「レストランで『フライドポテトをください』と言ったつもりが、誤解されてじゃが芋の丸焼きが出てきた!
……そんなことになったら自分が困るし、相手も恥をかくのだ。
それでは、「ネイティブに誤解されやすい英語表現について」考えてみよう。
目次
『フライドポテト』
「フライドポテトは外国から来たファーストフード店にあるメニューだし、どう考えても英語じゃないか!」
そう思う人が多いのではないだろうか?
ところが海外で「フライドポテト」と言っても通じない。
「もしかして、じゃが芋を丸ごとフライしたものか?」
そう思われて、でかでかとした芋焼きが出てくるおそれがあるのだ。
では細切りになった『フライドポテト』を英語でなんというのだろうか。
アメリカ英語では “French fries” 、イギリス英語では “chips” となるようだ。
ぜひ覚えておきたい英語のひとつである。
ところで、海外でも大好物のエビフライが食べたくなったときはどうすればよいのか。
「フライ」という言葉が和製英語に関係していることは察しがついた。
調べてみると、エビフライは日本料理のようだ。
どうしても食べたいなら、“Deep-fried shrimp” と言ってみよう。「deep-fried」は「揚げ物」を表す。
英語辞書で「エビフライ」と検索すると “fried prawn” と出てくるが、「deep」がつかないと「エビ焼き」と勘違いされるおそれもあるようだ。
『ピーマン』
ピーマンもカタカナの名前で、英語として通じるイメージがある。
しかし、これも和製英語。
英語でピーマンは “green pepper” “bell pepper” と呼ぶらしい。
ではなぜピーマンという名前になったのか?
調べてみると、どうやら『唐辛子』という意味をもつフランス語の「piment」か、スペイン語の『唐辛子』「pimiento
が語源なのではないかということがわかった。
『キャベツ』
キャベツもカタカナの名前をもつ野菜だ。
これは英語で通じるのか、気になるところだが、やはり発音が少し違うようだ。
英語でキャベツは “cabbage” と書く。発音はカタカナにすると「キャビッヂ」となるようなので、覚えておきたい。
『グリーンピース』
洋風の雰囲気を感じる豆だが、英語が母国語の人に「グリーンピース」と言っても通じにくいようだ。
グリーンピースは英語で “pea” または “green peas” と言う。
グリーンピー「ス」ではなく、グリーンピー「ズ」というのだ。
『コロッケ』
ここまで読んで想像がつくかもしれないが、コロッケも英語ではない。
フランスの「Croquette」(クロケット)が語源のようだが、日本で食べるコロッケは海外になく、日本独自の食べ物らしい。
これはむしろ、誇りをもってよいのではないだろうか。
『アメリカンドッグ』
これはよく笑いのネタになる言葉。
“American dog” という名前も和製英語で、正しくは “corn dog” 。
「アメリカンドッグを食べます」と言うと、まるで「アメリカの犬を食べます」と言っているようになってしまうようだ。
『オムライス』
「オムレツはたぶん英語の “omelet” 、ライスも英語だ。それならオムライスも英語だろう、と思ってしまいそうだが、『オムライス』もまた日本の料理。
海外でオムライスが食べたいとき、
“omelet rice” “omelette rice” “omelet with rice” “rice omelet” のいずれかを言ってみよう。
カタカナの名前だからといって、必ずしも海外の食べ物というわけではないことに驚いた人もいるのではないだろうか。
筆者は逆に日本の食べ物のすばらしさを実感できる瞬間であった。
しかし、ややこしい名前をなぜつけたのか……それはだけはちょっと気になってしまう。
他にも和製英語の名前がついた食べ物があるので、次回に続きをまとめてみよう。
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