宗教

神社の参拝マナー 「コロナ禍でここまで変わった」

神社の参拝マナー

時は平成から令和に変わり、早3年。

特にこの一年は新型コロナウイルスという脅威と隣り合わせの日々ですね。コロナの流行とともに、それまで当たり前にできていたことが叶わなくなりました。

新たな生活様式に社会が生まれ変わろうとしていますね。気分を引き締める時に多くの人が訪れるのが神社です。

神社の参拝マナーも大きく変化を見せ、それまでのしきたりとは随分と変化を見せています。

今回は、コロナ禍で変わった神社の参拝マナーについて説明します。

食べ歩き禁止!沿道のお店の活気減る?

神社の参拝マナー

初詣などのイベントの際の出店は楽しみの一つです。参拝道にいくまでの道には、いろいろな屋台が並びますね。これは楽しみの一つです。

2020年の新型コロナウイルスの感染防止のため、多くの神社では食べ歩きが禁止されました。

出店の人の呼び声もなく、黙々と作業をしています。「いらっしゃいませ」と呼びかけることで唾液飛沫が飛ぶので、マスクはもちろんのこと呼び込みを最初から禁止しているそうです。

無言のプレッシャー、誘惑がすごいです。ですが、これから本殿に向かう方は買ってはいけません。食べ歩くことで、唾液の飛沫が増え不測の事態をさけねばいけません。

どうしても欲しいと思う人は、すべてが終わり帰路についた時に買って、飲食が許可されているスペースを見つけて食べましょう。

人にうつさない、人からもらわない心構えで参拝にのぞみましょう。

人混みが予想されるときは密を避けて参拝前には検温を!サーモ体温計設置

多くの参拝客が見込まれるときは、神社側の防衛手段としてサーモ体温計が設置されています。

前を通ると、素早く体温が検知され、一定以上の体温の方はお控えくださいと促されます。

神社では多くの働く人がいるので、その人たちに対しての配慮です。宮司さん、神主さん、巫女さん、他にもお土産屋のおばちゃん、お掃除のおじちゃん、たくさんの人の手に支えられているのが神様のお社である神社です。

厄を払いにいきながら、ウイルスをもらうのは絶対に避けたい事態ですね。

検知するのに時間がかかる方もいるので、並ぶ場合もあります。当日体調に少しでも不安がある場合やひどく混雑が予想される場合は、日を改めていくほうが良いでしょう。

神社の参拝マナー

手水が…変わる?

手水とは、「てみず」または「ちょうず」と読みます。神社で参拝者が身と心を清める場所です。

多くは神社、寺院の入り口、参道、社殿の脇に設置されているもので、石でできた鉢に水が溢れ中央に、柄杓が置かれているものです。

身を清める順番は、まずは左手を洗い次に右手、最後に口を濯いで含んだ水は吐き出して、使った柄杓を清めて終わり。

それまでは大勢の人がひしゃくを共通で使っていました。しかし2020年新型コロナウイルスの流行により、このひしゃくを撤去する神社が増えました。理由は、『共通で使用すること』が今の時代によろしくないからです。

参拝にくる方は、「マイひしゃく」持参でとお願いする神社も増えています。ひしゃくは100均でも手に入るので、これからの時代持っていて損はないですね。

行く前に参拝する神社のホームページをぜひ確認してくださいね。

お賽銭は現金派?電子マネー派?

電子マネーが普及して早10年、ついに神社もキャッシュレス化が訪れるようになりました。

硬貨を使用すると多くの人の手を渡るため、コロナの流行に一役かって出てしまうと考えられ、コロナ後にシステムを導入しています。

反対意見も多く、宗教の考え方や住職のかんがえ次第です。
硬貨を投げ入れる行為が厄を払うと考えられている場合もあり、キャッシュレスによりご利益が減るのではないかという人もいます。

これは参拝する時期や参拝を予定している神社にもよるものなので、両方あって損はないです。三密を避けるためにあえてスムーズに電子マネーで行う場合もあれば、じっくり祈願をし願いを込めて硬貨を投げ入れても、ご利益は変わらないと私は考えます。

大事なのは気持ち!神様に日頃の感謝を伝えにいく気持ちです。

神社の参拝マナー

まとめ

コロナ禍で生活の多くが変わりました。

日常ではマスクが欠かせず、人とは距離をとり、食事中もなるべく会話は避ける。以前の活気ある世界を知る人からすると、物足りないでしょう。

コロナはまだ未知なる病です。

生活様式がほとんど変わり、人とは距離を取るが当たり前になります。洋服などの流行により神社のマナーも変わってきているので、今は違和感があるかもしれませんが、何年かするとそれが“普通”になります。

神社に行く場合もこれまで御朱印帳と小銭と清められたい気持ちを持っていくだけで良かったですが、今後は“マイひしゃく”も一緒に持って、周りの人に配慮をしながら最低限のマナーを守り神様に感謝の意を伝えに行きましょう。

 

アバター

草の実堂編集部

投稿者の記事一覧

草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Audible で聴く
Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. キリスト教は飛鳥時代に伝来していた説【平安京と秦氏】
  2. 【群馬伊香保に突如できた謎の巨大宗教施設】佛光山 法水寺とは一体…
  3. 歴史の深淵から目覚めた「死海文書」
  4. 【神社に祀られる神様を知る】必勝祈願・芸能上達なら「八幡さま(は…
  5. 『最強の縁切り神社』京都・安井金比羅宮の「縁切り碑」とは
  6. 東大寺二月堂はなぜ二月なのか?
  7. 秋の行楽シーズン!京都の穴場観光 『洛陽十二支妙見めぐり』に行っ…
  8. ダライ・ラマ 14世の亡命政権の活動【名言、思想】

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

暗黒時代の20代後半【漫画~キヒロの青春】①

こんばんは。ゲーハーです。昔描いて途中でやめていた漫画を再編集&続編も描くことにしま…

【暗殺に次ぐ暗殺で権力を得た腹黒親子】 北条時政と義時 ~後編

時政の闘争の顛末北条時政は、三代将軍・実朝の執権として幕府の実権を握った。しかし…

イギリスの女性参政権運動について調べてみた「テロリストと呼ばれた女性たち」

イギリスで女性が選挙権を手にしてから、2018年で100年を迎えた。100年と言えば、人類の歴時…

BRTについて調べてみた【新世代の公共交通機関】

東日本大震災により、JR気仙沼線、大船渡線は沿岸部の一部区間が壊滅的な被害を被り、断線された状態とな…

天正壬午の乱 〜徳川家康は如何にして甲斐・信濃を制したか【どうする家康】

天正壬午の乱とは?1582年(天正10年)6月、甲斐の武田家を滅ぼした織田信長にもはや敵は存在せ…

アーカイブ

PAGE TOP