目次
はじめに
情報収集は、現代社会において欠かせないスキルの1つである。しかし、膨大な情報をいかに効率的に取り入れるかが重要だ。
今ではさまざまな情報収集の方法があるので、自分にあった方法を使うことで、情報収集のスピードや効率を上げることができるのではないだろうか?
たとえば、ニュースアプリやGoogleアラートを使うことで、自分が欲しい情報を自動的に収集できる。SNSを使えば、世界中の情報にアクセスできる上に、人々がどんな話題に興味を持っているかがわかる。また、ラジオアプリやポッドキャストを使うことで、好きなタイミングで聞けるなどのメリットがある。
そこで今回の記事では、情報収集用のツールとして、ニュースアプリ、Googleアラート、SNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、TikTok)、ラジオアプリ、ポッドキャスト、RSSフィードのそれぞれの特徴やメリット、デメリットなどの概要を紹介していくので参考にしてほしい。
ニュースアプリによる情報収集
ニュースアプリとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでニュースを配信するアプリのことだ。主要なニュースメディアから、専門ニュースまでさまざまなジャンルのニュースを網羅している。そして、興味を持っている分野のニュースや好きなメディアのニュースなど、自分でカスタマイズすることも可能だ。
ニュースアプリの特徴は、自分の好みに合わせてニュースを配信してくれることだ。たとえば、政治や経済に興味がある人は専門的なニュースを選び、芸能やスポーツ好きな人は娯楽系のニュースを選ぶことができる。また、最新のニュースがすぐに手に入るため、時事ネタを話題にすることができるだろう。
ニュースアプリのメリット
・興味や好みに基づいて情報を選択できる。
・最新のニュースやイベントをリアルタイムで提供するため、常に最新情報にアクセスできる。
・さまざまな信頼性の高いニュースソースから情報を収集し、まとめて表示する。
・重要なニュースや興味のあるトピックに関する通知を送信することができる。
・ニュースアプリごとに異なる機能が備わっている。たとえば、ニュース記事の読み上げ機能や、ニュース記事の保存機能などだ。これらの機能を活用することで、より効率的にニュースを収集することができるだろう。
ニュースアプリのデメリット
・無料のアプリは広告が多い。
・ニュースサイトや新聞社からニュース記事を配信していることが多いが、ニュース記事が正確でない場合もある。
・ニュースアプリは、ユーザーの選択やアルゴリズムに基づいて情報を表示するため、特定の視点や意見に偏る可能性がある。偏向報道もあり、特定の媒体のニュースしか見ていないと、その媒体の偏向報道に影響を受けてしまう可能性がある。
・ニュースアプリは、大量の情報を提供するため、情報過多になる可能性がある。
ニュースアプリの活用
・異なるニュースアプリを使用して、複数の視点から情報を収集する。
・自分の関心や専門分野に特化したニュースアプリを選び、その分野の最新情報を追跡する。
・ニュースアプリ内で使用されているニュースソースの信頼性を確認し、信頼できる情報を優先する。
以上が、ニュースアプリによる情報収集の概要だ。
GoogleアラートGoogleアラートによる情報収集
Googleアラートとは、Googleが提供している、特定のキーワードやトピックに関連する情報を収集するための強力な情報収集ツールだ。
特定のキーワードを登録すると、そのキーワードを含む新しい情報が公開された際に、メールやRSSフィードなどで通知を受け取ることができる。
Googleアラートのメリット
・Googleアラートを利用することで、自ら検索を行わずに関連情報を受け取ることができる。
・特定のキーワードに絞って情報を収集できる。
・Googleアラートは、新しい情報が利用可能になった直後に通知してくれる。
・ウェブサイト、ニュース記事、ブログ、フォーラムなど、さまざまな情報ソースからアラートを受け取ることができる。
・配信頻度や形式をカスタマイズすることで、自分の好みやニーズに合わせた情報を受け取ることができる。
Googleアラートのデメリット
・通知が遅れる場合がある。
・設定したキーワードが一般的な単語やフレーズである場合、アラートが過剰になる可能性がある。
・Googleアラートは、自動的に情報を収集するため、信頼性の低い情報源からの情報も含まれる可能性がある。
・すべての情報が収集できるわけではない。
・Googleアラートは、キーワードやフレーズに基づいて情報を収集するため、特定の表現やニュアンスを把握することが難しい場合がある。
Googleアラートの活用方法
・個人的な興味関心のトピックのフォローアップ。
・興味のあるトピックやキーワードを指定してGoogleアラートを設定すると、そのキーワードに関連する最新の情報がメールで届く。
・特定の業界やテーマに関連する最新のニュースやトレンドの把握。
・自社や製品の名前、ブランド名をGoogleアラートに登録することで、オンライン上でのメンションや評判をリアルタイムで把握する。
・競合他社の名称や製品名をGoogleアラートに登録することで、競合の動向や新製品に関する情報を把握する。
・ローカルイベント情報の収集:特定の地域やイベントに関連する情報を追跡したい場合にもGoogleアラートを活用できる。
以上が、Googleアラートによる情報収集の概要だ。
SNSによる情報収集
SNSの特徴は、あらゆる情報を世界中の人々と共有できることだ。SNSを通じて、友人や家族と簡単にコミュニケーションすることができる。また、ビジネスやブランドとしても活用され、商品やサービスをより多くの人々に知ってもらうこともできる。
SNSのメリット
利用者が多いため、情報収集がしやすい。また、リアルタイムで情報を得られ、迅速な反応ができるため、重要な情報を逃すことがない。SNSはあらゆる種類の情報を提供するため、幅広い情報収集が可能だ。
SNSのデメリット
情報の信頼性に不安がある。誤った情報やフェイクニュースが飛び交っているため、情報を精査する必要があると言える。また、情報量が多すぎる場合、必要な情報を見逃してしまうことがある。SNSにはその他にも、個人情報の漏えいやプライバシー問題、アカウントの乗っ取りなどのリスクもあるため、注意が必要だ。
Twitter(X : エックス)
Twitter(X)は、短い文章(280文字以下)で情報を発信し、フォロワーと共有することができるSNSだ。迅速な情報収集に適しているため、大きなニュースが発生した際には、情報を追跡するために使用される。また、Twitter上には専門家や著名人も多い。このためビジネスにおいても、Twitterを活用することが多くなっている。さらにハッシュタグを活用したトピック別検索が便利で、トレンドや話題を把握しやすい。
文字数制限については、2023年2月から4000字に、その後2023年4月に1万字にまで緩和されてる。なお文字数は半角文字でカウントした場合だ。
Twitter(X)のメリット
・ユーザーは瞬時に情報を共有でき、速報性が高い。
・ハッシュタグを使うことで、特定のトピックやイベントが拡散しやすい。
・フォロワーとのやり取りを通じてコミュニケーションが図れる。インフルエンサーや専門家との直接的なコミュニケーションができ、専門知識を得られる。
Twitter(X)のデメリット
・文字数制限が大幅に緩和されたため、内容が冗長になりがち。
・大量のツイートが流れるため、重要な情報が埋もれてしまう可能性がある。
・ネガティブなツイートや誹謗中傷が増えることもある。
・信頼性の低い情報も拡散される可能性がある。
Twitter(X)の活用方法
・興味のあるトピックやテーマに関連するハッシュタグをフォローし、そのトピックに関連する最新のツイートや情報を収集する。
・関心のある分野で影響力のあるインフルエンサーや専門家をフォローし、ツイートから最新のトレンドや見解を把握する。
・関連するアカウントをリストにまとめることで、特定のテーマに関連する情報を整理しやすくなる。リストを作成して重要な情報源をまとめて管理しよう。
・Twitterの検索機能を活用して、特定のキーワードやトピックに関連するツイートを絞り込むことができる。検索フィルターを積極的に使おう。
・重要な情報やリンクを見つけた場合は、ツイートを保存したり、ブックマーク機能を使って後で見返せるようにする。
Facebook(フェイスブック)
Facebookは、世界中でもっとも利用されているSNSの1つだ。友人や家族とのコミュニケーションに適しているため、多様な年代から支持されている。ビジネスにおいても、Facebookページを作成することで、顧客とのコミュニケーションを促進することができる。情報収集にも、Facebook上でのコメントや投稿などを通じて、重要な情報を得ることができる。
Facebookのメリット
・身近な友人や家族とのコミュニケーションが強化され、近況やイベント情報を共有できる。
・興味のあるトピックやニュースをシェアし、意見交換ができます。
・テキスト、写真、動画など多様なコンテンツを投稿でき、視覚的な情報共有が可能。
・グループやイベントページなど、コミュニティを形成しやすく、特定のテーマに関する情報交換や相談が行える。
Facebookのデメリット
・若者ユーザの離脱が目立つ。
・プライバシー設定が不十分だと、個人情報漏洩のリスクがある。
・情報の氾濫: 友人の投稿や広告が多く、自分の投稿が埋もれることがある。
・正確でない情報やフェイクニュースが拡散されることがある。
Facebookの活用方法
・興味のある人物やページをフォローし、気になる情報が自動的にニュースフィードに表示されるようにする。また、興味のあるページに「いいね!」をすることで、関連情報を収集できる。
・特定のトピックや興味を共有するグループに参加することで、その分野に関連する情報をメンバーから得ることができる。
・興味のあるイベントに関連するページをチェックし、最新の情報や参加者の投稿を確認してイベントに関する情報を得ることができる。
・興味深い記事やリンクを見つけた場合は、「保存」機能を使って後で見返せるようにする。自分専用の保存済みリンクで利用できる。
・Facebookの検索機能を使って、特定のキーワードやトピックに関連する投稿を検索する。検索フィルタを使用して、より特定の情報を絞り込む。
Instagram(インスタグラム)
Instagramは写真や短い動画を投稿し、フォロワーと共有することができるビジュアル重視のプラットフォームだ。フィルターやストーリーズ機能など、写真編集やストーリー形式が特徴的である。視覚的に情報を共有するため、商品やサービスのプロモーションに適している。また、インフルエンサーやブロガーが多く活躍しており、商品やサービスに関する情報を提供することができる。
Instagramのメリット
・魅力的な写真や映像をシェアすることで、視覚的なインスピレーションを得られる。
・ストーリーズ機能を使用して一時的な投稿をすることで、日々のアップデートをシェアできる。
・視覚的な魅力で情報を伝えることができ、商品や旅行先などの情報収集に適している。
・ハッシュタグを活用して、特定のテーマや興味を持つユーザーを見つけることができる。
Instagramのデメリット
・写真や短い動画が中心なため、詳細な情報が伝えづらい場合がある。
・コンテンツが一時的な性質を持つため、長期的な情報共有には向かない。
・現実と異なる「加工された」情報が拡散されることがある。
・公開設定にすると、知らない人に投稿が閲覧されてプライバシー問題が発生する可能性がある。
Instagramの活用方法
・興味のある個人やブランドをフォローし、その投稿を見ることで、最新の情報やトピックに関するアップデートを得る。
・特定のキーワードやトピックに関連するハッシュタグを検索し、そのトピックに関する情報を収集できる。
・Instagramのストーリーズ機能を使って、ユーザーやブランドが公開した一時的な投稿を見る。限られた時間での情報発信が行われるため、リアルタイムの情報収集に役立つ。
・影響力のあるインフルエンサーや専門家をフォローし、トレンドや興味深い情報を得る。
・Instagramでは、興味のあるトピックに特化したグループ(コミュニティ)に参加することができるため、情報収集に役立つかもしれない。
YouTube(ユーチューブ)
YouTubeは、動画を共有するためのSNSで、世界最大級の動画共有サイトだ。ビジネスにおいて、商品やサービスの説明動画を作成して公開することで、顧客とのコミュニケーションを深めることができる。また、YouTuberが商品やサービスのレビュー動画を投稿することも多く、商品やサービスの情報を集めることができる。
YouTubeは動画を中心に情報を提供するため、専門的な知識や実演・解説による詳細な情報を得ることができる。また、コメント欄を通じて他の視聴者との意見交換や情報共有が可能であり、クリエイターや視聴者との双方向のコミュニケーションが行える点が魅力だ。ただし、偽情報や誤った情報も拡散されるリスクがあるため、信頼性の高いチャンネルを選び、複数の情報源を参照することが重要だ。自分の興味や関心に合った動画を検索し、幅広い情報を収集することで、YouTubeの活用がより効果的になるだろう。
YouTubeのメリット
・多様なコンテンツジャンルが存在し、教育、エンターテインメント、ニュースなど幅広い情報を得ることができる。
・詳細な情報や実演・解説動画を通じて、専門的な知識を得ることができる。
・コメント欄を通じて、他の視聴者との意見交換や情報共有ができる。
・クリエイターと直接コンタクトが取れる場合もあり、質問に回答を得られることがある。
YouTubeのデメリット
・魅力的な動画に引き込まれると、時間を無意識に消費することがある。
・中には信憑性の低い情報や低品質なコンテンツも存在する。
・ネガティブなコメントを目にすることもある。
・動画の長さや画質によって、情報の受け取りに制約が生じることがある。
YouTubeの活用方法
・興味のあるトピックやテーマに関連するキーワードでYouTubeを検索する。関連する動画を見つけることで、最新の情報や知識を収集できる。
・信頼性のあるチャンネルを見つけて購読することで、そのチャンネルが投稿した新しい動画がメールやRSSで通知される。興味深い情報を得るために、専門家や情報提供者のチャンネルをフォローしよう。
・特定のトピックに関連するプレイリストを検索する。他のユーザーがまとめた動画のコレクションにより、関連する情報を効率的に収集できるはずだ。
・動画のコメント欄には有益な情報が含まれる場合がある。他の視聴者やチャンネルオーナーとの意見交換が行われているので、コメントも参考にしてみよう。
・専門家や著名人のインタビューや講演がアップロードされていることがあるので、興味のある分野に関連する動画を見つけて、専門知識や洞察を得よう。
TikTok(ティックトック)
TikTokは、ショートムービーを投稿することができるSNSだ。若年層を中心に人気がある。商品やサービスのプロモーションに適しており、インフルエンサーも活躍している。
TikTokは短い動画コンテンツが主体である。独自のエフェクトや音楽を使ったクリエイティブな情報発信が可能であり、斬新な情報を得ることができる一方、動画の制約から情報が詳細に伝わりにくいことや、エンターテインメント性が優先されるため真偽確認の必要があることを注意しよう。
とくに若者向けのトレンドや興味を持つ分野の情報収集に活用することで、情報のキャッチアップや発信がスムーズに行える可能性がある。だが、信頼性を確保するためにも複数の情報源を参照したほうがいいだろう。
TikTokの特徴
・短い動画コンテンツを主体とした、若者を中心に人気のあるプラットフォーム。
・クリエイティブなエフェクトや音楽によって、情報発信が多様化している。
・自動再生機能により、連続して動画を楽しむことができる。
TikTokのメリット
・短い動画であるため、簡潔に情報を得ることができる。
・ユーザーが自由にクリエイティブなコンテンツを発信できるため、斬新な情報が得られる可能性が高い。
TikTokのデメリット
・短い動画の制約から、情報の詳細な伝達が難しい場合がある。
・エンターテインメント性が重視されるため、真偽を確認せずに情報を信じてしまうリスクがある。
TikTokの活用方法
・若者向けのトレンドや新しい情報をキャッチアップするために活用する。
・クリエイティブな情報発信が得意な企業や個人のアカウントをフォローして情報収集する。
・興味のあるトピックに関連するハッシュタグを検索する。関連する動画を見つけることで、そのトピックに関する情報を収集できる。
・一連のテーマに沿ったシリーズ動画を投稿しているクリエイターをフォローすると、より深く情報を理解できるかもしれない。
以上の特徴やメリット、デメリット、活用方法を把握することで、SNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、TikTok)それぞれのプラットフォームが提供する情報収集の有用性や適切な活用方法を理解することができるだろう。
ただし、SNS上の情報は信憑性を確かめることも重要であり、複数の情報源を参照することでより正確な情報収集が得られるのではないか。
以上が、SNSによる情報収集の概要だ。
さいごに
さまざまな情報収集方法を一挙に紹介する本連載の前編はいかがでしたでしょうか?
今回は、情報収集用のツールとして、ニュースアプリ、Googleアラート、SNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、TikTok)について紹介しました。
次回の後編では、ラジオアプリ、ポッドキャスト、RSSフィードのそれぞれの特徴やメリット、デメリットなどの概要を紹介します。
とくにポッドキャストやRSSは今後の情報収集では重要です。
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