COVID-19

精神科医がすすめる「コロナ不安対処法」

精神科医がすすめる「コロナ不安対処法」

新型コロナウイルスが全世界的にパンデミックを起こしていることにより、心療内科・精神科のクリニックを開設している精神科医の平光源氏が、今後、コロナの影響によるメンタル、フィジカルの不調を訴える、いわゆる「コロナ不調」にかかる人が増加することを懸念し、YouTubeに「コロナ不安に対する認知行動療法」という約36分間の動画をアップしている。

「先の見えない将来に対する不安が持続して起こるコロナ不安」

「失職や離婚、身内の死去などの喪失感から起こるコロナうつ」

「進まないPCR検査や補償、理不尽・不公平感によって起こるコロナ焦燥と怒り」

「常に情報にさらされ、交感神経の高ぶりによって起こるコロナ疲れ」

「ずっと部屋に閉じこもっていることによっておこる拘禁反応」

などのメンタル不調に対して、家庭でできる認知行動療法をわかりやすくまとめている。

最初に、「憂鬱」「怒り」「不安」が起こる頭と心と身体の相関関係とメカニズムを、トナカイを例にわかりやすく解説し、その悪循環から抜け出す対処法として、「目的地」を設定することが必要だと述べている。

また、今回の新型コロナパンデミックで表出するさまざまな症状は、人間としては生きづらさを感じるかもしれないが、動物として生き延びるための本能で、自然で正常な反応だと自ら認識し、そんな自分を認め、褒めることが大切だという。

その一方で、不安に対しては、

「対処に必要な自分の力の過大評価をやめ、正当に評価する」

「自分の能力の過小評価をやめ、自己価値を高める」

と、自分の能力を高く見積もるでもなく低く見積もるでもなく、フラットにとらえることの重要性を説いている。

そして、新型コロナによって起こる困難を分割してとらえ、自分ひとりで対処することをやめようとも呼びかける。

自分の能力は低くても、家族や仲間やコミュニティの力に頼ることで、総合的に対処していくことができるという。

そのうえで、自己評価をあげるためには、「良いこと日記」をつける習慣を身につけることが有効だという。

良いこと日記

夜、眠る前に一日を振り返り、「良かったことを3つ記録すること」を勧め、これは薬物療法と同じ効果があり、2週間続けてみることでさらに効果がアップするとも述べている。

ネガティブな出来事をポジティブに変換することもコロナ不調に対しては有効だとし、たとえば、「一日、寝て無駄な過ごしてしまった」と罪悪感を持ったなら、「たっぷり眠って、体力の充電ができた」とポジティブに言い切りの形でとらえることが大事だとしている。

動画では他にも、さまざまな不調のメカニズと対処法を紹介している。

最後に、平光源氏は「私たちがなぜ混乱しているのかというと、世界がひっくり返ってしまったことに戸惑っているから。みんな同じだから大丈夫。アフターコロナの世界に少しずつ慣れていくことができる」というメッセージで動画を結んでいる。

もし、あなたや周りの人が不安や怒りや憂鬱、体調の不調に見舞われたら、ぜひこれらの対処法を試して、アフターコロナの世界に備えておくといいだろう。

【コロナ不安に対する認知行動療法】

 

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草の実堂編集部

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草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

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