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日本人にはあまり馴染みのない「中国の数字にまつわる面白い迷信」

迷信とは

俗信のうちで、合理的根拠のないもの。一般的には社会生活上実害を及ぼし、道徳に反するような知識や信仰をいう。
他の辞書では「誤った信仰」また、「道理に合わない言い伝えなどをかたくなに信ずること」とある。

今回は日本人にはあまり馴染みのない中国の迷信をいくつか紹介しよう。

数字にまつわる迷信

中華圏の人々の生活は民間信仰や迷信と深く関わっている。

例えば、春節や祝い事の時に送られる「紅包」つまりご祝儀だが、中に入れる金額の数字は、縁起の良い数字の組み合わせを選ぶ。

縁起の良い番号を含む電話番号は高く売れ人気が高い。ではどんな数字が幸運を呼ぶとされ、どんな数字が不吉な数字とされるのだろうか?

「2」

偶数は縁起がよいものとされる。双子座は吉祥の印なのである。

「双喜」は二倍の喜びごとがあるという意味になる。

中国の数字にまつわる面白い迷信

双喜

「8」

中国語で8は「ba」と発音する。

これは発展の発「fa」の音に似ている。

發財(facai) という言葉があり、これは「お金が貯まる」といった意味の単語で使われる動詞である。

「9」

中国語で9は「jiu」と発音する。

これは、久「jiu」という「とても長い間続く」という意味の単語と発音が似ている。

このことから、9は長寿や永遠を連想させるのである。

中国北京にある故宮(紫禁城)の門には81の釘が打たれており、9×9の釘が一組ずつとなっている。

中国人が祝い事でお金を包む時(紅包)に使用する金額も2、8、9で、一般的には88、99、200などの金額のお金を包む。

中国の数字にまつわる面白い迷信

紅包

「4」

日本でも「」と発音が似ていることから、不吉な数字とされる。

中国でも同じで、多くの建物には「4階」や4がつく部屋番号はない。

もっとも不吉な数字とされている。

中国の数字にまつわる面白い迷信

4階がない建物

「5」

中国語で5は「wu」と発音する。

鳴く」と言う意味の「wu」に似ていることから、不吉な数字の一つとされる。

「7」

中国語の発音が前述してきたとおり「統一、生命力、立ち上がる」などのポジティブな単語と似ている。

一般的には人間関係がうまくいくなどの意味があり、幸運を呼ぶ数字とされる。

「250」

頭が足りない、半分狂った馬鹿という人を侮辱する意味がある。この言葉には諸説あるが、筆者が「なるほど」と思ったものを取り上げよう。

中国の通貨で一番金額が大きいのは100元。日本円でいうと1600円前後である。

一般的にお金を束にする時に500元を一束にする。つまり250は半分足りない。500か完全であるなら250は半分頭が足りないという意味になるのである。

以前筆者がタクシーに乗った時、ドライバーが高めの料金を提示してきた。

そこで何も知らない筆者は「250なら払う」というと、「250は縁起が悪い、だめだ、260だ」と反論されたことがある。そこで筆者が「じゃあ240だ」というと笑いながら「ok」と承諾してくれた。

後に中国人から「250」は人を侮辱する言葉と聞き、納得したのである。

中国人は迷信を深く信じ伝統を重んじることから、彼らに対して数字を使用する時はある程度の知識を持っておくことは必要かもしれない。

 

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草の実堂編集部

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草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

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