観光

あの美女は誰?!みんなが気になるトリバゴの秘密

一時期、集中的にCMが流れて気になっていたのに、忘れた頃になってまた頻繁に見かけるCM。

それが「トリバゴトリバゴ」です!



最初は「流暢な日本語を話す女性は誰?」という話題で持ちきりでしたが、こうも大量にCMが流れると、その内容が気になります。勿論、ホテル料金の比較サイトだというのは分かりますが、あそこまでプッシュするのはなぜ?そんなに便利なの?って思ってしまいました。

そこで、今回調べるのはトリバゴです。

スポンサーリンク

トリバゴ のサービスって?

インターネットには様々な旅行サイトがあります。

日本の旅行サイトだけでも「じゃらんnet」「一休.com」「楽天トラベル」などがあって、さらに海外には「Expedia(エクスペディア)」や「Hotels.com(ホテルズ・ドットコム)」といったサイトがあります。

トリバゴを利用すれば、そういった国内外の旅行サイトを全部まとめて比較して一番安いサイトを教えてくれるわけです。

そもそも、ホテルの価格は日によって変動します。閑散期に安くなったりするのは当然ですが、急にキャンセルが入った場合などは「空室よりはマシ!」といった具合にホテル側で価格を下げるんですよね。それが「当日割り」とか呼ばれるお得な価格の正体です。インターネットで予約するのが当たり前になってからは、そういった割引もかなり激しくなっています。

個人の旅行が増加中

そうなると利用者もしっかりと比較したくなります。同じホテルでも値段が違うなら少しでも安いほうがいいですからね。しかも、海外旅行となれば滞在日数も長い場合があるので重要です。

でも、海外旅行ならツアーの方が需要があるのでは?と思って調べてみました。国内大手の旅行会社JTBが2016年の「海外旅行についての緊急調査」というものを発表しています。

そこには冒頭から「個人旅行と航空会社の直販が伸びる」って書いちゃってました!勿論、個人旅行もJTBが扱うプランに含まれるということでしょうが、「個人で航空券やホテルを別々のサイトや店舗で予約した旅行」そのものも増加しているとのことです。

やはり、LCCの普及などで旅慣れた人が多くなったということだと思います。

海外では珍しくないサービス

需要があると分かったところで、話を戻してトリバゴです。

トリバゴは「メタサーチエンジン」というテクノロジーカテゴリーに属している・・・ということですが、私の知識ではやや暗雲が立ち込めてきた展開です。

えーと、「メタ」というのは「上位」という意味なんですね。つまり、各国の旅行サイトの上位にあって、それらの膨大なデータから利用者の条件にあったホテルの最安値を見付けてくれるというわけです。旅行サイトはホテル側からマージンを得ているのは分かりますが、トリバゴの場合はどうして収益を上げているのかと思ったら、やはりクリック単価制となっていました。旅行サイトがホテルと利用者の仲介をして、トリバゴも旅行サイトと利用者の仲介をするという、利用者の奪い合いが起きているわけですね。

でもこうしたビジネスモデルはアメリカなどでは珍しいモノではないそうです。しかし、そうしたアメリカのサイトと比較してもトリバゴの画面は使いやすいといわれています。

CMが多いのは日本だけじゃない!?

トリバゴは、ドイツの会社だそうです。
2005年に4人の大学の同級生が集まって作り、ヨーロッパで人気のサイトになりました。2012年にはアメリカの大手旅行サイト「Expedia」が買い取り、今では世界190ヶ国、約140万ものホテルが掲載されているといいます。こうしたビジネスが成立する背景には、特定の旅行サイトとホテルとの提携が強いといった理由もあるそうです。つまり、お得意様の旅行サイトにはより安い価格を掲載しているということですね。

でも本当に驚いたのは、トリバゴが売り上げの約87%をCMに使っているということです。しかも、日本だけではなく、アメリカやヨーロッパでもバンバンCMを流しているとか。確かにこのようなサービスでは、名前を覚えてもらうことしか利用者にアピールできないのでCMを集中的に流す理由も納得しました。

ちなみに外国でも有名な俳優さんを使わないため「あの女性は誰?」という現象が起きているそうです(笑)

実はトリバゴも・・・

トリバゴのCMでは、旅行サイトを比較するイメージとして数社の名前と価格が表示されます。そして、よく見るとそこには「エクスペディア」の名前が。さらに「ホテルズ・ドットコム」の名前もあります。エクスペディアはトリバゴの親会社で、ホテルズ・ドットコムもエクスペディア子会社です。

つまり、エクスペディアグループのCMにもなっているんですね。

エクスペディアはアメリカのオンライン予約サイトですが、その規模は世界最大だそうです。日本語で対応するサービスは2012年に始まっていますが、正直日本での評判はあまり良くありません。対応がすごく遅いとか、料金表示が完全ではないとか、日本の旅行会社では聞かないレベルです。

だからこそ、トリバゴを通してエクスペディアへも客を呼び込もうという意図もあったわけです。

まとめ

企業の事情はどうあれ、私たち利用者が少しでも安く泊まれるというのは便利です。ただ気になったのは事前に各旅行サイトに会員登録しないといけないということ。せっかく最安値を見つけても、そこから会員登録というのでは面倒ですよね。
逆に、普段からいくつものサイトを比較している人にとって最適というのはCMで言っている通りでした。

トリバゴ → 公式サイト

関連記事
:格安航空会社(LCC)の上手な利用方法を調べてみた
:マイルを貯めるにはどのクレジットカードが良いか?【目的別オススメ5選】

クロワ

投稿者の記事一覧

フリーライターのクロワです。主に生活のなかで役立つ記事やトレンド記事などを書いています。よろしくお願いします

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

    • 匿名
    • 2017年 8月 09日 7:34pm

    モノにあたるようなCMを流す企業は嫌いです

    0 0
    50%
    50%
  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. キリストは日本で死んでいた? 「不思議な伝承が残るキリスト、モー…
  2. 【イタリア観光】永遠の愛が生き続けるジュリエットの家
  3. 象への虐待について調べてみた 「タイやインドの観光の陰」
  4. コロナ明けの中国。旅行事情やいかに!?
  5. 伊勢神宮と出雲大社 どちらが格上なのか調べてみた
  6. 懐かしの築地グルメを振り返る【オススメ名店】
  7. イタリアの離島 「サルデーニャ島」の魅力 【ジョジョ第5部の舞台…
  8. 【群馬おすすめ古墳】上毛野はにわの里公園に行ってきた「かみつけの…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

天竜川の救世主・金原明善って知ってる? 幕末から大正まで大活躍の生涯を調べてみた

信州の諏訪湖を水源に、愛知県・静岡県を経て遠州灘へと流れだす天竜川。名前の由来は速い水流が天に昇る竜…

いろいろ食べるぞ!台湾の原住民 【飛魚の目を生で食べるタオ族】

台湾の原住民台湾には、政府によって認定されている原住民が16族住んでいる。ほとんどの原住…

【関ヶ原の合戦】 彦右衛門(鳥居元忠)の壮絶な最期 ~炎上する伏見城 【どうする家康】

徳川家康の家臣団において、その人質時代からずっと一緒だった鳥居元忠。共に泣き、共に笑って苦楽…

【神社の創建チャレンジ】 登記申請に初挑戦!地目変更(山林→境内地)ってどうやるの?

私事で恐縮ながら、個人で神社を所有しております。厳密には、筆者名義の土地に神社を創建しました。…

ズールー族の伝説に登場する 「3つの恐るべき怪物」

ズールー族はアフリカ最大規模の民族の一つである。19世紀初頭、彼らはシャカ・ズールー…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(週間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP