海外

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑤【食べ物・果物、おやつ編】

ネイティブ英語

「果物が食べたくて『パインください』と伝えたはずなのに、店員さんが松の木を運んできた…。『じゃあ、グミをください!』と伝えたら、不思議そうな顔をしながらネバネバのゴムを持ってきた。『こんなもの食えないだろ! じゃあ、パンをくれよ!』と頼んだら、なぜか鍋を出されてしまった……」

ちょっと大袈裟な話だが、万が一こんなことにならないよう「ネイティブに誤解されやすい英語表現」について考えてみよう。
今回は、日本人が間違えやすい『ネイティブが聞くと微妙…かもしれない英語【食べ物・果物、おやつ編】』をまとめてみた。

スポンサーリンク

『パイン』

南国のイメージの果物、パイン。ドゲトゲのついた皮に、甘酸っぱい黄色い実。大きく広がる葉っぱも印象的だ。

日曜大工が好きな人は、ホームセンターで見かけたことがあるのではないだろうか。木材を探していると『パイン』という名の木を。

『パイン( “ pine”)』というのは英語で「松の木」を指すのである。
つまり、果物の『パイン』は和製英語で、英語では “pineapple”と言わなければならないのだ。
和製英語では長い名前を略して呼ぶことが多いが、『パイン』もそのひとつなのだろうか。

 

『ラフランス』

梨のカタカナ語といえば『ラフランス』。
『洋ナシ』というくらいだから、英語圏にありそうなものである。

しかし英語で梨は“ pear”と呼ぶ。

「ラフランスはフランス語でしょう!」と思う人もいるかもしれない。
しかし、どうやらフランス語ですらないらしい。
フランス語で梨は “la poire”と呼ぶようなのだ。

 

では『ラフランス』とはなんだ? 誰がつけた名前なのだろう…。考るほどに、わけのわからない気持ちになってしまいそうだ。

 

『パン』『菓子パン』

『パン』は英語ではない。
pan” は食べるパンではなく「鍋」のことなのだ。

冒頭でお伝えしたように、「お腹が空いたから『パンをください!』と言ったら、料理をするのだと勘違いされて鍋が出てきた」、そんなことが起きても不思議ではない。

 

英語で『パン』は “ bread” と言うので、覚えておかないと食事をうまく注文できずに困ることになる。

 

おやつで食べる『菓子パン』は英語では、 “ bun” 。
日本では聞きなれない言葉である。 “ sweet bun” とも言うので、ぜひ覚えておきたい。

 

『シュークリーム』

ふわふわな生地に甘いクリームが入った『シュークリーム』。
これはさすがに英語であってほしいと願ってしまうところだが、これもフランス語の“ chou a la crème ” (シュー・ア・ラ・クレーム)からついた名前。
つまり、『シュークリーム』は英語でもフランス語でもない和製英語のようだ。

 

英語では『シュークリーム』を “ cream puff”と呼ぶ。
そして英語圏では『シュークリーム』と聞くと “ shoe cream” 、つまり「靴( “ shoes” )のクリーム」ととらえられてしまうのだ。

 

『プリン』

プリンも和製英語のひとつ。
海外ではプリンを “ custard pudding” と言う。
「プディング」がなまって「プリン」と変化したのだろうか。

 

とにかく “ purine” などと言っても通じない。
しかも、『プリン体』のプリンになってしまう。「尿酸のことですか?」と聞かれる前に『プリンは英語でカスタードプディング』と覚えておこう。

 

『グミ』

カラフルでかわいいグミ。ちょっと不思議な食感がまた楽しいおやつ。
しかし、衝撃的なことにこの『グミ』も、英語ではない言葉なのである。

 

『グミ』は “ gummy” に“ s” を付けて “ gummies” と書き、『ガミーズ』と発音する。
また、 “ gummy” は「ゴム」「粘着性」「ねばねば」などの意味もあるため、食べ物のグミが欲しい場合は “ gummy candy” と伝えたほうがいいだろう。

 

 

『チョコ』

『チョコ』は、 “ chocolate” を略した呼び方である。
英語では『チョコ』とだけ言っても伝わりにくいので、 “ chocolate”と言う必要がある。

 

そして、 “ choko”(チョウコー)はウリ科の野菜の名称なのである。

「おやつのチョコを頼んだつもりが、なぜか瓜が入ったおかずが出てきた……」そんな失敗がないように、しっかりと頭に入れておこう。

 

聞きなれた果物やおやつの名前まで和製英語だらけで、「一体、いくつ和製英語の食べ物があるの?」…そんな声が聞こえてきそうである。
それだけ日本人は、英語を話す機会が少なかったのかもしれない。

日本人が間違いやすいネイティブ英語①

日本人が覚えておきたい英語を調べてみた【汚い言葉】

日本人が間違いやすいネイティブ英語②【食べ物・野菜編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語③【食べ物・おかず、主食編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語④【食べ物 スープ 小麦 ナッツ編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑤【食べ物・果物、おやつ編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑥【食べ物・アイス、飲み物編】

日本人が間違いやすいネイティブ英語⑦【飲み物、お酒、食事処のサービス編】

 

鈴蘭

投稿者の記事一覧

ライターをしている鈴蘭です。
自身の失敗から学んだことを記事にしたいと思います。
一緒に頑張りましょう!

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 日本人が間違いやすいネイティブ英語④【食べ物 スープ 小麦 ナッ…
  2. 24の人格を持つ ビリー・ミリガン 【映画にもなった多重人格者】…
  3. 近年の中東における「中国」の存在感を振り返る ~日本にとって脅威…
  4. 【北朝鮮】金正恩体制におけるカネと権力について調べてみた
  5. 2020年7月に亡くなった『glee』出演のナヤ・リヴェラはどん…
  6. キューバとはどんな国なのか?【社会主義を勝ち取った国】
  7. 【イスラエルがイランを攻撃】イスラエルの強硬路線と国際社会への不…
  8. 日本国内での『ロシア人スパイ』の動きとは 〜具体的な手口と実体験…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

【イギリス王室の始祖は海賊の子孫だった】英語も話せなかった「ウィリアム征服王」

現代にまで続くイギリス王室を開いたウィリアム1世は「征服王」の異名を取り、当時のイングランドに封建制…

杉田玄白は実はオランダ語ができなかった【解体新書の翻訳者】

玄白と解体新書杉田玄白(すぎたげんぱく)は江戸時代中期の蘭方医であり、歴史の教科書にも「…

新選組の強さについて調べてみた 【装備、戦術】

新撰組幕末の京都を血で染めた壬生の狼たち。そのエピソードには事欠かない。それは組…

世界一の毒植物、ヤバイ植物たち 【ギネス認定された世界一危険な樹 マンチニール】

世の中には毒を持つ生物が沢山存在する。それは植物も同様で、しかもかなりの猛毒を保有している植…

隋朝末期の3人の幻のラストエンペラー【皇帝という名の貧乏くじ】

一般的に、隋 王朝(ずい:581年〜618年)はわずか2代で滅びたと言われます。しか…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(週間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP