海外

日本人が間違いやすいネイティブ英語④【食べ物 スープ 小麦 ナッツ編】

ネイティブ英語
スポンサーリンク

「ナッツが好きだ! と言ったら、ヤバい人が興奮しながら近付いてきた…」
まあ、それは冗談だが、万が一そんなことになったら自分が恥をかくし、相手も困惑してしまうだろう。
それでは、「ネイティブに誤解されやすい英語表現」について考えてみよう。

 

『コンソメスープ』

寒い冬が来ると飲みたくなる、温かいコンソメスープ。自分で作るのも、鍋に湯を沸かしたらコンソメスープの素を入れ、ありあわせの野菜や肉を入れるだけで完成という簡単さで、非常に重宝するメニューだ。
ところでこの『コンソメ』、本来は『consomme』というフランス語で、英語では伝わりにくいらしい。英語で『コンソメスープ』と言いたいときは、 “clear soup” と言うようだ。

 

『ホットケーキ』

家庭のご馳走、ホットケーキ。母が作るおやつの定番メニューではないだろうか。バターや生クリームを乗せて、贅沢に食べるのが思い出になっている人もいることだろう。
ところでこのホットケーキ、和製英語かどうか判断がつかず、論争が起こっている言葉のようである。
海外では『ホットケーキ』が通じる場所と通じない場所があり、『ホットケーキ』が使われていない地域では「パンケーキ」 “pancake” と呼ぶようだ。

ちなみに『カステラ』は “sponge cake” 。あの日本のカステラと同じものは、海外では有名ではないようだ。デコレーションケーキは英語で “fancy cake

decorated cake” と呼ぶ。
「じゃあクリスマスケーキは?」と思ってしまうところだが、なんと海外には『クリスマスケーキ』がない地域も多いそうだ。
無宗教の日本人がクリスマスをイベントごとにして大騒ぎし、ケーキを食べるのが、ちょっと恥ずかしく思える出来事である。

 

『マロン』


栗はケーキやお菓子で『マロン』と呼ばれるが、これは英語ではない。英語で栗と伝えたいときは “chestnut” と言うのだ。
ちなみに、「焼き栗」は “roasted chestnuts” 「栗の木」は “chestnut tree” 「栗のイガ」は “chestnut-bur” と言う。
そもそも、英語圏には栗を知らない人も多いらしい。そのうえ、“Maron” は人物の名前を連想させたりするため、何を言いたいのかまったく伝わらないおそれがある。

 

『クルミ』

では、クルミは英語でなんと言うのか…?  よく考えたらクルミは日本語である。
クルミ』は英語で “walnut” 。
くるみを割る」は “crack a walnut” 「くるみ割り」は “a nut cracker” と言う。

 

『ナッツ』

酒のつまみに、お菓子のトッピングに、「ナッツがあれば最高!」そう思うこともあるだろう。近年はナッツ類の美容効果も解明され、注目を集めている。しかしこの『ナッツ』、
状況によっては、うまく伝わらない場合もあるようだ。
nut”は『木の実』のほかに、工具箱に入っている『六角のナット』という意味がある。

そして『変な行動をする人』……つまりおかしな人という意味もある。さらに、日本人が「ヤバい」という言葉を「あいつ、すごね」という場面で使うように、 “nat” が『熱狂的に、夢中になる』『狂っている』ような意味でも使われる場合がある。
Sを付けて複数形にした “nuts”は男性器の意味もあるので、相手がどんな意味で使っているのか気をつけよう。
誤解を招くのが怖い場合は、“peanut”(ピーナッツ) “walnut”(クルミ) などと言うのもひとつの手かもしれない。
また、『ミックスナッツ』は英語で “mixed nuts” 。「ミックス」ナッツも、日本訛りと言えるのかもしれない。

 

和製英語というのは、調べるほどに奥が深いものがある。そして、知らずになんとなく英語だと思って使っている言葉が、じつは英語ではない……そんなことが多いことに改めて驚かされる人も多いのではないだろうか。日本人が独自に発展させてきたのは食べ物だけではない。言葉もそのひとつだったのだ。
海外でも言葉の地域差があり、「英語だからどこでも伝わる」というものでもないようなので、今後もしっかりと勉強していきたい。

日本人が間違いやすいネイティブ英語①

日本人が覚えておきたい英語を調べてみた【汚い言葉】

日本人が間違いやすいネイティブ英語②【食べ物・野菜編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語③【食べ物・おかず、主食編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語④【食べ物 スープ 小麦 ナッツ編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑤【食べ物・果物、おやつ編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑥【食べ物・アイス、飲み物編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑦【飲み物、お酒、食事処のサービス編】

 

アバター

鈴蘭

投稿者の記事一覧

ライターをしている鈴蘭です。
自身の失敗から学んだことを記事にしたいと思います。
一緒に頑張りましょう!

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Audible で聴く
Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. フラダンスの効果 「健康治療法としても関心が集まる」
  2. 北朝鮮の建国の歴史 【金日成 ソ連の生み出した怪物】
  3. 「新型コロナから5年」中国のワクチン外交を振り返る
  4. ジョン・トラボルタがイメチェン【ハリウッドお騒がせスター】
  5. カール・ハウスホーファー【ヒトラーに影響を与えた地政学者】
  6. 外務省「イランは危険レベル4の退避勧告、中国はゼロ」この海外安全…
  7. 【ケネディ大統領暗殺事件のカギを握る謎の女】「バブーシュカ・レデ…
  8. フィリピンで普及するPiso WiFiとは「フィリピンのインター…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

世界初の航空母艦同士による海戦・珊瑚海海戦

史上初の航空母艦同士の海戦珊瑚海海戦(さんごかいかいせん)は、戦史上初となった航空母艦同士で…

踊り狂ってしまう美味さ!?ビャンビャン麺の漢字について調べてみた

一文字の画数が多すぎる(なんと57~58画!)ことで最近有名になった、中華料理のビャンビャン麺(bi…

北朝鮮の観光事情について調べてみた【日本人も行ける!】

北朝鮮の話題というと剣呑なものばかりだが、文化的な側面から見てみると実に興味深い。特に首都の…

『天才か狂人か?』曹操も手を焼いた三国志最凶の暴言王とは

三国志屈指の個性派三国志には数多くの「個性派」が登場する。「個性派」という言葉の定義は難…

有馬記念の歴史について調べてみた【有馬頼寧の4つの功績】

有馬記念(3歳以上オープン 国際・指定 定量 2500m芝・右)は、日本中央競馬会(JRA)…

アーカイブ

PAGE TOP