そろそろ平成が終わりに近づいているこの頃、平成31年間の間でいろんな事件や出来事が起きました。
そこで今回は平成元年である1989年の世界と日本の出来事をまとめてみようと思いつきました。
目次
1月7日 昭和天皇崩御 昭和の終焉
この日、昭和天皇は吹上御所において崩御し、64年続いた昭和が終わりました。そして直後に明仁皇太子殿下が天皇に即位。
小渕官房長官によって新しい元号は平成ということが公表され、平成時代がスタートしました。
ちなみに崩御されてからしばらくの間は日本全国で自粛ムードで溢れいたそうで、レンタルビデオ店は大いに繁盛したそうだとか。今年約300年ぶりに譲位が行われ新しい元号になりますが、今回はこの混乱は起こってほしくないものです。
2月2日 ソ連 アフガニスタンから撤退開始
この日、ソ連軍はアフガニスタンから撤退を開始。10年間続いたアフガニスタン紛争が終結しました。
この紛争によってソ連の経済は破綻寸前状態となってしまい、ソ連の権威が揺らぎ始めました。
しかし、アフガニスタンが受けた損害も甚大であり、のちにオサマ・ビンラディンが率いるアルカイダがアメリカに対してテロを起こす発端となっていくのです。
2月6日 ポーランドで円卓会議が開催
この日、ポーランドにおいて円卓会議が開催されました。
ポーランドでは戦後からポーランド統一労働党が一党独裁を進めていましたが、相次ぐ民主化運動を受けてワレサを中心とした『連帯』と会議をすることに合意し、開催しました。
しかし、この会議の影響はポーランド政府の予想を超え民主化運動を加速させていき、直後に巻き起こる東欧革命の発端となっていくのです。
4月1日 日本に消費税が導入
この日、日本において3%の消費税が導入され、消費税制度がスタートしました。
実は日本では消費税制度が導入される前にも物品税という贅沢品にかけられる税金がありましたが、日本が経済成長を遂げていたため贅沢品とその他の商品の差が曖昧になっていきます。
そのため日本政府は全ての商品に税金をかける消費税を昭和63年にから施行し、消費税は日本の歳入の21%を占める重要な財源の一つとなっていきました。
その後、2019年現在では消費税は8%となり、最終的には10%になる予定ですが、 ほどほどにしてほしいものですけどね。
6月2日 リクルート事件 竹下内閣総辞職
この日、リクルート事件に関わっていた竹下登首相は総理を辞任。内閣は総辞職しました。
リクルート事件は簡単に説明すると会社の未公開株を政治家にあげたという汚職事件ですが、竹下登首相含め自民党の大物政治家はこれに関わっていたとされており国民は消費税導入もあって一気に自民党に対する信頼は無くなってしまいました。
しかし、その次の宇野宗佑総理はリクルート事件に関わっていなかったこともあり、自民党の信頼回復に一役買ってくれそうです。
6月4日 六四天安門事件
この日、言論の自由化を進めていた胡耀邦が死去し、加速していた民主化運動に対して政府が戒厳令を発布し、天安門広場で騒乱が起こりました。
政府は学生運動に対して戦車を動員し武力鎮圧しました。この事件における死傷者は約300人とされており、西側諸国はこの事件を受けて中国に対し経済制裁を発動することになりました。
ちなみに、今現在中国では天安門事件を検索することはできないことになっており、隠語として起こった日である6月4日を取って六四事件や8の2乗(要するに64)事件と呼んでいます。
この事件によって中国は一部市場化などの資本主義制度を導入していき、中国における経済成長へとつながっていく転換点となりました。
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