昔から不老不死というのは人間にとって切実な願いでした。
それは歴史だけでなく、フィクションでも不老不死を扱う作品は多くあります。今では、実在する人物でもあまりに老けないので「不老不死じゃないの?」という有名人がいますね。
例えば「ジョジョの不思議な冒険」の作者である荒木飛呂彦さんなどは、不老不死をテーマとしたストーリーから「不老不死では?」といわれたり、女優の石田ゆり子さんも、あまりの美しさから「全然歳をとらない?」などといわれています。
しかし、そういった不老不死伝説(?)は日本だけではありませんでした!
キアヌ・リーブス は苦労人
[画像.キアヌ・リーブス]
1994年の「スピード」でハリウッドスターの仲間入りを果たし、1999年からの「マトリックス」シリーズで不動の人気を得たキアヌ・リーブスこそ、ひそかに不老不死が囁かれている人物です。
実はこの人、かなり面白い(といっては失礼ですが)経歴の持ち主でした。まず、生まれはレバノンのベイルートですが、父親が中華系のハワイアンで、母親はイングランド人、さらに「山からの涼風」といった意味を持つ「キアヌ」というハワイ語の名前を付けられました。しかし、妹のキムは白血病のためにハワイで療養生活を送り、二人の両親の離婚、再婚の繰り返しによって、オーストラリア、アメリカ、カナダなどを渡り歩く生活を送っています。そのため、カナダ・イギリス・アメリカという多国籍を持つ珍しい俳優となりました。
1964年生まれの53歳(2017年現在)、身長186cmの均整の取れたスタイルと、ワイルドながら優しさを感じる顔立ちが人気ですね。しかも、本当に老けません!
壁を作らない人柄
キアヌ・リーブスといえば「来日したらラーメン!」というくらいの庶民派ということも有名です。
オフなのに気さくファンと写真を撮ったり、サービス精神も旺盛。でも、この庶民的な性格は日本以外でも発揮されています。
ハリウッドでは仲良くなったホームレスとタバコを吸ったり、お酒を飲み交わしたりと、壁がありません。それは、キアヌが3歳のときに両親が離婚し、妹のキムさんが白血病のために入院生活を余儀なくされたことと関係があるでしょう。さらに恋人が妊娠したものの妊娠8ヶ月で流産してしまい、彼女自身も翌年、事故で他界してしまいました。
自分だけでなく周囲の人間の苦境や不幸を乗り越えた経験が、彼の優しさにつながっているのかもしれません。
さらに、チャリティ活動も積極的に行っています。妹のキムさんが入院している病院や研究施設に寄付をするだけではなく、ガン患者のためのチャリティや動物愛護団体、子供の病気をサポートするなど、熱心に活動しているんです。
本当はタイム・トラベラー?!
そんなキアヌも2018年で54歳になります(?!)
若く見えますね~(笑)
同世代の俳優にはトム・クルーズやジョニー・デップなどがいますが、キアヌはラフなファッションのイメージがあるためか、より若く見えます。
でも「見える」のではなくて、実際に「若いんじゃないか?」という疑問を聞いたことはありませんか?
これこそ「キアヌ・リーブス・タイムトラベラー説」なんです!
この話は、数年前からまことしやかに囁かれているもので、その証拠がキアヌにそっくりの肖像画の数々。不老不死かタイムトラベラーなのかはさておき、確かに似ているものばかりです。
768年に西ヨーロッパのほとんどを統治したフランク王国の国王に即位したカール大帝(742年~841年)は、そのもっとも過去の例です。今から約1,200年も前のことになりますね。
※カール大帝
現在も残る肖像画
さらに時代は下って14世紀にイタリアの画家・パルミジャニーノが描いたという男性の肖像画は、カラーということもありさらに似ています。
そして、1922年に死去したというフランスの俳優、ポール・ムネの肖像画もキアヌに似ていますが、ムネの死体がまだ発見されていないという点も想像力を掻き立てます。
※ポール・ムネ
もちろん、根拠はそれだけではありません。
キアヌ自身の写真も現在のものと20年前のものを比べても、ほとんど変化が見られないんです。若いときの写真には初々しさも感じますが、なんといっても驚きなのは現在のキアヌがあまりに老化していないことです。トム・クルーズも若々しいですが、やはり小皺は隠せないもの。でも、キアヌにはそうした小皺も目立ちません。
うーん、羨ましい!(笑)
出生に秘密あり!
不老不死もタイム・トラベラー説も陰謀論と片付けてしまえばそれまでですが、少し現実的に考えてみましょう。
フランク王国を建国したゲルマン人は、スカンジナビア半島を起源としているそうですが、北アジアの遊牧民「フン族」との戦いもあったそうです。
このフン族がゲルマン人のゴート族をローマ帝国領まで押し出したことで有名な「ゲルマン民族の大移動」が起こしました。そして、このフン族こそ中国の北の遊牧民である「匈奴」という説もあります。
つまり、古い時代からヨーロッパへ中華系の血が流れ込んでいたとも考えられます。そして、キアヌの父親は中華系ですから、ヨーロッパでも似たような顔つきの人物がいてもおかしくないでしょう。
でも、こうした面白い噂も、キアヌの人柄がいいからこそ生まれたんでしょうね!
キアヌのタイム・トラベラー説を検証する動画です。
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