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マイルチャンピオンシップの歴史「日本一堅いGⅠ」

マイルチャンピオンシップ

ステルヴィオ(第35回マイルチャンピオンシップ出走時)。京都競馬場にて。wiki(c)Ogiyoshisan

マイルチャンピオンシップ (3歳以上オープン 国際・指定 定量 1600m芝・右)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で毎年11月に施行する重賞競走(GⅠ)である。春に東京競馬場で行なわれる安田記念(GⅠ)と並んで、「秋のマイル王決定戦」としてマイル路線に定着している。

このマイルチャンピオンシップについて創設からの歴史をひもといてみる。
なお2001年(平成13年)から競走馬の年齢表記が数え年から満年齢に変更された。この記事では現在の表記で記す。

マイル路線整備のために創設

JRAは1984年(昭和59年)にグレード制を導入した際に、それまで天皇賞や東京優駿(日本ダービー)などの長距離レースを重視していた競走体系を見直し、短距離路線を整備した。

1951年(昭和26年)に創設され、1600mのマイル戦として東京競馬場で6月に施行されている重賞競走の安田記念をGⅠに昇格させ、合わせて11月に京都競馬場で施行されるマイル戦としてマイルチャンピオンシップが新設された。

マイルチャンピオンシップは3歳馬の出走が可能なため、菊花賞(3000m)を回避した3歳馬や、天皇賞・秋(2000m)でも、距離が長い短距離馬たちの秋の目標となった。

第1回マイルチャンピオンシップの優勝馬は「マイルの皇帝」ニホンピロウイナー(牡4)だ。1200mから1600mのレースを得意とし、スプリンターやマイラーの先駆者的存在である。

その年の第34回安田記念優勝馬ハッピープログレス(牡6)を2着に退けて初代王者に輝いた上、翌1985年(昭和60年)には第35回安田記念と第2回マイルチャンピオンシップを連覇した。

国際競走に指定

マイルチャンピオンシップは設立当初から外国産馬の出走が可能で、加えて1995年(平成7年)(第12回)指定交流競走に指定されて地方競馬所属馬が出走可能になり、1998年(平成10年)(第15回)国際競走に指定されて外国調教馬の出走が可能になった。

2004年(平成16年)(第21回)、安田記念と並んで国際GIに格付けされた。

マイルチャンピオンシップで初めて優勝した外国産馬は1993年(平成5年)第10回のシンコウラブリイ(牝4)である。

前年は1番人気にもかかわらずダイタクヘリオス(牡5)の2着に敗れていた。引退レースでの勝利であり、管理する藤沢和雄調教師の初GⅠ勝利となった。

外国調教馬の遠征はあるが、まだ勝利した馬はいない。

1990年(平成2年)から1999年(平成11年)の間はスプリンターズステークス(GⅠ 東京・芝1200m)が12月に行なわれていたため、このレースと連戦する馬が多かった。

2000年(平成12年)にスプリンターズステークスの開催時期が9月末に移動したため、現在は12月に香港のシャティン競馬場で行なわれる香港マイル(GⅠ)に照準を合わせる馬が増えている。

マイルチャンピオンシップは堅い? 荒れる?

マイルチャンピオンシップは創設以来「日本一堅いGⅠ」と呼ばれてきた。

第1回から第11回まで必ず1番人気馬が3着までに入線している。
1994年(平成6年)第11回では単勝人気順に1着から5着まで入り、6着以降もほぼ単勝人気順に並ぶという珍事が起きた。

2000年(平成12年)以降は波乱の決着になることが増えた。
しかし、2010年代後半からは少々堅めに戻っている。

最も高額配当だったのは2010年(平成22年)第27回である。

勝ったエーシンフォワード(牡5)は13番人気。1番人気のダノンヨーヨー(牡4)は猛追及ばず2着、3着に6番人気のゴールスキー(牡3)が入線したため、3連単が47万3970円の高配当となった。

マイルチャンピオンシップは連覇が多い

マイルチャンピオンシップはまだ36年の歴史しかないが、連覇した馬は5頭もいる。

第1回(1984年(昭和59年))・第2回(1985年(昭和60年))ニホンピロウイナー
第8回(1991年(平成3年))・第9回(1992年(平成4年))ダイタクヘリオス
第14回(1997年(平成9年))・第15回(1998年(平成10年))タイキシャトル
第20回(2003年(平成15年))・第21回(2004年(平成16年))デュランダル
第23回(2006年(平成18年))・第24回(2007年(平成19年))ダイワメジャー

安田記念とマイルチャンピオンシップの連覇も多い

春と秋のマイル王決定戦を連覇している馬も多い。

安田記念で優勝し、その年のマイルチャンピオンシップでも優勝した馬は4頭いる。

1994年(平成6年)ノースフライト(牝4)
1999年(平成11年)エアジハード(牡4)
2007年(平成19年)ダイワメジャー(牡6)
2015年(平成27年)モーリス(牡4)

マイルチャンピオンシップで優勝し、年が明けて安田記念でも優勝した馬は3頭いる。

1987年(昭和62年)~88年(63年)ニッポーテイオー(牡4~5)
1989年(平成元年)~90年(2年)オグリキャップ(牡4~5)
1995年(平成7年)~96年(8年)トロットサンダー(牡6~7)

マイルチャンピオンシップで優勝し、3年の時を経て安田記念で優勝した馬は1頭だけ。

2000年(平成12年)・2003年(平成15年)アグネスデジタル(牡3・6)

そしてマイルチャンピオンシップを連覇、その間の安田記念で優勝した馬は2頭いる。

1984年(昭和59年)~85年(60年)ニホンピロウイナー(牡4~5)
1997年(平成9年)~98年(10年)タイキシャトル(牡3~4)

 

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