北枕は、昔から縁起が悪いとされている。
引っ越しなどして新居に移った際に、南北の方角を確認して布団やベッドの配置を決めている方は多いのではないだろうか。
なぜ北枕は縁起が悪い?
北枕が縁起が悪いとされた由来はお釈迦様が始まりである。
仏教の始祖であるお釈迦様が亡くなった時に、北側を頭にして亡くなったために「北枕は縁起が悪い」という風潮が生まれたのである。
古代中国でも北枕の風習はあったとされる。
古代中国において、食中毒などで急死した際に北枕で寝かせて生き返った例があり、仏教とは関係なく古代から北枕の習慣は存在したようである。
古墳時代の日本にも、この中国の北枕思想が伝わり「生者南面、死者北面」が流行している。
北枕は健康に良い?
実は健康面に関しては北枕の方が良いという説がある。
頭を北に、足を南にすることで「頭寒足熱」状態となり安眠しやすくなるという。風水的にも北枕は「運気の上がる睡眠方法」とされている。
また、「地球の磁力線に沿って寝ることで血行が促される」という説もある。
いずれにせよ古代中国で北枕から生き返った例があったり、お釈迦様も頭を北にした方が楽だったという可能性もあるため、健康面に関しては北枕はさほど心配する必要はなさそうである。
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