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『日本一のモテ女』 江良加代 ~明治の偉人たちが次々と虜になった伝説の芸妓
世の中には信じられないほど男性からモテる女性がいる。 そういう女性はただ美人だからとか、経験豊富だからとかではなく、天性の才能として男性を魅了する何かを持っているのではないかと思う。 祇園の芸妓として働いていた江良加代(... -
『首なし娘事件』 常軌を逸した「陰獣」と呼ばれた増淵倉吉 ~江戸川乱歩も大迷惑
愛する人と1つになりたい…。 恋をした人間の多くが抱くその気持ちを、この上なく身勝手かつ残酷な方法で叶えようとした男こそが、増淵倉吉だ。 増淵倉吉は、1932年に常軌を逸した殺人事件を起こした。 被害者の女性の遺体... -
『イケメンすぎる凶悪犯』 カルロス・ロブレド・プッチ 「黒い天使と呼ばれたサイコパス」
犯罪人類学において生み出された「ロンブローゾ学説」では、犯罪者となる者は生来的な特徴を持っているという。 ロンブローゾ学説とは、イタリアの精神科医チェーザレ・ロンブローゾが提唱した学説で、「凶悪な犯罪者は、生来的に共通する身体... -
『戦国時代』 武士たちは戦中の食事やトイレなどはどうしていたのか?
戦国時代は、15世紀後半から16世紀後半にかけての日本史上における動乱期であり、様々な戦国大名や武将たちが領土争いを繰り広げた時代である。 全国さまざまな場所で常に戦が繰り広げられていたが、武士たち合戦中には何を食べ、どうやって用を足... -
【ロシア初の女帝】 エカチェリーナ1世のシンデレラストーリー 「農民から皇帝に」
ロシア王朝の女性君主といえば、啓蒙専制君主として知られるエカチェリーナ2世が有名である。 しかし彼女の前に「初の女性君主」が居たことはあまり知られていない。 歴史にエカチェリーナ1世として名を残した彼女は、初代ロシア皇帝・ピョー... -
『日本に存在したスラム街』 明治に貧民たちを救った「残飯屋」 ~豚の餌で飢えを凌ぐ
かつて日本には「貧民窟」とよばれるスラム街があり、東京の下谷万年町(現在の上野駅近く)、芝新網町(浜松町駅近く)、四谷鮫河橋(赤坂御所近く)は、「三大貧民窟」と呼ばれた大スラムでした。 ジャーナリストの松原岩五郎は貧民窟に潜入取材し、... -
娘は殺され妻は犯され…紫式部の異母弟・藤原惟通とは何者か 【光る君へ】
NHK大河ドラマ「光る君へ」皆さんも観ていますか?筆者は毎週楽しみです。 劇中ではヒロイン・まひろ(紫式部)の兄弟姉妹は、弟の藤原惟規(のぶのり)しかいないような描かれ方をしています。 しかし実際には同母姉や異母弟妹がおりました... -
入内から一気に没落…東宮妃となった藤原原子(道隆女)の末路 【光る君へ】
藤原原子と書いてあったら、何と読みますか? ふじわらの「はらこ」?それとも「わらこ」?残念ながらどっちも不正解です。 ※藤原の「わら(原)」は「ふじはら」の訛りなので、原が頭にあったら「わら」とは読みませんよね。 正解はふ... -
【本当にあった呪い】 呪殺祈祷僧団とは 「公害企業重役を呪い殺した仏教徒たち」
あなたは呪殺祈祷僧団(じゅさつきとうそうだん)という団体をご存じだろうか。 その名前の響きから怪しいカルト宗教の団体を想像するかもしれないが、彼らは自分たちの信仰の体現というよりも、社会の巨悪に虐げられる弱者の無念を晴らすため... -
『アメリカの殺人老婆』 ドロシア・プエンテ 「デスハウス(死の館)で9人殺害」
シリアルキラーとは? シリアルキラーとは、異常な心理的欲求のもと、複数の殺人を繰り返す連続殺人犯のことです。 一定期間を置いて犯行を行い、その期間は数ヶ月から数年、あるいはそれ以上に及ぶこともあります。 シリアルキラーの動機は... -
「特殊慰安施設協会(RAA)の闇」 2~300人の米兵が病院に侵入し看護婦たちを性的暴行
RAAの設立と目的 第二次世界大戦後の日本は、連合国軍の占領下に置かれました。 連合国の中でアメリカ軍は公娼制度を認めておらず、戦争中には多くの性加害問題が引き起こされています。 ヨーロッパの戦場では、フランスのノルマンデ... -
『日本初のミスコン1位』 明治の美少女・末弘ヒロ子 「私本当に困ります…学校強制退学」
ミス・コンテスト、略して「ミスコン」とは、その名の通り独身女性を対象として容姿を競うイベントであり、世界各国で開催されている。 近年では水着での審査や、容姿に基づくランク付けが女性差別につながるなど、いくつか問題点も指摘されている。 ... -
『大奥や大名家の女性59人を抱いて死刑』 モテすぎた僧侶・日潤が起こした「延命院事件」
仏教には「女犯」(にょぼん)という言葉があります。 日常的に聞かない言葉ですが、原則として女性との関係を断たなければならない僧侶が、戒律を破って女性と関係を持ってしまうことを指す言葉です。 一説によると原始仏教以来「女性... -
漢の高祖・劉邦の4男『文帝』の墓から発見された 「奇妙な副葬品」
漢文帝の墓 中国の陝西省西安市には、昔から「江村大墓」と呼ばれる古墓があった。 そして2021年、なんとこの古墓が前漢初期の皇帝・文帝と、その妻・竇皇后、そして文帝の生母・薄太后のものであることが判明したのである。 文... -
『両親を斧で殺害した娘が大金持ちに?』 リジー・ボーデン事件とは 「謎の未解決事件」
リジー・ボーデンという「マザーグース」をご存じだろうか。 「マザーグース」とはイギリスやアメリカなどの英語圏の子どもたちに歌われる、わらべ歌のようなものだ。 リジー・ボーデンの歌詞は以下の通りだ。 Lizzie Borde... -
【犯人は有名棋士の息子】 少年誘拐ホルマリン漬け事件 ~「異常すぎる犯人の日記」
少年誘拐ホルマリン事件とは、昭和32年に日本で起きたバラバラ殺人事件の通称だ。 日本においてのバラバラ殺人では、そのほとんどが被害者の遺体を処理しやすくするためや殺害方法の隠ぺいのために解体が行われた事件が多いが、少年誘拐ホル... -
朝ドラ『虎に翼』で描かれる戦前の格差社会 「借金のかたに売られた農村の少女たち」
『虎に翼』では、様々な立場の女性が登場します。 サラリーマン家庭の妻と子女、華族のお嬢様、留学生、そして農家の娘。それぞれが事情を抱えているのですが、貧しい農家の娘・山田よねの過去はあまりにも壮絶でした。 当時は、都市と農村、富... -
【切り裂きジャックの正体?】 ウォルター・シッカート 「殺人者の部屋を描いたエリート画家」
ウォルター・シッカートは、19世紀末から20世紀にかけて活躍したイギリスの画家だ。 日本では知名度が低いシッカートだが、イギリスでは20世紀の前衛芸術のブリティッシュスタイルに影響を与えた人物とされ、教科書にも載るほどの偉人と... -
『新選組』土方歳三が売りまくっていた謎の薬 「石田散薬」とは?
新選組「鬼の副長」として知られる土方歳三は、新選組を結成する前は、薬の行商をしていました。 土方家に代々伝わる秘薬「石田散薬」は、捻挫や打ち身に効くといわれ、新選組隊士も愛用していたそうです。 江戸時代から第二次大戦直後まで、約... -
『古代から存在した異能者たち』 道化師の歴史 〜国の滅亡を見抜いた道化師「スタンチク」
陽気で楽し気なのに、どことなく物憂げな雰囲気もあわせ持つ不思議な存在、道化師。 近年では、ホアキン・フェニックス主演で大反響を巻き起こした映画「ジョーカー」の中で登場したピエロのイメージが強烈でした。 異彩を放つ独特な衣... -
「ぼーっとする時間」と「毎日25分の散歩」が人生の成功をもたらす? 時間の質を上げる5つの習慣
「時間の使い方が人生の成功を左右する」と言われるように、限られた人生の時間をいかに有効活用するかは、幸福で充実した人生を送るための重要な鍵となります。しかし多くの人は時間管理に悩み、効率的な時間の使い方ができずにいるのが現状です。 ... -
実は凡庸なんかじゃなかった!紫式部の兄弟・藤原惟規の活躍 【光る君へ】
平安時代を代表する女流作家の一人・紫式部。日本人だけでなく、世界中の歴史ファンから「MURASAKI」と愛されているそうです。 そんな紫式部は、幼少期から天性の才能をあらわしていました。 しかし彼女の引き立て役にされてしまうのが... -
【国王すらひれ伏した幼き予言者】クマリとは ~ネパールの生き女神
ネパールには「クマリ」という生きた女神が住んでいる。 女神として選ばれた少女は、幼くして親元を離れて侍従たちと共に暮らし、学校にも行かず、民の幸福を祈りながら日々を過ごしているという。 ヒンドゥー教、仏教、イスラム教など... -
【スターリンが恐れたナチスの空の魔王】 ルーデルの人間離れした伝説
ナチス・ドイツは第二次世界大戦中、祖国のために戦い功績を挙げた人物に「騎士鉄十字章」という勲章を授けていた。 その中でも最高位の勲章が「黄金柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字章」だ。 黄金柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字章は、円卓... -
古代中国の「地下動物園」が発見される ~約2200年前の【前漢文帝の墓】
発見された漢文帝の墓 2021年12月14日、中国国家文物局は西安市白鹿原江村大墓で発見された古墓が、前漢初期の皇帝「漢文帝」の墓だと断定した。 文帝は前漢の第5代皇帝で(第3代とする場合もある)、あの漢の高祖・劉邦の4男(... -
1500年前の中国北周「武帝」の顔がDNAから復元される。『死因も特定』
北周は、中国の南北朝時代に鮮卑系の宇文氏によって建てられた国である。(※556年~581年) 国号は正確には「周」であるが、紀元前に存在していた古代王朝の「周」と区別するために「北周」と呼ばれている。 北周第3代皇帝の「... -
『将軍に直接重税を訴えた伝説の農民』 佐倉惣五郎 ~嫁と子ども4人全員死刑
佐倉惣五郎とは 佐倉惣五郎(さくらそうごろう)とは、江戸時代初期の下総国佐倉藩主・堀田正信の苛政に苦しむ農民を救うために、自分の身を犠牲にして第4代将軍・徳川家綱にたった1人で直訴した人物である。 その訴えは聞き届けられて佐... -
「幽霊?ドッペルゲンガー?」 芥川龍之介が体験した怪奇な世界とは
芥川龍之介は、大正から昭和に活躍した日本を代表する小説家です。 「羅生門」や「蜘蛛の糸」など有名な代表作が多数あり、左手を顎に添えた、芸術家らしく繊細そうな表情の写真が記憶に刻まれている人も多いでしょう。 私小説・現代物... -
古代日本と朝鮮半島の関係性とは 「神功皇后の朝鮮出兵伝説」
日本と朝鮮半島との交流は、旧石器時代には始まっていたとみられている。 海を渡り日本に住み始めた日本人の祖先と、大陸に住んでいた人たちは、互いを既に認識していたのである。 そこから縄文時代、弥生時代と人々の往来があり、大陸... -
【桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!】 夭折の小説家・梶井基次郎の生涯
桜の木の下には死体が埋まっている そんな都市伝説を耳にしたことはないだろうか。 実はこの都市伝説は実際に起きた事件ではなく、ある小説にちなんだ話である。その小説とは、31歳の若さでこの世を去った梶井基次郎(かじい もとじろう)の...
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