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731部隊「関東軍細菌兵器開発 」恐怖の全貌について調べてみた

731部隊

第二次世界大戦、日本軍は国力・資源さえ全てにおいて米・英連合軍との差は、明らかであった。

満州事変によって中国南部になだれこんだ日本軍はそこに「ある施設」を作り、日本中の大学医師・医科大学・民間の研究者などを招いた。

この施設は「満州第731部隊」と呼ばれ、セントラル・ヒーティングを備え水洗トイレ完備の「悪魔のプロジェクトチーム」となった。ここに人体実験や化学兵器開発を目的とした秘密裡の部隊が誕生したのである。

この部隊はどの様な事を行い、何を実験をしていたのか「731部隊」について調べてみた。

 

死夢の丸太(マルタ)・腐臭の部隊

当時の満州国、ハルピンの中心地から南へ20キロ地点、昭和13年1938年6月 当時浜江省平房に隣接して特別軍事地域が設定された。

そこが「第731部隊」の施設である。

第731部隊はソ満国境沿いに四つの支部と一つの実験場を持っていた。

ハイラル・林口・孫呉・牡丹江支部と安達実験飛行場である。1939年に一連の施設が完成してからは、第731部隊には約2600人程の人々が細菌戦研究に従事していた。
その大部分が日本内地の大学医学部や医科大学や民間研究所から派遣された研究者・学者であり、彼らの身分は軍属・技師である。部隊には17に及ぶ恐怖の研究作業班があった。

特別班・・マルタ(丸太)担当。

第一部所属
笠原班・・ウィルス研究
田中班・・昆虫研究
吉村班・・凍傷研究
高橋班・・ペスト研究
江島班・・赤痢研究
湊 班・・脾脱疽研究
岡本班・・病理研究
石川班・・病理研究
内海班・・チフス研究
二木班・・結核研究
草味班・・薬理研究
野口班・・リッケッチャ(ノミ)

特別班・・マルタ(丸太)担当」とある。そして上の写真を見て頂きたい。これは施設二階内部の要図である。「7棟・8棟:マルタ」と記されている。
では「マルタ」とはなにか?

マルタ」(丸太)とは、細菌・解剖・凍傷・コレラ・梅毒・破傷風の実験材料にされた「ロシア人・中国人・モンゴル捕虜」の事である。この捕虜達には「名前」がない。全て3桁の数字を付けられていた。

第二次世界大戦1939年~1945年終戦までに、実験台にされた多くの犠牲者の数は3000人以上と推測される。形状からこの場所は「ロ号」と呼ばれていた。「ロ号」の捕虜達は、常に太らせていた。三食・休憩・睡眠も十分に与えられた。大事な実験材料だったからである。そして健康体に、ペスト・コレラ・チフス・梅毒スピロヘータの生菌が注射・饅頭に混入して与え、あるいは人為的に「移植」された。凍傷実験・銃殺実験・ガス壊疽実験などにも、利用される実験体だったからである。

健康な人間はどのような条件下でペストやコレラに罹り、どのような経緯で死に至るのか。
部隊は各種の細菌についてその感染発病の全経過をつぶさに知る為、大規模な臨床実験を行いデーターを採集したのである。

「細菌を注射され、発病した一部のマルタには、当時の731部隊のもつ最良の治療法が施され、マルタの病気進行を食い止めるための手段が尽くされた。・・なぜなら、マルタをできれば再使用したかったからである。また伝染病にかかり、命を取りとめ回復したマルタからは血を取り、臓器を取る必要があったからだ。こうしたマルタは、研究材料として貴重なものだった」

と、元731部隊の述懐である。また731部隊では、ネズミとノミをどのように病原菌で汚染し、かつ人体に接触させ、たからせるか。その難問解決の為にマルタがふんだんに利用された。

細菌戦用「兵器」には、炭素菌やチフス菌などを入れたチョコレートやまんじゅうが開発され、マルタ達に試用させた。

第731部隊の施設は、現在の長春にあった関東軍司令部が直轄監督し、工務関係部署の念入りな設計と日本特殊工業・軍の御用業者による施工で完成したものである。それは(上図参照)当時の軍関係施設の中では贅をつくした特殊な設計施工であった。建物を大別した五つのブロックのうち、大講堂・官舎・ロ号棟全て水洗式トイレ完備であった。

また「教育部建物」を除きセントラル・ヒーティングが行き届いていた。水道は給湯システムを完備していた。高級ホテル並みである。これは「軍内細菌感染予防」であり、セントラル・ヒーティングは24時間体制で量産していた「細菌培養」の為に必要不可欠であった。

このようにいたれり、つくせりの施設であっても、ただ一つどうにもならないものがあった。本部建物全体を覆う猛烈な「腐敗臭」である。胸の悪くなるこの腐敗臭はどこから来ていたのか?

731部隊を覆う悪臭の「正体」は・・寒天の腐った臭いであった。

一階全スペースを、第四部所属:柄沢班が占領しており、そこでは細菌製造が行なわれていた。細菌は「肉汁・糖分」等、栄養素の高いものを好む、寒天・ペプトンや肉汁で細菌が繁殖する為の下地→無菌の培養基を作り、菌を植え付け、一定の温度と暗さを保ってやれば細菌は盛んに増殖、培養基の表面上に集落を形成する。増殖を繰り返すと、しまいには寒天の上に「ドロリ」とした乳白色の盛り上がりを見せる。細菌が姿を現すのである。

第四部柄沢班は、こうして繁殖させたペスト菌・コレラ菌等の培養基をベルトコンベアーで自動回収し、特殊な「かきとり器」によって細菌をかき取り、後は培養基(寒天)を集め高圧滅菌器にかけた。細菌をかき取った後の寒天培養基の表面に、高圧蒸気を吹きかけ再び細菌製造の為に使用するのである。

寒天を高圧減菌器にかける時に、例の「異臭」がでるのである。だがここにはもう一つ「悪臭元」があった。

動物舎に隣接していた「マルタ焼却機」である。2日に3人の割合で死んだマルタ達をここで焼き、その煙は風向きによっては、やはり「悪臭」が漂ったのである。そしてマルタの骨は「骨塚」と呼ばれる穴に葬り去られたのである。

二階の左側に「陳列室」がある。
ホルマリンの臭いが鼻孔をつき始めてここを見た者は腰が抜け大の大人がへたへたと座り込む物凄いものだった。
ホルマリン液の中に人間の生首があった。顔面がザクロの様に裂かれて割れた生首。のこぎりで切断され、脳が露出した生首。
皮膚に赤や黒の斑点を生じたままぽかんと口を開けている生首。

中国・モンゴル・ロシアと、人種は様々であり、老若男女入り混じった生首が置かれていた。
「陳列室」には生首だけでなく大腿部から切断した人間の足もあった。首もなく四肢をもがれた胴体だけのものもあった。
膵臓や腸がそのままの姿で液の中に、とぐろを巻いていた。マルタの生体解剖が行なわれる度に、新しい標本が蓄積されていったのである。次のページへ

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