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【日本100名城】 小諸城に行ってみた 「武田氏や仙石氏が城主となった桜・紅葉の名所」

長野県小諸市にある小諸城(こもろじょう)の前身は、1487年、信濃守護小笠原氏の流れをくむ大井光忠が、現在大手門があるところの北側に築城した鍋蓋城であると言われています。

その後、小諸城は武田信玄が東信濃での領地経営のために拡張し、江戸時代には仙石秀久が改修し、秀久の子・忠政が上田城に移封されるまで城主を務めていました。

今回は、「日本100名城」の一つとしても数えられ、桜・紅葉の名所としても名高い小諸城に、実際に足を運んでみました。

小諸城とは

小諸城に行ってみた

画像:小諸城址懐古園案内板 本人撮影

小諸城は戦国時代に、武田信玄の東信濃の領地経営のために山本勘助によって縄張りされたと伝えられています。

現在残っている城郭は仙石秀久の時代に改修されたときのもので、かつては三重の天守もありました。

残念ながら天守は1626年の落雷で焼失してしまいましたが、ちょうどこの頃仙石氏は上田へ移封となり、破却されたままになっていた上田城を再建普請しました。

小諸城址三の門

小諸城に行ってみた

画像:小諸城址三の門(重文) 本人撮影

画像:三の門 本人撮影

小諸城に行ってみた

画像:三の門前 本人撮影

小諸城址公園の駐車場から、右手にある二の丸の石垣にそって降りて、すぐ左側にあるのが三の門です。

寄棟造という造りで2層になっています。もともとは1615年に建てられましたが1742年に洪水によって流失、1765年に再建されました。

門に掲げられている「懐古園」の額は徳川宗家第16代当主・徳川家達の筆によるものです。

三の門は国の重要文化財にも指定されています。

画像:天守台 本人撮影

天守は落雷で焼失してしまいましたが、仙石氏が改修した当時の天守台が残っています。

自然石を利用した野面積の石垣ですが、石垣の角は算木積になっています。完全な方形ではない積み方にすることによって石垣の強度を上げ、崩落するのを防いでいるそうです。

実際に上ってみましたが、高さがあるうえに柵などがないので、小さい子供を連れているとかなり危険です。

城内には懐古神社鏡石荒神井戸など見どころがたくさんあります。

画像:鏡石 本人撮影

鏡石は、小諸城が築城されたときに山本勘助が使用したと言われています。

この石、実物はびっくりするくらいピカピカです。

小諸城に行ってみた

画像:荒神井戸 本人撮影

荒神井戸は、1742年に起きた洪水の後に掘られたという、小諸城内唯一の井戸です。

遊園地も動物園もある小諸城址

小諸城に行ってみた

画像:ナナちゃん 本人撮影

小諸城址には小さいですが、動物園と遊園地が併設されています。

動物園に入るには、三の門料金所で園内散策と動物園入園ができる「散策券」を購入するか、藤村記念館や小諸城ゆかりの武具などが展示されている徴古館の入館券もセットになっている「共通券」の購入が必要です。

ここは、長野県内最古の動物園だそうです。

ライオンのナナちゃんは御年20歳を超えるライオンで、落ち着いた雰囲気があります。

遊園地は入場無料で、乗り物券を購入します。

小さいながらもメリーゴーランドやコーヒーカップ、バイキングなどがあります。低学年くらいまでは楽しめると思います。

遊園地側におりる道のすぐのところには「焼石」というものがあります。

画像:焼石石垣 本人撮影

この石は、浅間山の噴火によって噴出された自然石です。

近くで見るとひび割れや、冷えたときにできたであろう穴などがあって、自然の力を思い知ります。

この石垣は珍しいと思うので、行く機会があったら是非見てほしいです。

小諸城 大手門

小諸城に行ってみた

画像:大手門 本人撮影

画像:小諸城大手門屋根 本人撮影

大手門は期間限定で中を見ることができます。
大手門がある場所は芝生もある広場になっているので、お弁当をもって家族でのんびりするのにもおすすめです。日当たりもよいです。

懐古園から地下道を通って駅の反対側に少し歩くと、小諸城の大手門があります。
大手門も国の重要文化財に指定されています。1612年に建立されたものですが2004年から4年間かけて解体修理が行われました。

徴古館も刀剣などの展示があり、好きな人にはたまらない展示内容となっていますが、残念ながら写真撮影はNGでした。

終わりに

日本100名城の一つであり日本さくら名所100選にも選定されている小諸城。桜の時期はもちろん初夏の新緑も紅葉も雪景色も絵になります。

ただ、雪の時期に行くと足元が悪い場所もありそうなので気を付けていってくださいね。

参考 :
小諸観光局HP 信州・小諸|詩情あふれる高原の城下町|こもろ観光局
小諸城址懐古園パンフレット

 

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草の実堂編集部

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