調べてみた

『謎の巨大な金属製モノリス』 ウェールズの丘の上に突如出現

『謎の巨大な金属製モノリス』

画像: カステル・ダロのモノリス CC BY-SA 4.0

2024年3月、英国のニュースメディア「ウェールズ・オンライン」は、世界的に有名な英国の本の街ヘイ・オン・ワイの町に近いヘイ・ブラフの人里離れた丘で、地元住民が高さ3メートルの巨大な金属製の物体(モノリス)を発見したと報じた。

形状は三角錐(さんかくすい)だったという。

モノリスとは

モノリスとは、本来は建築物や遺跡内で配置された単一の大きな岩で、1枚の塊状の岩や石から成る地質学的特徴を表すものである。

単に一枚岩ともいう。

『謎の巨大な金属製モノリス』

画像 : ペニョン・ド・イファク、スペイン wiki c Tamorlan

しかし近年、SF映画「2001年宇宙の旅」シリーズに登場する、石柱状の謎の物体をモチーフとした人工物も「モノリス」と呼ばれるようになった。

本稿で紹介するモノリスは後者で、設置目的や作者も不明なことが多い。

画像: パリの高等師範学校にあるレプリカのモノリス(2020) CC BY-SA 4.0

世界各地で突如出現するモノリス

今回発見されたモノリスは、近年世界各地で突如出現している謎めいた同様の目撃情報のひとつだ。

2020年にも、ヨーロッパ各地の人里離れた場所で、複数の目撃情報が報告されている。

例えば、英国のコーンウォールにあるメリーメイデンズと呼ばれる有名なストーンサークルに出現したモノリスには、バズりを狙う何百人ものTikTokユーザーやインスタグラマーが殺到した。

キラキラと輝く銀色のこれらの構造物は、誰が何のために設置したものなのかと話題になり、ソーシャルメディアでは「これは間違いなくエイリアンによる仕業だ」という噂まで広まった。

これらのモノリスの出現によって一部では陰謀論まで巻き起こったが、「これはよくある手の込んだ地下芸術作品のひとつだろう」と考える人も多い。

ウェールズの丘に出現した謎のモノリス発見者の証言

地元住民のリチャード・ヘインズ氏は定期的にヘイ・ブラフでのランニングを行っているが、モノリスを見たのは初めてだと言う。

ヘインズ氏によると、その泥の中から突き出た高さ約3メートルのモノリスは、以前はなかった場所に突然出現していたという。

仲間の一人は2週間前に同じ場所を訪れたそうだが、その時には何もなかったそうだ。

ヘインズ氏はウェールズ・オンラインに以下のようにコメントしている。

最初は雨水を集める装置かと思ったが、よく考えればあまりにも高すぎて変だと思い、近付いてみたら全然違う代物で驚いた。
高さは最低でも3メートルくらいあって、三角錐の形状でステンレス製だった。
中が空洞だったので、想像したより軽かったと思う。
二人がかりで運んで地面に立てられるくらいの重さで、実際に立てるには大きな穴を掘る必要があっただろう。
数日で消えてしまった。

2020以降に発見された同様のモノリス

『謎の巨大な金属製モノリス』

画像: アメリカ・ユタ州で見つかったモノリス CC BY-SA 4.0

今回のモノリスの出現は、前述したように初めてではない。

ウェールズで発見された今回の謎のモノリスの由来はまだ不明だが、2020年にユタ州とカリフォルニア州で見つかった同様の構造物は、ニューメキシコを拠点とする「The Most Famous Artist」と呼ばれる芸術家グループの作品だった。

さまざまな奇想天外な噂が飛び交う中で、このグループはこの作品の設置を認めた。

2020年後半には、ルーマニアとウクライナでも同様のモノリスが出現した。

2021年にトルコに出現した別のモノリスは、政府による宇宙計画発表に先駆けて行われたパフォーマンスアートであることが判明している。

英国のソマセットでもモノリスが発見されており、「バンクシーじゃない(Not Banksy)」という言葉が刻まれていたという。
これは、正体が謎とされているYouTubeなどで有名なアーティスト、バンクシーがもうすぐ身分を明かすのではないかという噂に何かしら関連していると言われている。

さいごに

世界各国で出現している謎のモノリスだが、一部を除きほとんどのケースでは、誰がどんな目的で設置したのか依然として謎が多い。

なお、「The Most Famous Artist」と呼ばれる芸術家グループは、4万5000ドルでモノリスを販売していたという情報もあるようだ。

また世界各地のモノリスを制作したのは同グループではなく、モノリスを撤去する責任はないと語っているという。

興味がある方は、「The Most Famous Artist」のHPとInstagramをチェックしてみてほしい。

The Most Famous Artist
https://www.themostfamousartist.com/

 

この投稿をInstagramで見る

 

Matty Mo(@themostfamousartist)がシェアした投稿

参考 :
Giant mystery monolith appears on top of Welsh hill | walesonline

 

  • Xをフォロー
好きなカテゴリーの記事の新着をメールでお届けします。下のボタンからフォローください。
アバター画像

lolonao

投稿者の記事一覧

フィリピン在住の50代IoTエンジニア&ライター。
antiX Linuxを愛用中。頻繁に起こる日常のトラブルに奮闘中。二女の父だがフィリピン人妻とは別居中。趣味はプチDIYとAIや暗号資産、マイクロコントローラを含むIT業界ワッチング。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

草の実堂Audio で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 【日本の低賃金問題】 なぜ失われた20年になったのか? 「合理性…
  2. ヴォイニッチ手稿の解読に成功?!最新の動向をチェック!
  3. 家畜の歴史 「犬、猫、馬、牛、豚~他」いつから飼われるようになっ…
  4. 人気の地方移住先 5県 「若くても地方移住は夢じゃない」
  5. 日本はジェンダー後進国?世界の「ジェンダーギャップ指数(男女の性…
  6. 【卯年だから】さりげなく使いこなしたい!ウサギに関することわざ1…
  7. 日本の奇妙な迷信とその由来「北枕、夜に爪を切る、彼岸花を摘む」
  8. 失敗や偶然から生まれた大ヒット商品 「柿の種、とんこつラーメン、…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

【悲報】俺たちの北条泰時、実は初(矢部禅尼)と離婚していた【鎌倉殿の13人】

北条泰時(演:坂口健太郎)の妻・初(演:福地桃子。矢部禅尼)。三浦義村(演:山本耕史)の娘で幼なじみ…

首実検は戦国の世でどのように行われていたのか? 「首の表情で占いもしていた」

首実検(くびじっけん)とは、昔の日本の戦において武士が討ち取った敵の首級を持ち帰り、その身元…

誕生日石&花【12月21日~30日】

他の日はこちらから 誕生日石&花【365日】【12月21日】現実的で活動的。博愛と慈愛に溢れ…

徳川家康が尊敬していた源頼朝。 『徳川実紀』が伝えるエピソード 【どうする家康 外伝】

人質の身分から天下人にまで上り詰めた徳川家康。家康が尊敬していた人物の一人に、源頼朝が挙げら…

一度は見たかった『三國志』のifシナリオ 【曹操が関羽の配下、呂布が皇帝になる】

誰もが気になる三国志のif自分だけの三国時代を生きられるのが魅力のコーエー『三國志』シリーズだが…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP