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『中国史』女性囚人の護送が、なぜ下役人に大人気だったのか?
なぜ「地獄の任務」が取り合いになったのか? 寒風吹きすさぶ山あいの古道。雪に覆われたその細い道を、足に鎖をつけた女囚たちが、血のにじむ足跡を残しながら一歩一歩進んでいく。そのすぐ脇を、腰に膨れた銭袋をぶら下げた官差が、頬を紅潮させ... -
浮気・不倫は当たり前? 江戸庶民の夜這い文化、女性の初体験
江戸時代は現代に比べると、性に関してかなりオープンな時代であった。 江戸の庶民の人々は、どのような性生活を送っていたのだろうか。 お金がある男女のデート 予算に余裕がある男女の場合、家以外でデートしたい時は「出会茶屋」に行... -
古代中国の女性にとって最も屈辱的だった「恥ずかしい」刑罰とは
古代中国の女性たちは、現代の私たちが想像するよりもはるかに厳しい社会的制約の中で生きていた。 特に漢〜三国時代頃から儒教の影響が色濃くなり、徐々に女性への束縛が厳しくなっていった。 男性中心の封建社会では、女性の役割は家族の名誉... -
『山に捨てられた美しき皇后』清朝最後の皇后・婉容が迎えたあまりに惨い結末とは
「最後の皇后」婉容(えんよう)の生い立ち 婉容(えんよう)は、清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)の正室として名を残した女性である。 彼女は1906年11月13日、満洲の名門・郭布羅(グオブロー)氏の家に生ま... -
教科書に載らない大奥のスキャンダル ~禁断の「智泉院事件」とは
慶長8年(1603)初代将軍・徳川家康から、慶応4年(1868)第15代将軍・徳川慶喜まで続いた徳川幕府。 この約260年の間に、さまざまな歴史的な出来事がありましたが、実は教科書には載らない「スキャンダル」も数々あったのです... -
【秦の始皇帝の娘】発掘された墓が物語る「恐ろしすぎる事実」とは?
秦の始皇帝 人気漫画「キングダム」でもお馴染みの秦の始皇帝(嬴政)は、古代中国史において最も有名な人物といっても過言ではないだろう。 始皇帝は秦国を強大な国家に変革し、中国を初めて統一した偉大な政治家として後世にその名を残し... -
600年眠る明朝の皇女の墓…発掘したら中に「生きた人間」がいた!?
明朝皇帝・朱元璋の娘の墓 1998年、南京市の開発工事の最中に、一基の明代の古墓が発見された。 この墓は、明の初代皇帝・朱元璋(しゅげんしょう)の第八皇女である福清公主(ふくせいこうしゅ 1370年~1417年)の陵墓である... -
【オスマン帝国】後宮の女性たちが定期的に受けていた「恥ずかしい検査」とは
オスマン帝国の後宮、いわゆる「ハレム」は、長らく「皇帝の愛人たちが集められた官能的な空間」として語られてきた。 西洋においては、裸体の美女たちが優雅に過ごす幻想的な「ハーレム」のイメージが流布され、19世紀の画家ドミニク・アン... -
中世で外国に売られた日本人奴隷たち ~【年間1000人以上、豊臣秀吉が救った】
奴隷貿易と聞くと、かつて西欧諸国によって行われていたアフリカ奴隷貿易の印象が強い。 しかし過去には日本でも奴隷貿易が行われ、外国へ売られていった人々が存在した。 戦乱の世 戦国時代、農村地帯や城下町などで多くの戦闘が繰り広げられて... -
やなせたかし氏の弟・柳瀬千尋の学生時代 ~長い顔であだ名が「馬」だった
朝ドラ「あんぱん」で中沢元紀さんが演じる柳井嵩の弟・千尋。 家族思いの優しい好青年です。 ドラマでは、千尋は弁護士を目指し京都帝国大学法学部へと進学しましたが、史実でも千尋のモデル・柳瀬千尋さんは京大に進んでいます。 やな... -
やなせたかしの妻・小松暢は体育会系の美少女だった ~のぶ(演・今田美桜)のモデル
朝ドラ「あんぱん」第43回では、のぶと若松次郎(演・中島歩)の祝言が行われました。 戦時中のため親族のみのささやかな式でしたが、のぶの美しい花嫁姿が披露されました。 史実でも、のぶのモデル・小松暢(のぶ)さんは、父親同士が決めた... -
【古代中国の宮女たち】どのように寂しさを紛らわせていたのか? 驚きの方法
古代中国の宮廷は華やかさの象徴でありながら、そこに暮らす者たちには厳しい規律と孤独がつきまとった場所でもあった。 特に、皇帝やその家族に仕える宮女たちは、家族や自由を犠牲にして宮中に入る者が多かった。 宮女たちは一定の高... -
江戸の吉原でモテなかった男たち…「キンキン野郎」とは? 今も通じる痛客の特徴
NHKの大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。 江戸時代の出版文化の黎明期、本作りに大奮闘する蔦谷重三郎を中心に、新吉原で働く遊女たちや「忘八」と呼ばれる妓楼主、この時代の本屋たちや絵師、そして徳川家など、いろいろな人々が関わって... -
始皇帝の死後、秦はなぜ2代で滅びたのか?李斯が下した「一つの決断」と壮絶な最後
※この記事はYoutubeでイラストやアニメーション付きの動画でご視聴できます↓ 李斯の「ネズミの寓話」 秦の丞相・李斯(りし)は、始皇帝の天下統一に大きく貢献した法家の政治家である。 彼は秦の中央集権体制を確立し、文字や度量... -
「顔の形が変わるほど殴られた」やなせたかし氏が軍の生活に順応できた理由とは
「あんぱん」第51回では、先輩兵士から執拗に殴られるたかしの痛々しい姿が描かれました。 古参兵による新兵への暴力は「私的制裁」と呼ばれ、軍隊では公然と行われており、史実においても、やなせたかし(本名・柳瀬嵩)氏は、同じ経験をしています... -
『あんぱん』で話題の豪の出征シーン―戦地で亡くなった若者の「本物の恋文」
朝ドラ「あんぱん」の第29回では、出征前夜、不器用にお互いの思いを打ちあける豪(細田佳央太)と、蘭子(河合優実)の姿が描かれました。 昭和12年に日中戦争が始まり、太平洋戦争へと戦火が拡大する中、多くの若者が徴兵されました。 彼... -
【死罪のほうがマシ?】江戸時代の過酷すぎる牢暮らしとは ~脱獄や自害した知識人たち
数多くの時代劇に登場する「伝馬町牢屋敷(てんまちょうろうやしき)」。 江戸時代に実在した囚人などを収容する幕府最大の牢獄で、およそ1618年頃から1875年(市ヶ谷監獄へ移転)まで、約260年にわたって使用されていました。 ... -
やなせたかしの伯父・寛と千代子 ~史実ではどんな人物だったのか?『あんぱん』
「わしは千代子に惚れて、一緒になれて、これ以上の人生はないと思うちゅう」 病院が夫の代で終わってしまうのは「跡取りを産めなかった私のせいだ」と責任を感じて詫びる妻・千代子に、「君のせいではない」と夫・寛がやさしく語りかける一幕です。 ... -
『古代中国』史上最も強く美しかった皇后 ~なぜ彼女は捕虜となり処刑されたのか?
才色兼備の皇后 ~武芸に秀でた少女時代 五胡十六国時代は、中国の歴史の中でも特に混乱と戦乱が続いた時代である。 西晋が滅びた後、各地で異民族や漢人の軍閥が割拠し、次々と王朝を興しては滅びていった。 この時代の覇者の一つが前秦で... -
『戦国時代』 武士たちは戦中の食事やトイレなどはどうしていたのか?
戦国時代は、15世紀後半から16世紀後半にかけての日本史上における動乱期であり、様々な戦国大名や武将たちが領土争いを繰り広げた時代である。 全国さまざまな場所で常に戦が繰り広げられていたが、武士たち合戦中には何を食べ、どうやって用を足... -
3000年前の遺跡から発見された少女が物語る「恐ろしい事実」とは ~古代中国
実在が確認できる中国最古の王朝 いまから約3000〜3700年ほど前、黄河中流域に「殷(商)」と呼ばれる古代王朝が存在していた。 中国史上、実在が確認されている最古の王朝である。 殷は、高度な青銅器文化や独自の文字(甲... -
『20歳で壮烈な死を遂げた会津藩きっての美女』中野竹子とは 「生け捕られてたまるか!」
「武士たちの戦い」と聞くと、堂々たる体躯の男性武将や歩兵たちが激しく戦う姿を思い浮かべる人は多いでしょう。 けれども、昔から男性とともに刀剣を手に戦った勇猛果敢な女剣士はたくさんいます。 今回は、幕末期の会津戦争において藩や仲間... -
やなせたかし氏の妻・小松暢は高知新聞社の「伝説の婦人記者」だった
闇市で安酒を飲んでいた東海林(演・津田健次郎)との出会いをきっかけに、新聞社に入社したのぶ(演・今田美桜)。 史実でも、のぶのモデル・小松暢さんは、高知新聞社で戦後初の女性記者として活躍しています。 美容、手芸といった女性ならで... -
やなせたかし氏の弟・柳瀬千尋 ~海軍少尉の危険すぎた任務とは
真っ白な海軍の制服に身を包み、兄の元を訪れた千尋。 ドラマでは「愛する人たちを守るため、命を捧げる」と語りました。 史実でもやなせたかし(本名・柳瀬嵩)氏の弟・千尋さんは、任地へ赴く前にやなせ氏の元を訪れています。 幼いこ... -
なぜ寺院にアジサイが植えられているのか【死者を悼む弔いの花?】
雨が多い梅雨時に花の盛りを迎えるアジサイは、寒暖差が大きく気分が落ち込みやすい季節に、鮮やかな花姿で見る人の気持ちを和ませてくれる。 しかし、なぜかアジサイの名所としてよく知られる場所は、他の花々と比べてみると、やたらと寺院が... -
『古代中国』なぜ妃たちの多くは子を産めなかったのか?あまりにも厳しい現実とは
華やかな後宮の裏側 ― 妃たちの実態とは 絢爛たる宮殿、絹に包まれた美しい衣装、音楽や詩が絶えない庭園――そんな後宮のイメージとは裏腹に、そこは「選ばれた女たち」が身動きもできず閉じ込められた空間でもあった。 古代中国の皇帝... -
やなせたかしの弟・千尋はなぜ戦死したのか?駆逐艦呉竹の悲劇【あんぱん】
NHK朝ドラ「あんぱん」第62回では、嵩(たかし 演・北村匠海)の弟、千尋(演・中沢元紀)の戦死が伝えられました。 史実でもやなせたかし(本名・柳瀬嵩)氏の弟の千尋さんは、太平洋戦争中、海軍少尉としてバシー海峡で戦死しています。 ... -
【夫に32年間幽閉される】呪いの手紙を残した悲劇の王妃ゾフィー・ドロテア
17世紀後半、神聖ローマ帝国の一角に、美貌と聡明さで知られる一人の王妃がいました。 彼女の名はゾフィー・ドロテア・フォン・ツェレ。※以下ゾフィー 後にイギリス王となるジョージ1世の最初の妻として知られますが、愛と裏切り、... -
『古代中国』なぜ宮女たちの多くは子を産めなくなったのか? 〜あまりにも切ない真相
時代で変わる宮女の制度 古代中国における「宮女」は、時代とともに制度も役割も大きく変化した存在である。 表向きは皇帝や妃に仕える「後宮の侍女」として扱われていたが、その実態は、政治・軍事・経済の背景と深く結びついていた。 ... -
山東京伝(古川雄大)と結婚した遊女たち 〜その悲劇的すぎる末路とは【大河べらぼう】
戯作『御存商売物(ごぞんじしょうばいもの)』で一躍売れっ子作家となり、多くの名作を世に出した山東京伝(北川政演)。 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」では、古川雄大が女好きのお調子者として憎めないキャラを演じています。 そ...
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