海外

日本人が間違いやすいネイティブ英語②【食べ物・野菜編】


「レストランで『フライドポテトをください』と言ったつもりが、誤解されてじゃが芋の丸焼きが出てきた!

……そんなことになったら自分が困るし、相手も恥をかくのだ。
それでは、「ネイティブに誤解されやすい英語表現について」考えてみよう。

『フライドポテト』

「フライドポテトは外国から来たファーストフード店にあるメニューだし、どう考えても英語じゃないか!」
そう思う人が多いのではないだろうか?
ところが海外で「フライドポテト」と言っても通じない
「もしかして、じゃが芋を丸ごとフライしたものか?」

そう思われて、でかでかとした芋焼きが出てくるおそれがあるのだ。
では細切りになった『フライドポテト』を英語でなんというのだろうか。
アメリカ英語では “French fries” 、イギリス英語では “chips” となるようだ。
ぜひ覚えておきたい英語のひとつである。

ところで、海外でも大好物のエビフライが食べたくなったときはどうすればよいのか。
「フライ」という言葉が和製英語に関係していることは察しがついた。
調べてみると、エビフライは日本料理のようだ。
どうしても食べたいなら、“Deep-fried shrimp” と言ってみよう。「deep-fried」は「揚げ物」を表す。
英語辞書で「エビフライ」と検索すると “fried prawn” と出てくるが、「deep」がつかないと「エビ焼き」と勘違いされるおそれもあるようだ。

 

『ピーマン』

ピーマンもカタカナの名前で、英語として通じるイメージがある。
しかし、これも和製英語。
英語でピーマンは “green pepper” “bell pepper” と呼ぶらしい。

ではなぜピーマンという名前になったのか?
調べてみると、どうやら『唐辛子』という意味をもつフランス語の「piment」か、スペイン語の『唐辛子』「pimiento
が語源なのではないかということがわかった。

 

『キャベツ』

キャベツもカタカナの名前をもつ野菜だ。
これは英語で通じるのか、気になるところだが、やはり発音が少し違うようだ。
英語でキャベツは “cabbage” と書く。発音はカタカナにすると「キャビッヂ」となるようなので、覚えておきたい。

 

『グリーンピース』

洋風の雰囲気を感じる豆だが、英語が母国語の人に「グリーンピース」と言っても通じにくいようだ。
グリーンピースは英語で “pea” または “green peas” と言う。
グリーンピー「」ではなく、グリーンピー「」というのだ。

 

『コロッケ』

ここまで読んで想像がつくかもしれないが、コロッケも英語ではない。
フランスの「Croquette」(クロケット)が語源のようだが、日本で食べるコロッケは海外になく、日本独自の食べ物らしい。
これはむしろ、誇りをもってよいのではないだろうか。

 

『アメリカンドッグ』


これはよく笑いのネタになる言葉。
American dog” という名前も和製英語で、正しくは “corn dog” 。
「アメリカンドッグを食べます」と言うと、まるで「アメリカの犬を食べます」と言っているようになってしまうようだ。

 

『オムライス』


「オムレツはたぶん英語の “omelet” 、ライスも英語だ。それならオムライスも英語だろう、と思ってしまいそうだが、『オムライス』もまた日本の料理。
海外でオムライスが食べたいとき、
omelet rice” “omelette rice” “omelet with rice” “rice omelet” のいずれかを言ってみよう。

 

カタカナの名前だからといって、必ずしも海外の食べ物というわけではないことに驚いた人もいるのではないだろうか。
筆者は逆に日本の食べ物のすばらしさを実感できる瞬間であった。
しかし、ややこしい名前をなぜつけたのか……それはだけはちょっと気になってしまう。

他にも和製英語の名前がついた食べ物があるので、次回に続きをまとめてみよう。

日本人が間違いやすいネイティブ英語①

日本人が覚えておきたい英語を調べてみた【汚い言葉】

日本人が間違いやすいネイティブ英語②【食べ物・野菜編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語③【食べ物・おかず、主食編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語④【食べ物 スープ 小麦 ナッツ編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑤【食べ物・果物、おやつ編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑥【食べ物・アイス、飲み物編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑦【飲み物、お酒、食事処のサービス編】

アバター

鈴蘭

投稿者の記事一覧

ライターをしている鈴蘭です。
自身の失敗から学んだことを記事にしたいと思います。
一緒に頑張りましょう!

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Audible で聴く
Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 中国の食文化について調べてみた 【山東料理、昆虫食】
  2. 【50年連続で不自由な国ランクイン】 中国の身分証における監視社…
  3. 『首謀者は2人の少女』 コティングリー妖精写真捏造事件 「コナン…
  4. 台湾人から見た日本のオタク
  5. イギリス帝国の奇抜すぎる医療事情 「ヒルに血を吸わせる、痔にカタ…
  6. ジェームズ・ボンドの魅力と歴代のボンド 【世界最高のスパイ】
  7. コナン・ドイル ~晩年は心霊主義に傾倒した名探偵の生みの親
  8. フィリピンの激安LEDライト付き使い捨てライターの魅力 【現地の…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

秀吉⇒秀次と受け継がれた「関白」は結局どうなった? 【秀吉が夢見た武家と公家の棟梁】

『織田信長の死後に、豊臣秀吉が天下をとって関白になった』という歴史は、多くの方が知っている。…

モスクワの戦いについて調べてみた【冬将軍到来】

1941年6月、バルバロッサ作戦を発動したドイツ軍がソ連へ侵攻したことにより、独ソ戦が開始された。…

上杉景虎について調べてみた

上杉謙信ではなく、長尾景虎でもない上杉景虎という武将の話である。長尾景虎との混同を避…

織田信長を裏切った家臣たち 「明智光秀、松永久秀、織田信勝、荒木村重 ~他」

織田信長の家臣団といえば、羽柴(豊臣)秀吉をはじめとする有名な武将が多数名を連ねている。…

味噌の起源と歴史

 味噌とは「味噌」とは何なのか。Wikipwdiaには、大豆や米、麦等の穀物に、塩と…

アーカイブ

PAGE TOP