海外

サハラ砂漠は現地の言葉で訳すと「砂漠砂漠」だった!

サハラ砂漠

画像 : サハラ砂漠 pixabay

アフリカに北部にある世界最大の砂漠・サハラ砂漠

その面積は1000万平方キロメートル、アフリカ大陸の3分の1の面積を占め、日本の約30倍、アメリカ合衆国とほぼ同じ面積の巨大な砂漠である。

その誰もが知るサハラ砂漠であるが、なんと現地の言葉でサハラを訳すと「砂漠砂漠」になってしまうのである。

もともと名称がなかった

サハラとは、元来アラビア語で「砂漠」や「荒野」を意味する言葉であり、サハラ砂漠以外の砂漠にはきちんと名称がついている。

しかしサハラ砂漠はあまりにも広大すぎたために、現地の人は単に「サハラ(砂漠)」とだけ呼んでいたという。

つまり巨大すぎたために「サハラ」という名称がそのまま「砂漠」を指す言葉として現地で定着していたのである。

しかし外国人はそれを砂漠の名称と勘違いし「○○砂漠」のように捉えてしまった。

なので日本の「サハラ砂漠」だけでなく、英語圏でも「Sahara desert」のような間違いが起こっているのである。

意味の重複になってしまうので、英語やフランス語では正式には「The Sahara、Le Sahara」と表現することにはなっている。

 

草の実堂編集部

投稿者の記事一覧

草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. ベルリンの壁は東西ドイツを分断した壁ではなかった
  2. 【パリ五輪】 男子バドミントンダブルス決勝『台湾vs中国』で起き…
  3. 日本人が間違いやすいネイティブ英語①
  4. 『海と共に生きる台湾の原住民族』タオ族に根付く独特な文化 ~ふん…
  5. 日本だけじゃなかった!かつて円が流通していた国々の経済事情
  6. サラ・ベルナールについて調べてみた【新芸術様式アール・ヌーヴォー…
  7. 第二次大戦の2つのフランス【ヴィシーフランスと自由フランス】
  8. 『中国の観光地が渋滞で限界突破』 万里の長城が満員電車状態、砂漠…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

「統帥権干犯問題」について調べてみた

統帥権の解釈「統帥権干犯問題」(とうすいけんかんぱんもんだい)は、1930年(昭和5年)…

高島藩諏訪家の菩提寺・温泉寺に行ってみた 「長野県の歴史観光スポット」

長野県の温泉寺は、歴史好きの人に是非おすすめしたい寺です。場所が少しわかりにくく地元でもあま…

【千社札を広めた男】 江戸時代の奇人・天愚孔平とは 「大ボラ吹きの奇人が生んだ文化」

天愚孔平とは天愚孔平(てんぐこうへい)とは、江戸時代中期から後期にかけて「江戸随一の大ボ…

【外国人から見ると変わって見える台湾人の5つの癖】 ~質問に「は?」で答える

文化とは世界には多くの国があり、それぞれの文化や習慣は大きく異なっている。グロー…

絶頂からの大転落!「賄賂政治家」と呼ばれた田沼意次が最後に残した『後悔』とは

600石の旗本から大名、そして老中へと一代で登りつめた田沼意次(おきつぐ)。大河ドラマ『べら…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(週間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP