エンタメ

有馬記念の昭和から令和まで全64回の成績を振り返る 【平成・令和編】

有馬記念(3歳以上オープン 国際・指定 定量 2500m芝・右)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で毎年12月最終週に施行する重賞競走(GⅠ)である。普段は馬券を買わないが「このレースだけは買う」人は多い。

この記事は前回の昭和編に引き続き、平成から令和のレースを一言エピソードで振り返る。
令和2年、第65回にはどのようなドラマが待ち受けているのだろうか。

【平成一桁】

第34回(1989年)

有馬記念の昭和から令和まで全64回の成績を振り返る

イナリワンと柴田政人(1990年4月29日)wiki c もがみますみ

ファン投票1位:オグリキャップ(牡4)5着
優勝馬:イナリワン(牡5)
騎手:柴田政人
オグリキャップとスーパークリークの二強を交わし、宝塚記念との春秋グランプリ制覇を果たす。

第35回(1990年)

ファン投票1位:オグリキャップ(牡5)1着
優勝馬:オグリキャップ(牡5)
騎手:武豊
芦毛の怪物オグリキャップの引退レース。解説の大川慶次郎が実況の隣で「ライアン!ライアン!」と叫んだ。

第36回(1991年)

ファン投票1位:メジロマックイーン(牡4)2着
優勝馬:ダイユウサク(牡6)
騎手:熊沢重文
これはびっくりダイユウサク」単勝払戻金が有馬史上最高の13,790円

第37回(1992年)

ファン投票1位:トウカイテイオー(牡4)11着
優勝馬:メジロパーマー(牡5)
騎手:山田泰誠
16頭中15番人気の逃げ切り勝ち。馬番連勝31,500円は有馬史上最高。

第38回(1993年)

ファン投票1位:ビワハヤヒデ(牡3)2着
優勝馬:トウカイテイオー(牡5)
騎手:田原成貴
奇跡の復活。左橈骨剥離骨折のため364日ぶりのレースで優勝した。第29回・第30回シンボリルドルフと父子制覇を果たす。

第39回(1994年)

ファン投票1位:ナリタブライアン(牡3)1着
優勝馬:ナリタブライアン(牡3)
騎手:南井克巳
三冠馬。古馬たちを3馬身引き離して圧勝する。

第40回(1995年)

ファン投票1位:ヒシアマゾン(牝4)5着
優勝馬:マヤノトップガン(牡3)
騎手:南井克巳
田原成貴騎手の「十字を切って投げキッス」が馬より目立った逃げ切り勝ち。

第41回(1996年)

ファン投票1位:マヤノトップガン(牡4)7着
優勝馬:サクラローレル(牡5)
騎手:横山典弘
翌年勇退する境勝太郎調教師に有馬記念初勝利をプレゼント。この年の勝馬投票券の売上が世界の競馬史上最高額となる。

第42回(1997年)

ファン投票1位:エアグルーヴ(牝4)3着
優勝馬:シルクジャスティス(牡3)
騎手:藤田伸二
最初で唯一の重賞制覇が有馬記念。ファンファーレが一部の間で「伝説」と呼ばれる。

【平成10年代】

第43回(1998年)

有馬記念の昭和から令和まで全64回の成績を振り返る

グラスワンダー wiki c Goki

ファン投票1位:エアグルーヴ(牝5)5着
優勝馬:グラスワンダー(牡3)
騎手:的場均
故障と「早熟説」を覆して堂々の優勝。外国産馬初の有馬記念制覇

第44回(1999年)

ファン投票1位:スペシャルウィーク(牡4)2着
優勝馬:グラスワンダー(牡4)
騎手:的場均
スペシャルウィークとの着差は4cmのハナ差。宝塚記念と合わせて春秋グランプリ3連覇を達成する。

第45回(2000年)

ファン投票1位:テイエムオペラオー(牡4)1着
優勝馬:テイエムオペラオー(牡4)
騎手:和田竜二
この年無敗のGI5勝を果たす。

第46回(2001年)

ファン投票1位:テイエムオペラオー(牡5)5着
優勝馬:マンハッタンカフェ(牡3)
騎手:蛯名正義
2着に入ったアメリカンボスと合わせて「米国同時多発テロ」のサイン馬券と話題になる。

第47回(2002年)

ファン投票1位:ナリタトップロード(牡6)4着
優勝馬:シンボリクリスエス(牡3)
騎手:O.ペリエ
オリビエ・ペリエ騎手は有馬記念の外国人騎手初制覇。

第48回(2003年)

ファン投票1位:シンボリクリスエス(牡4)1着
優勝馬:シンボリクリスエス(牡4)
騎手:O.ペリエ
引退レースを史上4頭目の連覇で飾る。2着との着差9馬身差は有馬記念史上最大

第49回(2004年)

ファン投票1位:ゼンノロブロイ(牡4)1着
優勝馬:ゼンノロブロイ(牡4)
騎手:O.ペリエ
秋の古馬中距離GIを3つとも勝ち、オリビエ・ペリエ騎手と藤沢和雄調教師は有馬記念3連覇。

第50回(2005年)

ファン投票1位:ディープインパクト(牡3)2着
優勝馬:ハーツクライ(牡4)
騎手:C.ルメール
無敗の三冠馬ディープインパクトに先着した唯一の日本馬となる

第51回(2006年)

ファン投票1位:ディープインパクト(牡4)1着
優勝馬:ディープインパクト(牡4)
騎手:武豊
第2回ハクチカラに次ぐ単勝1.2倍、単勝支持率70.1%。引退レースは余裕の勝利だった

第52回(2007年)

ファン投票1位:ウオッカ(牝3)11着
優勝馬:マツリダゴッホ(牡4)
騎手:蛯名正義
有馬記念史上最高配当額(馬単69,020円、3連複73,320円、3連単800,880円)の大波乱

【平成20年代】

第53回(2008年)

有馬記念の昭和から令和まで全64回の成績を振り返る

ダイワスカーレット wiki c Chabata_k

ファン投票1位:ウオッカ(牝4)不出走
優勝馬:ダイワスカーレット(牝4)
騎手:安藤勝己
第16回トウメイ以来37年ぶり史上4頭目の牝馬の勝利

第54回(2009年)

ファン投票1位:ウオッカ(牝5)不出走
優勝馬:ドリームジャーニー(牡5)
騎手:池添謙一
宝塚記念との春秋グランプリ制覇

第55回(2010年)

ファン投票1位:ブエナビスタ(牝4)2着
優勝馬:ヴィクトワールピサ(牡3)
騎手:M.デムーロ
ファン投票1位で1番人気のブエナビスタをハナ差(2cm)で制する

第56回(2011年)

ファン投票1位:ブエナビスタ(牝5)7着
優勝馬:オルフェーヴル(牡3)
騎手:池添謙一
三冠馬。古馬をねじ伏せて四冠達成。第54回ドリームジャーニーと兄弟制覇は有馬記念史上初。

第57回(2012年)

ファン投票1位:オルフェーヴル(牡4)不出走
優勝馬:ゴールドシップ(牡3)
騎手:内田博幸
芦毛の馬の優勝は第33回オグリキャップ以来2頭目。

第58回(2013年)

ファン投票1位:オルフェーヴル(牡5)1着
優勝馬:オルフェーヴル(牡5)
騎手:池添謙一
引退レースを8馬身差の圧勝で飾る

第59回(2014年)

ファン投票1位:ゴールドシップ(牡5)3着
優勝馬:ジェンティルドンナ(牝5)
騎手:戸崎圭太
三冠牝馬。GI馬が10頭出走する豪華な引退レースだった。

第60回(2015年)

ファン投票1位:ゴールドシップ(牡6)8着
優勝馬:ゴールドアクター(牡4)
騎手:吉田隼人
馬も吉田隼人騎手もGI初勝利

第61回(2016年)

ファン投票1位:キタサンブラック(牡4)2着
優勝馬:サトノダイヤモンド(牡3)
騎手:C.ルメール
1・2・3番人気の真っ向勝負。着順も人気通り。

第62回(2017年)

ファン投票1位:キタサンブラック(牡5)1着
優勝馬:キタサンブラック(牡5)
騎手:武豊
引退レースを危なげない勝利で飾り、馬主の北島三郎と場内のファンの「まつり」の大合唱で締めくくった

【平成30年】

第63回(2018年)

ファン投票1位:レイデオロ(牡4)2着
優勝馬:ブラストワンピース(牡3)
騎手:池添 謙一
馬も大竹正博調教師もGI初勝利

【令和元年】

第64回(2019年)

ファン投票1位:アーモンドアイ(牝4)9着
優勝馬:リスグラシュー(牝5)
騎手:D.レーン
宝塚記念との春秋グランプリ制覇は10頭目、牝馬では初めて。

有馬記念の昭和から令和まで全64回の成績を振り返る【昭和編】

 

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Audible で聴く
Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. チャップリンはロリコンだった 【喜劇王の4人の美人妻】
  2. 【近代イギリス長編小説の頂点】ジェーン・オースティンの生涯
  3. F1人気がなぜ日本で衰退したか調べてみた
  4. 2020年7月に亡くなった『glee』出演のナヤ・リヴェラはどん…
  5. 『プロ野球初の外国人選手』 スタルヒンの野球人生 ~300勝投手…
  6. フィラデルフィア・イーグルスの2017年 ② 「スーパーボウルへ…
  7. トム・クルーズの人気の秘密 【なぜ衰えない?】
  8. 落語の歴史、階級、流派について詳しく解説

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

【ハウルの動く城の舞台】 フランスのメルヘンチックなアルザス地方とコルマールの街

街のどのアングルから撮影しても、全てが絵画のような芸術性の高い写真に仕上がる、フランス東部のアルザス…

諸葛恪の天才エピソード その2 「時代を先取りしすぎた天才」

三国志終盤の天才完結に向けて比例するように、三国志の終盤はマイナーな人物が多く登場し、有…

関東管領上杉家について調べてみた【上杉謙信の誕生】

ここでは上杉謙信と上杉氏について取り上げたい。上杉謙信は越後国の守護代長尾為景の次男として生…

【どうする家康】 次に天下を狙うのは誰?秀吉が石田三成を挙げた理由は

家康が、最も戦いたくなかった男石田三成 いしだ・みつなり[中村七之助 なかむらしちのすけ…

「逃げの小五郎」と呼ばれた桂小五郎は剣豪だった 【坂本龍馬との試合】

桂小五郎とは桂小五郎(かつらこごろう)とは、西郷隆盛・大久保利通と共に「維新三傑」の一人…

アーカイブ

PAGE TOP