるからいいよ」と思った皆さま、帽子は確かに優れものですがやはり暑い、汗をかく、そして蒸れるのです。

蒸れると雑菌が繁殖しやすくなり、長期的にはやはり頭皮や毛髪にかなりのダメージを与えるとされています。(スキンヘッドの方も、です)

となれば涼しくて紫外線を防げて、頭皮や毛髪にも悪影響を与えない日傘をさすのがいちばんいい、という結論になりますね。

デパートの傘売り場では男性用日傘コーナーを普通に見かけるようになりましたし、ぜひこの機会に日傘デビューしてくださいませ、男性の皆さま。

まとめ

もしも日傘の涼しさをまだ知らない人がいたら周りの日傘愛用者に頼んでいちど日傘体験をしてみてください。
本当にビックリしますよ、涼しくて。

涼しい日傘で女性だけではなく男性の皆さまも暑さ対策・紫外線対策をしてくださいませ。

kechako

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時代劇と園芸と保存食作りを愛するご隠居様予備軍のkechakoです。
最後の晩餐は「梅干しおにぎり」と決めております。

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