IT&ファイナンス

VALUの仕組みを分かりやすく調べてみた【個人で株を発行】

以前にビットコインを調べたことをきっかけに、「VALU(バリュー)」というサービスが気になりました。

株?クラウドファンディング?

うーん、イマイチわからない。

そこで今回は、VALUについて調べてみました。

個人が発行する株?

VALUはビットコインと同じように海外発のサービスなのかと思っていましたが、日本の「株式会社VALU」によって運営されていました。

名前の由来は「VAL+U」の組み合わせになっていて、それぞれが「VALUE=価値」、「U=あなた」を意味しています。

単純明快!「あなたの価値」そのものが取引されるわけですね!よし、解決!

VALU

などという訳にもいきません(笑)でも、サービスの内容はなんとなく分かってきました。個人が会社のように株を発行して、発行者は株を購入してもらうことで利益が出て、買った人は価値が上がったときに売れば利益が出るということです。VALUにおける株に相当するものが「VA」という擬似株式で、売買はビットコインを使用して行われます。

VALU とクラウドファンディングとの違い

こうして書くとVALUってクラウドファンディングみたいな感じですね。個人への投資という意味ではまさに同じです。

でもクラウドファンディングと違うのは、発行されたVAは同じVALUを利用する人たちの間で自由に売買できるというところです。クラウドファンディングでは、投資した人への報酬は「」や「サービス」といった形で還元されますが、VALUでは、VAを他の利用者に売却することでお金(ビットコイン)が手に入るわけです。

VALUの仕組み

VAを発行するのはカンタンです。ビットコインの口座を持っていて、ネットで自分の価値を高めるコンテンツを活用していれば、誰でも発行できます。

でも、「発行できる」のはカンタンでも「価格を上げる」のは大変です。

自分の価値を上げる!

VAの価格を上げるということは、自分の価値を上げるということです。

では、自分の価値とはどのように上げるのでしょうか?

実際には、TwitterなどのSNSでフォロワーが多かったり、YouTubeなどの動画サイトで視聴者が多いと価値が高くなります。

ネットでの知名度が高いほどVAの価格も上がるわけですね。Twitterでは、フォロワー数が多くてアクティブな人ほどその傾向が強くなります。だいたいそういう人は、芸能人以外では実業家だったり、社会的な知名度が高い仕事の人で、IT関連の知識が豊富な人と思えでいいでしょう。

公式ではありませんが、VALUランキングを見てみると、時価総額の高さとの関連が分かると思います。トップの人は時価総額が100億円を超えていて、15位の堀江貴文さんでも17億円以上です!(2017年10月現在)

VALUランキング→http://valu.userlocal.jp/

SNSのアカウントを持っていても、積極的に活動をしていないと飽きられて、価格は下がってしまうということですね。

優待=信用

VALUの+αのメリットは、買い手にも発生します。

株と同じく「優待」システムがあるという点です。これはVAを発行している人が自由に設定できるというVALUの大きな特徴なんです。

例えば、ユーチューバーだったら「限定オフ会に招待します!」とか、facebookだったら「facebookグループへ招待します!」など内容は様々。この優待をどう利用するかもVAが売れるかどうかの鍵になってきます。

もちろん、優待も「信用」がなければ成立しません。「オフ会を開催します」といっておいて「急用が入ったのでその日はダメでした」なんていうことになれば、信用はガタ落ちです。そういったことにならないためにも優待の内容も余裕のあるものでありながら、買い手に魅力を感じさせないといけないので大変ですね。

VARU で人気を上げることも?!

どうでしょうか?

ここまでで、VALUがどういったものか分かってきたと思います。そこで最後に具体的な例をお話しましょう。

VALUは誰でも発行できると書きましたが、今後広がってゆく可能性のひとつとして「地方アイドル」がメジャーになるための手段になることが考えられます。

そこで、限定100人のライブを開催しようとします。でも、知名度がなく、応援してくれるのは地元のファンだけ。費用が足りません。そこでVARUを利用したとしましょう。1VAを2,000円で100VA売り出します。優待はVAを持っている人だけがライブに参加できるということ。2,000円×100で20万円。

どうにかライブが開催できそうです。

その一方で、ライブに参加したかったけどVAを買い逃した人は、すでにそのアイドルの発行したVAを持っている人から買い取ることも出来ます。こうして発行したVAの数よりも需要が上回れば、1VAの価値は上がるわけです。

でも、ライブ当日にアイドルが体調不良で、ライブは急遽中止に!

そうなれば、ファンはVAを持っていても意味がないので売りに出してしまい、今度は価値が下がってしまうということになります。

このように、VALUには色々な可能性があるんです。

まとめ

VALUは株とよく似ていますが、それ以上に便利ですね。株式を上場するとなると個人では出来ないのはもちろん、企業としての実績と信頼が必要になります。でも、VALUなら「個人でカンタンに株式公開できる!」ということで人気なんです。

気になる方は、少しでも早くチェックしましょう!

VALU公式HP→https://valu.is/

関連記事:ビットコイン
分かりやすい!ビットコインの使い方を調べてみた

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