自然&動物

地球温暖化について調べてみた

地球温暖化 とは?

地球温暖化

まず、地球温暖化とは何だろうか。「地球の気温が上昇すること」というのは、確かなことである。しかしながら、その正確な定義についてはあまり知られていないといった現状もある。

地球温暖化の定義は「人為的な要因により、温室効果ガスが排出されることによって地球の気候が変化すること」と、されている。つまり、人間の活動が温室効果ガスを増加させ、結果として地球の平均気温を上昇させているというのが前提となっている。よって、例えば、太陽の活動が一時的に活発になって地球の平均気温が上昇した、などという場合は地球温暖化の定義には当てはまらないことになる。

現在でも「地球温暖化」に関しては賛否両論あり、数々の証拠となるデーターが検証されている。しかし地球の平均気温は現在でも年々上がり続けており、国連や各国政府は、温室効果ガスの上昇が原因であるとみなして、地球温暖化対策を行っていることが多い。

地球温暖化の原因

地球温暖化の原因は、主に温室効果ガスにある。温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、オゾンなどがある。これらが温室効果ガスになる理由は、赤外線の吸収領域にある。
一般的に「」というのは分子の振動を表している。構成する物質の分子振動が大きくなればそれだけ大きな熱を持つということになる。この現象に赤外線は大きく関わっており、分子が赤外線を吸収することにより、分子振動は大きくなることになる。赤外線吸収能力は物質によって異なっており、一般的に赤外線の吸収領域が広いほど、多くの赤外線を吸収する。

先程挙げた、二酸化炭素、メタン、オゾンは赤外線の吸収領域が広く、地表からの赤外線を吸収し、地表にまた戻してしまう。これが繰り返されると、余剰となる赤外線が地球外に出ることができず、気温の上昇を招くことになってしまう。

地球温暖化の影響

では、地球温暖化の影響にはどのようなものがあるのだろうか。

①異常気象の発生

地球温暖化が進行すると、大気の温度が上がることにより対流が変化してしまうことになる。また、大気と共に海水の温度も上昇し上昇気流が発生しやすくなる。これによって、強力な台風やハリケーンなどが発生しやすくなる。近年の例では、2005年にアメリカ東部で大きな被害をもたらした、ハリケーン・カトリーナなどが有名である。
対流の変化は雨雲などにも影響を与える。場所によっては雨季の時期に雨がほとんど降らず深刻な干ばつのなることも多い。また逆に、異常な降水量となることもあり、土砂崩れや山崩れ、鉄砲水などの被害が起きやすくなるとも言われている。

②生態系への影響

生物の生息には、気温は重要な要素となっている。一般的にその生物に適した自然環境の気温の範囲があり、ある一定値から高くなっても低くなっても生息しにくい状態となってしまう。平均気温が上昇し過ぎると、ある種の生物はその地で生息することに適さない状態となり気温が低い土地、つまり北半球であれば北極に近い方へ、南半球であれば南極に近い方へ移動する。

一般的に生態系では、生態系を構成する生物が1種類でもいなくなるとそのバランスが崩れることが知られている。また、逆に今までいなかった生物が増えても生態系は破壊される。これは生態系では、食物連鎖が基本となっていて、ある種類の個体が増えすぎないようなバランスとなっているためである。しかし、内部の種類が減ってしまったり、外部から新たな種類が入ってくれば、生態系を構成する生物の個体数のバランスが崩れ、貴重な種類の生物が絶滅してしまうこともありうる。また、一度壊れた生態系は復旧するのに非常に長い年月がかかることもある。

特に、農業に従事する人によっては生態系の破壊は非常に大きな問題となる。例えば生態系の破壊により益虫生物が減少すれば、害虫が増加し、農作物が食い荒らされてしまうこともある。農作物の収穫量減少は、そのまま食糧問題につながり人々にとっては、日々の生活もままならない状態になることも懸念される。

③海面上昇

温暖化によって海水が暖まると、熱膨張により体積が増加することが知られている。また、海水の温度上昇に伴って、北極周辺の氷が融けはじめる。これらの効果によって海水面が上昇し始めることが知られている。
海水面の上昇は、海抜の低い土地を海に沈めてしまうことにつながる。つまり、海面上昇により可住面積が狭くなるといった恐れが出てくる。これらの被害は主に発展途上国で顕著で、土地を奪われた人々が難民となってしまうこともある。これらの難民となってしまった人々を救済する手段についても、各国足並みがそろわない状態が続いている。

また、その土地には固有の文化があり、土地が消滅してしまえば文化自体も消え去ってしまうことにもなる。

おわりに

地球温暖化は、異常気象や生態系の破壊、可住面積の減少など深刻な問題を引き起こすとされている。近年ではできるだけ温室効果ガスを出さないような工夫もなされているが、地球温暖化を食い止めるためにはさらなる努力が必要とされている。

地球温暖化の字たちを知り、省エネルギーなどに関心を持つことは、非常に重要な課題となっている。

アバター

obaqu21

投稿者の記事一覧

obaqu21と申します。主に乗り物関係や健康に関する記事を書いております。記事を読んでいただいている読者の皆様に厚く御礼申し上げます

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 大盆栽まつり(大宮盆栽村)に行ってみた 【BONSAI】
  2. 【交尾のしすぎでオスだけ集団死】 絶滅危惧種の小型カンガルー
  3. 【プラスチックを食べるキノコ】 地球の深刻な汚染問題を解決する手…
  4. 2050年までに32の米国の主要都市が「海面上昇」の深刻な危機
  5. 過去最大規模の「オゾンホール」が南極大陸の上に形成される 【大き…
  6. 本当は危険な地名 【危ない漢字が天災のリスクを知らせる】
  7. ヨーロッパ・ブラッドスポーツ残酷史 前編 【動物を放り投げて叩き…
  8. 【変な生物】 世界の奇妙で珍しい陸上動物 10選

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

【どうする家康】 織田信長の凱旋道中!徳川家康によるおもてなしがコチラ 「ぶらり富士遊覧」

天正10年(1582年)3月11日、甲斐国天目山で武田勝頼(演:眞栄田郷敦)の自害により武田家が滅亡…

渋野日向子選手の全英女子オープン優勝をやさしく解説

渋野日向子選手、全英女子オープン制覇!先日(最終日 8/5)行われた全英女子オープンでは…

現地取材でリアルに描く『真田信繁戦記』 第2回・第一次上田合戦編

人気武将・真田信繁の生涯をよりリアルに感じてもらいたく、筆者自身が、信繁の活躍した旧跡に実際に足を運…

ルネサンスはなぜイタリアで起こったのか?

一部では「日本の美術教育は海外に比べて積極的でない」といわれることもあるようだが、各地の美術館や…

リヒテンシュタイン公国 について調べてみた【時を止めた国】

スイス、オーストリアと国境を接する世界で6番目に小さい国。中欧において極めて特殊なこの国を知…

アーカイブ

PAGE TOP