-
【ナチスの美しき悪魔】 イルマ・グレーゼ ~アウシュヴィッツの残酷な女看守
この写真の中で微笑む女性は、往年の大女優の若かりし頃の姿だと言われれば、信じる人もいるのではないだろうか。 しかし彼女は女優ではなく、さらに言えば既にこの世の人間でもない。 彼女は22歳になってすぐに戦争犯罪者として死刑判決... -
『女優一家三人殺し』 真犯人と誤認逮捕された男の謎 「大岡山事件」
大正14年(1925)9月5日、女優・中山歌子宅で、歌子の養女と義妹夫婦の3人の絞殺死体が発見された。 その後、警察は犯行を自白した1人の男を逮捕したが、その男の犯行を裏付ける物的証拠があがらないまま男は獄中死してしまった。 し... -
『日本一のモテ女』 江良加代 ~明治の偉人たちが次々と虜になった伝説の芸妓
世の中には信じられないほど男性からモテる女性がいる。 そういう女性はただ美人だからとか、経験豊富だからとかではなく、天性の才能として男性を魅了する何かを持っているのではないかと思う。 祇園の芸妓として働いていた江良加代(... -
『戦国時代』 武士たちは戦中の食事やトイレなどはどうしていたのか?
戦国時代は、15世紀後半から16世紀後半にかけての日本史上における動乱期であり、様々な戦国大名や武将たちが領土争いを繰り広げた時代である。 全国さまざまな場所で常に戦が繰り広げられていたが、武士たち合戦中には何を食べ、どうやって用を足... -
『首なし娘事件』 常軌を逸した「陰獣」と呼ばれた増淵倉吉 ~江戸川乱歩も大迷惑
愛する人と1つになりたい…。 恋をした人間の多くが抱くその気持ちを、この上なく身勝手かつ残酷な方法で叶えようとした男こそが、増淵倉吉だ。 増淵倉吉は、1932年に常軌を逸した殺人事件を起こした。 被害者の女性の遺体... -
『イケメンすぎる凶悪犯』 カルロス・ロブレド・プッチ 「黒い天使と呼ばれたサイコパス」
犯罪人類学において生み出された「ロンブローゾ学説」では、犯罪者となる者は生来的な特徴を持っているという。 ロンブローゾ学説とは、イタリアの精神科医チェーザレ・ロンブローゾが提唱した学説で、「凶悪な犯罪者は、生来的に共通する身体... -
『日本に存在したスラム街』 明治に貧民たちを救った「残飯屋」 ~豚の餌で飢えを凌ぐ
かつて日本には「貧民窟」とよばれるスラム街があり、東京の下谷万年町(現在の上野駅近く)、芝新網町(浜松町駅近く)、四谷鮫河橋(赤坂御所近く)は、「三大貧民窟」と呼ばれた大スラムでした。 ジャーナリストの松原岩五郎は貧民窟に潜入取材し、... -
【犯人は有名棋士の息子】 少年誘拐ホルマリン漬け事件 ~「異常すぎる犯人の日記」
少年誘拐ホルマリン事件とは、昭和32年に日本で起きたバラバラ殺人事件の通称だ。 日本においてのバラバラ殺人では、そのほとんどが被害者の遺体を処理しやすくするためや殺害方法の隠ぺいのために解体が行われた事件が多いが、少年誘拐ホル... -
【ロシア初の女帝】 エカチェリーナ1世のシンデレラストーリー 「農民から皇帝に」
ロシア王朝の女性君主といえば、啓蒙専制君主として知られるエカチェリーナ2世が有名である。 しかし彼女の前に「初の女性君主」が居たことはあまり知られていない。 歴史にエカチェリーナ1世として名を残した彼女は、初代ロシア皇帝・ピョー... -
『将軍に直接重税を訴えた伝説の農民』 佐倉惣五郎 ~嫁と子ども4人全員死刑
佐倉惣五郎とは 佐倉惣五郎(さくらそうごろう)とは、江戸時代初期の下総国佐倉藩主・堀田正信の苛政に苦しむ農民を救うために、自分の身を犠牲にして第4代将軍・徳川家綱にたった1人で直訴した人物である。 その訴えは聞き届けられて佐... -
漢の高祖・劉邦の4男『文帝』の墓から発見された 「奇妙な副葬品」
漢文帝の墓 中国の陝西省西安市には、昔から「江村大墓」と呼ばれる古墓があった。 そして2021年、なんとこの古墓が前漢初期の皇帝・文帝と、その妻・竇皇后、そして文帝の生母・薄太后のものであることが判明したのである。 文... -
娘は殺され妻は犯され…紫式部の異母弟・藤原惟通とは何者か 【光る君へ】
NHK大河ドラマ「光る君へ」皆さんも観ていますか?筆者は毎週楽しみです。 劇中ではヒロイン・まひろ(紫式部)の兄弟姉妹は、弟の藤原惟規(のぶのり)しかいないような描かれ方をしています。 しかし実際には同母姉や異母弟妹がおりました... -
古代日本で起こった「丁未の乱」とは 〜仏教を認めるかどうかで殺し合い
今から1500~1600年程前、朝鮮半島からの渡来人により、仏教は日本に持ち込まれた。 当時の朝鮮には中国から仏教が伝わってきており、渡来してきた人たちも仏教を信仰していたからだ。 当時の日本には、太古より八百万の神を祀る「... -
『大奥や大名家の女性59人を抱いて死刑』 モテすぎた僧侶・日潤が起こした「延命院事件」
仏教には「女犯」(にょぼん)という言葉があります。 日常的に聞かない言葉ですが、原則として女性との関係を断たなければならない僧侶が、戒律を破って女性と関係を持ってしまうことを指す言葉です。 一説によると原始仏教以来「女性... -
朝ドラ『虎に翼』で描かれる戦前の格差社会 「借金のかたに売られた農村の少女たち」
『虎に翼』では、様々な立場の女性が登場します。 サラリーマン家庭の妻と子女、華族のお嬢様、留学生、そして農家の娘。それぞれが事情を抱えているのですが、貧しい農家の娘・山田よねの過去はあまりにも壮絶でした。 当時は、都市と農村、富... -
「ぼーっとする時間」と「毎日25分の散歩」が人生の成功をもたらす? 時間の質を上げる5つの習慣
「時間の使い方が人生の成功を左右する」と言われるように、限られた人生の時間をいかに有効活用するかは、幸福で充実した人生を送るための重要な鍵となります。しかし多くの人は時間管理に悩み、効率的な時間の使い方ができずにいるのが現状です。 ... -
【スターリンが恐れたナチスの空の魔王】 ルーデルの人間離れした伝説
ナチス・ドイツは第二次世界大戦中、祖国のために戦い功績を挙げた人物に「騎士鉄十字章」という勲章を授けていた。 その中でも最高位の勲章が「黄金柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字章」だ。 黄金柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字章は、円卓... -
実は凡庸なんかじゃなかった!紫式部の兄弟・藤原惟規の活躍 【光る君へ】
平安時代を代表する女流作家の一人・紫式部。日本人だけでなく、世界中の歴史ファンから「MURASAKI」と愛されているそうです。 そんな紫式部は、幼少期から天性の才能をあらわしていました。 しかし彼女の引き立て役にされてしまうのが... -
【国王すらひれ伏した幼き予言者】クマリとは ~ネパールの生き女神
ネパールには「クマリ」という生きた女神が住んでいる。 女神として選ばれた少女は、幼くして親元を離れて侍従たちと共に暮らし、学校にも行かず、民の幸福を祈りながら日々を過ごしているという。 ヒンドゥー教、仏教、イスラム教など... -
【世界最大の新種】 全長8mの超巨大アナコンダ ~ウィル・スミスの撮影隊が発見
バスより長くピアノと同じ重さの巨大アナコンダが発見される 俳優ウィル・スミスのネイチャードキュメンタリー番組『Pole to Pole With Will Smith』の撮影クルーと、アムステルダム大学の生物学者フリーク・フォンク氏は... -
1500年前の中国北周「武帝」の顔がDNAから復元される。『死因も特定』
北周は、中国の南北朝時代に鮮卑系の宇文氏によって建てられた国である。(※556年~581年) 国号は正確には「周」であるが、紀元前に存在していた古代王朝の「周」と区別するために「北周」と呼ばれている。 北周第3代皇帝の「... -
【38人見ていたのに誰も助けなかった】 キティ・ジェノヴィーズ事件
キティ・ジェノヴィーズの死から生まれた悲しい事実 キティ・ジェノヴィーズ(ジェノヴィーゼとも)という一人の女性が暴漢に襲われ、長時間乱暴されたあげくに殺害された。 アメリカ、ニューヨーク州クイーンズ郡キュー・ガーデン地区で1... -
言霊が本当に効くか調べてみた
言霊 言霊(ことだま)とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。言魂とも書く。清音の言霊(ことたま)は、森羅万象がそれによって成り立っているとされる五十音のコトタマの法則のこと。その法則についての学問を言霊学と... -
【桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!】 夭折の小説家・梶井基次郎の生涯
桜の木の下には死体が埋まっている そんな都市伝説を耳にしたことはないだろうか。 実はこの都市伝説は実際に起きた事件ではなく、ある小説にちなんだ話である。その小説とは、31歳の若さでこの世を去った梶井基次郎(かじい もとじろう)の... -
「奈良時代の仏教は現代とは違う?」 伝来当時の日本仏教について解説
現代の日本人は、特定の宗教に依存しない無宗教の人が多い。 しかし、日常生活の中では「神道」や「仏教」と関わる機会はとても多い。 仏教においては、家族や仕事関係などで葬儀や法要などに参列することがあるだろう。 初詣にお寺に出... -
『古代中国の謎の遺跡』 4000年前に高度な技術で栄え、突然消えた 「三星堆遺跡」
謎だらけの三星堆遺跡 三星堆遺跡(さんせいたいいせき)とは、1986年に中国の四川省広漢市、三星堆の鴨子河付近で発見された文化遺跡で、20世紀最大の発見とされている。 発掘された遺物の中で最も古い年代のものは、なんと4000... -
【山城国一揆】 教科書の内容が変わる!?大量の古文書発見で学界が熱視線も……。
報道によると、戦国時代に発生した山城国一揆(やましろのくにいっき)に関する大量の古文書が発見されたと言います。 古文書(こもんじょ)って聞くだけで、脊髄がゾクゾクしちゃいますよね。 果たして、どんな古文書だったのでしょうか? ... -
怖すぎる地名とその由来 「死人沢・鬼死骸・死骨崎・血洗島・人殺し ~他」
旅行で初めて行く土地や、近場でもあまり立ち寄ったことのない土地で、時折ギョッとするような怖い地名を見かけることがある。 そういう時は「なぜこんな地名がつけられたのだろう?」と好奇心が湧いてきてしまうものだ。 日本には多く... -
女医がクズ夫を毒殺しようとした 【チフス饅頭事件】 ~女医は出所後に市議に当選
チフス菌入り菓子折 昭和14年(1939)4月26日、兵庫県明石郡西垂水町の須磨病院副院長・佐藤幹男(37)の元に、神戸市内の某百貨店から送り主が匿名の菓子が届き、同家は何気なくそれを受け取った。 28日、幹男の妹で小学校教... -
『古代から存在した異能者たち』 道化師の歴史 〜国の滅亡を見抜いた道化師「スタンチク」
陽気で楽し気なのに、どことなく物憂げな雰囲気もあわせ持つ不思議な存在、道化師。 近年では、ホアキン・フェニックス主演で大反響を巻き起こした映画「ジョーカー」の中で登場したピエロのイメージが強烈でした。 異彩を放つ独特な衣...
この記事へのコメントはありません。