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『キリシマツツジの名所』長岡天満宮に行ってみた 〜幻の都・長岡京の歴史

画像 : 長岡天満宮 著者撮影

長岡天満宮は、京都府長岡京市に鎮座する由緒ある神社である。

3月には梅、春は桜、4月下旬にはツツジ、秋は紅葉と、季節ごとに参拝者の目を楽しませてくれる。
また、境内東には八条ケ池がひろがり、市民憩いのスポットとなっている。

本稿では、長岡天満宮の歴史と見どころについて紹介していきたい。

長岡京の歴史

画像 : 桓武天皇 public domain

長岡京は現在の京都府向日市、長岡京市、京都市西京区などに位置していたかつての日本の都である。

784年(延暦3年)、桓武天皇が奈良の平城京からこの地に都を移した。

遷都の背景には、平城京の地理的欠点と政治的混乱があった。
当時、平城京の地理的な弱点(具体的には平城京が湿地帯であったため衛生状態が悪かった)や、政治的な混乱(奈良時代の貴族社会における権力争いなど)を解消するため、新しい都の建設が求められたのだ。

長岡京は、現在の長岡京市、向日市、大山崎町、そして京都市の一部にまたがる広大な都であったが、残念ながら、794年(延暦13年)再び平安京(現在の京都)への遷都が決まり、都としての歴史はわずか10年ほどで終わりを迎えてしまった。

なぜ、こんなに短い期間だったのだろうか。

結局は平城京からの遷都と同じく、政治的問題や地理的問題(頻発する洪水など)や、それらを惹き起こしたとされる怨霊への恐れなどが原因であった。

それでも長岡京は、平安京の原型ともいえる重要な都市で、その碁盤目状の道路や宅地の痕跡は今も発掘調査で確認されている。

観光で長岡京市を訪れるなら、長岡京市埋蔵文化財センターで、当時の遺物や復元模型を見学することをおすすめする。

長岡京市埋蔵文化財センター
http://nagaokakyo-maibun.or.jp

長岡京は「幻の都」とも言える、日本の歴史の隠れた名所なのである。

長岡天満宮について

画像:菅原道真像(菊池容斎『前賢故実』巻第五)public domain

さて、そんな長岡京市に鎮座する長岡天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る、由緒ある神社だ。

その歴史は、平安時代にまで遡る。

この地はかつて道真の所領とされ、彼が貴族の在原業平らと共に、詩歌や管弦を楽しんだ風雅な場所であった。

しかし道真は、901年(昌泰4年)、大宰府へと左遷されることとなり、その際にこの長岡の地に立ち寄り「我が魂、長くこの地にとどまるべし」と都を振り返って名残を惜しんだとされる。

こうした逸話から、後に長岡天満宮は「見返り天神」とも呼ばれるようになった。
道真の死後、彼の自作の木像がこの地に祀られたことが長岡天満宮の創建とされている。

また、長岡天満宮は皇室や貴族からの崇敬を受け、1623年(元和9年)には八条宮家の領地となり、度重なる寄進や造営で発展した。

1638年(寛永15年)には、八条宮智仁親王によって境内に「八条が池」が造られ、現在の景観の礎が築かれた。

現在も境内東側には広大な八条ケ池がひろがり、市民憩いのスポットとなっている。

画像 : 長岡天満宮・八条ケ池 著者撮影

長岡天満宮のみどころ

阪急京都線長岡天神駅から西側へ10分程歩くと、長岡天満宮に到着する。

境内東の八条ケ池には、水上橋が架かっており、絶好の散歩コースだ。
橋の上からは、池の鯉や水鳥たちを眺めることができるのも癒しポイントとなっている。

3月中旬以降には、境内や境内横の梅林に約20種類、300本以上の美しい梅が咲き誇る。
八重寒紅梅や鹿児島紅梅、鶯宿梅などの品種が植えられており、それぞれの梅が持つ独特の表情が訪れる人々を魅了している。

また、梅の見頃に合わせて「梅花祭」が開催され、神前に梅花を添えた特別な神饌が供えられるなど、伝統的な行事を楽しむことができるだろう。

長岡天満宮を訪れるなら、春の八条ヶ池周辺は見逃せない。

池の両岸に伸びる参道には、樹齢百年以上のキリシマツツジが約2.5メートルの高さで咲き誇り、深紅の花々が一面を彩る。例年4月下旬の開花期には、普段は静かな境内も大勢の観光客で賑わいをみせる。

画像 : 参道沿いのキリシマツツジ 著者撮影

このキリシマツツジは、長岡京市指定の天然記念物に登録されており、駅前の通りには「アゼリア通り」という愛称がつけられるほど、地域に親しまれている。

秋には、紅葉庭園「錦景苑(きんけいえん)」の見事な紅葉も見逃せない。

錦景苑は平成19年に完成した比較的新しい庭園で、夏には新緑まぶしく、秋には燃えるような紅葉を楽しむことができる。
また、庭園内の弁天池には、重さ約2トンもある大きな石橋が架かっているのも見どころだ。

また、長岡京市を含む京都西山地域は「京たけのこ」の産地として知られているが、八条ケ池のほとりには、名物のたけのこを味わうことができる老舗料亭「錦水亭(きんすいてい)」がある。

錦水亭の建物は、八条ケ池の水面にせり出すように建てられた数寄屋造りが特徴で、ツツジの参道からは、池に浮かんだような優雅な姿を眺めることができる。

春に、ツツジを眺めながら味わう朝堀のたけのこをつかった『たけのこ料理』は格別だろう。

参考 : 『長岡京市埋蔵文化財センター』『長岡天満宮公式ページ』他
文 撮影 / 草の実堂編集部

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草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

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コメント

    • 名無しさん
    • 2025年 4月 03日 12:40pm

    ひどい記事。
    長岡京のことを知りたいなら、訪れるべきは向日市文化資料館。だいたい、長岡京の中枢である大極殿、内裏などはすべて向日市域にあって、長岡京市にはない。そういうごく基本的なことも調べず、ただ長岡天満宮と長岡京をむりやり結びつけて、ほんとに浅はかなライターだなと思う。恥ずかしくないのかね。

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